今週の【早わかり株式市況】大幅続伸・一時2万4000円に迫る、海外勢の買い戻しが相場牽引

市況
2018年9月22日 6時40分

今週の株式市場は、米株高と急速な円安で海外短期筋の買い戻しが膨らみ、日経平均株価は大幅続伸、一時2万4000円大台に迫る場面もあった。

3連休明けの18日は寄り付きこそ日経平均はマイナスで始まったもののすぐに切り返し、その後は次第高の展開となった。トランプ米政権による第3弾の対中制裁関税が当初10%にとどまったことで前週に続き海外短期筋による先物を絡めた買い戻しが入ったほか、為替の急速な円安も後押しした。日経平均は大幅に3日続伸し、5月以降、壁と意識された2万3000円ラインを完全に上抜けた。

翌19日は米中貿易戦争への過度な懸念が後退したことを背景とした前日の米株高や中国・上海株などアジア株の上昇を受け、日経平均は4連騰。海外短期筋の買い戻しが続き、4日間の上げ幅は1067円に達した。20日は前日までの急騰で利益確定売りが表面化し上値が重く前日終値を挟む展開となったものの、プラス圏で着地した。

週末の21日は前日のNYダウが過去最高値を更新したうえ、為替市場で急速に円安が進んだことを受け、終始買い優勢の展開。日経平均は一時300円近く上昇し2万4000円台にあと29円まで迫る場面もあった。大引けにかけて伸び悩んだものの、大幅に6日続伸した。

日経平均株価は、前週比775円(3.36%)高の2万3869円と大幅に2週続伸して取引を終えた。2週間の上げ幅は1562円に達した。週間の値幅は932円と、前週の855円から拡大した。

来週は日米間で通商協議と首脳会談を控えており、様子見姿勢が強まり上値の重い展開になりそうだ。通商協議の結果次第では相場が大きく振れる可能性がある。

重要イベントとしては、国内では28日朝に発表される8月鉱工業生産が注目される。海外では24日に開催される日米通商協議や26日の日米首脳会談、25日-26日に開催されるFOMCに注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(9月18日~21日)

【↑】   9月18日(火)―― 大幅に3日続伸、米中摩擦問題を織り込み一時380円高

日経平均 23420.54( +325.87)  売買高15億8144万株 売買代金 2兆9496億円

【↑】   9月19日(水)―― 4連騰、米株高や円安、アジア株上昇が追い風

日経平均 23672.52( +251.98)  売買高16億0235万株 売買代金 2兆9670億円

【↑】   9月20日(木)―― 小幅に5日続伸、利益確定売りこなしプラス圏で着地

日経平均 23674.93(  +2.41)  売買高16億7342万株 売買代金 2兆9830億円

【↑】   9月21日(金)―― 6日続伸、米株高や円安で一時2万4000円に迫る

日経平均 23869.93( +195.00)  売買高20億7835万株 売買代金 3兆9626億円

セクター・トレンド(9月18日~21日)

(1)2週連続で全33業種が上昇

(2)JXTG <5020> 、出光興産 <5019> など石油業が業種別上昇率トップ

(3)第一生命HD <8750> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株は大幅続伸

(4)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄、郵船 <9101> など海運といった景気敏感株が買われた

(5)コマツ <6301> など機械、日産自 <7201> など自動車といった輸出株も上昇

(6)菱地所 <8802> など不動産、鹿島 <1812> など建設といった内需株も堅調

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