話題株ピックアップ【夕刊】(2):大成建、トヨタ、コマツ

注目
2018年9月13日 15時15分

■大成建設 <1801>  4,950円  +110 円 (+2.3%)  本日終値

建設株が軒並み高。大成建設<1801>や大林組<1802>、鹿島<1812>など大手ゼネコンが上昇しているほか、西松建設<1820>や奥村組<1833>なども買われた。政府は北海道地震や西日本豪雨などへの復旧・復興に向けて補正予算を編成するとの観測が強まっている。こうしたなか、建設株への見直し買いが流入した。

■トヨタ自動車 <7203>  6,783円  +122 円 (+1.8%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が反発。同社は12日、サイドミラーをなくして、カメラで撮影した左右後方の映像をディスプレーに表示する「デジタルアウターミラー」を世界で初めて量産車に採用すると発表しており、これを好感した買いが入った。10月下旬に国内で新発売する「レクサス」の新型「ES」に採用する。カメラ部を雨滴が付着しにくい形状としたほか、ディスプレーを室内に搭載することで、天候の影響を受けにくい優れた視認性を確保したのが特徴。また、ウインカー操作、リバース操作と連動させ、表示エリアを自動的に拡大するほか、ドライバーの操作で任意に表示エリアを広げることも可能とし、運転状況に応じた周辺確認支援を実現したという。

■コマツ <6301>  3,050円  +50 円 (+1.7%)  本日終値

コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>など中国関連株が高い。米トランプ政権は中国に対して通商協議の再開を提案した、との報道が伝えられており、市場では米中貿易摩擦への懸念が後退。この日の上海総合指数が4日ぶりに反発していることも買い安心感を呼んだ。

■東京エレクトロン <8035>  16,040円  -495 円 (-3.0%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体関連株は軟調。米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は12日、1346.02と下落。ゴールドマン・サックスが米マイクロン・テクノロジー株の投資判断を引き下げた。これを受け、米国市場で半導体関連株が下落しており、この流れが日本市場にも波及した。

■しまむら <8227>  9,870円  -210 円 (-2.1%)  本日終値

しまむら<8227>が続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「2018年3~8月期の連結営業利益は前年同期比4割減の140億円程度となったようだ」と報じられたことが弱材料視されたようだ。記事によると、主力の婦人服の販売が落ち込んだほか、機能性を高めたPB商品でヒット商品に恵まれなかったことが原因だという。また、猛暑の影響で客足が鈍ったことも響いたようだ。

■村田製作所 <6981>  16,790円  -225 円 (-1.3%)  本日終値

アップル関連株は高安まちまち。村田製作所<6981>やアルプス電気<6770>、TDK<6762>は値を下げているものの、ミネベアミツミ<6479>は上昇。有機ELに絡む保土谷化学工業<4112>や平田機工<6258>は値を上げた。米アップルは12日、新型「iPhone」3機種を発表した。主力モデル「X(テン)」の後継機にあたる有機ELディスプレーを採用した「Xs」のほか、6.5インチ大画面の「Xs Max」、液晶ディスプレーを採用した廉価版の「XR」を発売する。「Xs Max」の価格は1099ドル(約12万2000円)。米アップルの株価は新製品発表後、下落しており、関連株にはいったん材料出尽くし感からの売りを出す動きもある様子だ。

■大塚家具 <8186>  333円  +73 円 (+28.1%) 一時ストップ高   本日終値

大塚家具<8186>が後場、突如に買いを集め一時ストップ高と急騰。業績悪化が嫌気され、この日は朝方に256円まで売られ安値を更新していたが、後場に入ってからの上昇に市場関係者からは「材料は不明。何があったかと機関投資家の間でも話題になっている様子だ」との声が出ていた。

■ミサワ <3169>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ミサワ <3169> がストップ高。12日大引け後に発表した19年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の2億0400万円に急拡大し、従来予想の9400万円を上回って着地したことが買い材料視された。家具・インテリア雑貨の新商品が好調だったうえ、在庫適正化が奏功し既存人気商品の販売も伸びたことが寄与。円高による採算改善やコスト削減の進展なども上振れに貢献した。通期計画の1億8100万円をすでに12.7%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■日本テレホン <9425>  710円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

日本テレホン <9425> [JQ] がストップ高。12日大引け後に発表した19年4月期第1四半期(5-7月)の経常損益(非連結)は600万円の赤字(前年同期は5000万円の赤字)に赤字幅が縮小したことが買い材料視された。前期から引き続き法人向け中古携帯電話に注力したことで、販売台数は減少したものの単価が上昇し、リユース関連事業の売上高が伸びたことが寄与。販管費の削減をはじめ経営効率の改善に取り組んだことも赤字縮小に貢献した。同日、東証が13日売買分から同社に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いも向かった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.