話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井海洋、王子HD、旭化成
■ビジョナリー <9263> 157円 +25 円 (+18.9%) 本日終値
ビジョナリーホールディングス<9263>が急騰。同社は先月25日の取引終了後、大株主の投資事業有限責任組合アドバンテッジパートナーズIV号などが株式を売り出すことを発表。最大で発行済み株式数の約5割が売り出されることが警戒され、株価は急落したが、売出価格は1日に124円で決定した。きょうから明日にかけては申込期間で、9日が受渡日となる。
■三井海洋開発 <6269> 3,405円 +275 円 (+8.8%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
三井海洋開発 <6269> が続急伸し、年初来高値を更新した。1日大引け後に発表した18年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比74.2%増の143億円に拡大して着地したことが買い材料視された。 浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造工事が順調に進み、10.9%の増収を達成。FPSO建造工事の未実現利益の実現で利益が急拡大した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の200億円→220億円(前期は243億円)に10.0%上方修正し、減益率が17.8%減→9.5%減に縮小する見通しとなった。
■王子ホールディングス <3861> 740円 +55 円 (+8.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
王子ホールディングス <3861> が続急伸。1日後場(13時)に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の278億円に急拡大して着地したことが引き続き買い材料視された。海外のパルプ市況上昇を追い風に、パルプの販売価格が上昇し、海外事業の収益が急拡大したことが寄与。段ボールなど紙製品の販売増加に加え、値上げ効果やコスト削減が奏功した国内事業も増益に貢献した。また、為替差損益が好転したことも利益を押し上げた。上期計画の410億円に対する進捗率は68.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが続いた。
■日本光電 <6849> 3,200円 +195 円 (+6.5%) 本日終値
日本光電<6849>が4日ぶりに急反発。同社は1日取引終了後に、19年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益が5300万円の黒字(前年同期は2億1900万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は345億8300万円(前年同期比3.7%増)で着地。急性期病院、中小病院、診療所といった市場別の取り組みを強化したことが功を奏し、生体計測機器や生体情報モニター、治療機器などの売り上げが伸びた。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■旭化成 <3407> 1,602.5円 +93.5 円 (+6.2%) 本日終値
旭化成<3407>が後場急伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう午後0時30分に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の855億円から970億円(前年同期比4.7%増)に引き上げた。また、未定としていた中間配当を17円(前期の中間配は14円)にすることも明らかにしている。売上高予想も1兆370億円から1兆450億円(同8.3%増)に増額修正。足もとで、マイクロファイバースエード「ラムース」やキュプラ不織布「ベンリーゼ」の販売数量が増加していることや、リチウムイオン二次電池用セパレータ、医療機関向け除細動器の売り上げなどが伸びていることを反映した。なお、前提為替レートは1ドル=105円から110円に変更している。
■ラック <3857> 1,830円 +105 円 (+6.1%) 本日終値
ラック<3857>は大幅高、6カ月半ぶりに年初来高値更新した。上場来高値は2015年7月につけた2015円で、早晩ここを意識する展開となる可能性もある。企業へのサイバー攻撃を監視するセキュリティーソリューションサービスが好調、好採算部門の伸長に伴い利益率が高まっている。1日取引終了後に発表した19年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が87億4900万円(前年同期比0.5%減)と微減ながら、営業利益は1億1800万円(同3.7倍)と高変化を示しており、これを拠りどころに投機資金が流入した。
■寿スピリッツ <2222> 5,450円 +270 円 (+5.2%) 本日終値
寿スピリッツ <2222> が急反発。1日大引け後に発表した19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比52.7%増の8.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。首都圏でブランド展開する洋菓子店「シュクレイ」の好調が続いたうえ、「ルタオ」などを手掛けるケイシイシイは道内店舗の好調や空港免税店での売上拡大で業績を大きく伸ばした。売上原価率が低下し、採算が改善したことも利益を押し上げた。
■ワークマン <7564> 5,320円 +190 円 (+3.7%) 本日終値
ワークマン<7564>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は1日取引終了後に、7月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比16.1%増となり、前月の伸び率(10.8%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店の客数は同8.9%増、客単価は同6.6%増と堅調に推移。記録的な厳しい暑さが続くなか、空調服や接触冷感機能のコンプレッションウエア、半袖のTシャツやポロシャツ、ショートソックスなどの夏物衣料に加え、ヘルメットインナーやアームカバーなど防暑小物が好調だった。なお、全店ベースの売上高は前年同月比18.1%増となっている。
■ヤマハ <7951> 5,490円 +140 円 (+2.6%) 本日終値
ヤマハ<7951>が続伸。同社が前日引け後に発表した19年3月期第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が1051億3400万円(前年同期比3.8%増)と増収を確保し、営業利益は132億6600万円(同14.6%増)と2ケタ成長をみせた。中国向けなどを中心にピアノをはじめとする楽器販売が好調で業績に寄与している。これを評価する買いが厚みを増している。信用取組では買い残に乏しく上値が軽い。
■東京エレクトロン <8035> 19,760円 +15 円 (+0.1%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連株が買われた。前日の米国株市場ではNYダウが反落したものの、アップル株が好決算やアナリストの目標株価引き上げの動きを背景に大幅高、ナスダック指数上昇に寄与した。この流れを受けて、東京市場でもこれまでスマートフォンの需要減速懸念で売られていた半導体セクターの見直し買いにつながっている。東エレクは4日続伸で、この間に約1000円幅の上昇をみせた。
株探ニュース