<話題の焦点>=メルカリ調整一巡で見直し機運、リユース関連株が物色人気化へ

特集
2018年8月2日 12時10分

メルカリ<4385>は6月19日に鳴り物入りで東証マザーズに上場したが、上場初日に6000円の高値をつけた後は調整を余儀なくされ、1週間後の6月26日には4165円の安値に沈んだ。しかし、その後は4000円台で売り物をこなし、ここにきて戻り足を強めている。この流れを受けてネットを活用したリユース(中古品)関連株の人気が静かに盛り上がりをみせている。

漫画や古書は言うに及ばず、ファッションの一部に古着を取り入れる動きなどが一般化しているほか、一人暮らしなどで、比較的に短期間に安く家電や家具を購入したい場合に、リユース品を利用する動きが広がっている。そのなか、ネットの活用がそうしたニーズを加速させる背景にあることは間違いないようだ。

経済産業省がまとめた2017年版の「電子商取引に関する市場調査」では、同年のリユース市場規模は約2兆1000億円(前年比11.7%増)で、このうち企業と消費者間の取引(BtoC)である店舗販売が約1兆円規模であるのに対し、ネット販売は1兆1000億円と既にリアル店舗での販売を上回っている状況にある。ネット販売ではフリマアプリの市場規模が4800億円強と最も大きく、今後も同市場の拡大がリユース市場を牽引するとみられている。マーケットでも物色テーマとして再注目される可能性があり、関連株を改めてマークしておきたい。

有力視される銘柄として、宝石、貴金属、ブランド品の新品及びリユースを手掛けるコメ兵<2780>や漫画の古書販売を手掛けるほか、玩具販売にも展開し、ネット通販分野を積極的に開拓しているまんだらけ<2652>、ネット経由を主体にカメラや時計など高級商材の中古販売を行うシュッピン<3179>、首都圏を中心にリサイクルショップを経営するトレジャー・ファクトリー<3093>、ネット専業の中古品の買い取りや販売を行うほか、小型家電のリサイクルにも展開するリネットジャパングループ<3556>、ブランド品や貴金属を個人から買い取り、主に業者向けオークションで販売するビジネスモデルで急成長中のSOU<9270>などに注目したい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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