話題株ピックアップ【夕刊】(3):吉野家HD、ルネサス、安川情報

注目
2018年9月28日 15時19分

■タムラ製作所 <6768>  711円  -52 円 (-6.8%)  本日終値  東証1部 下落率8位

タムラ製作所<6768>が急落。27日の取引終了後、中国子会社で製造した電源機器の一部について不具合の発生を確認した件について、修理費用やそれに伴う人員の追加確保などで費用の増加が見込まれると発表。営業利益への影響額が6億円程度になるとしたことから、業績予想の下方修正が懸念されている。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,802円  -105 円 (-5.5%)  本日終値  東証1部 下落率10位

吉野家ホールディングス<9861>は大幅続落。27日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を2110億円から2050億円(前期比3.3%増)へ、営業利益を41億円から11億円(同72.6%減)へ、最終損益を17億円の黒字から11億円の赤字(前期14億9100万円の黒字)へ下方修正し、6期ぶりの最終赤字に転落する見通しであることが嫌気された。上期に既存店売上高が計画に届かなかったことに加えて、傘下のアークミールが業績不振となったことが響いた。また、想定以上に採用コストが増加となるなど経費が上昇したことも利益を悪化させたとしている。

■ルネサス <6723>  710円  -40 円 (-5.3%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が続急落。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価は970円から880円に引き下げた。半導体サイクルは減速しており、マイクロコントローラー(MCU)の在庫調整には時間がかかるとみている。具体的には18年12月期の純利益を同証券の従来予想764億円から697億円(会社予想は非公表)へ、19年12月期は同964億円から831億円に見直している。また、米IDTの買収に関しても、財務体質の改善が株主還元よりも優先されることなどで、株価にはややマイナスとみている。

■安川情報システム <2354>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

安川情報システム<2354>が続急伸。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高62億2200万円(前年同期比5.3%減)、営業利益2億5100万円(同34.3%増)、純利益1億5300万円(同62.3%増)と大幅増益となったことが好感された。IoTソリューション事業でIoT/M2Mアプリケーションサービスや製品組み込みソフト開発が伸長した一方、情報機器販売や医療機器向けソフト開発、インターネット・セキュリティー関連製品が減少。また、ビジネスソリューション事業で、移動体通信事業者向け開発や企業向け基幹システム開発が減少し売上高は減収だった。ただ、コスト構造改革を継続させ、内製化の促進などによる利益率の改善により、利益面は大幅増益で着地した。19年2月期通期業績予想は、売上高136億円、営業利益6億8000万円、純利益4億3000万円の従来見通しを据え置いている。なお、決算期変更に伴い、前期との比較はない。

■JALCO <6625>  235円  +29 円 (+14.1%)  本日終値

JALCOホールディングス<6625>が急反騰。27日の取引終了後、子会社ジャルコが宅地建物取引業免許証を取得し、不動産売買に関する事業を開始することになったと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。短期中期で売却可能な物件を積極的に取得し、取得した不動産に賃料収益などの付加価値を付けて売却するという。なお会社側では、即座に収益には貢献しないが、今後グループの重要な収益源となる可能性があるとみている。

■ユーザーローカル <3984>  7,000円  +650 円 (+10.2%) 一時ストップ高   本日終値

ユーザーローカル<3984>が一時ストップ高。27日の取引終了後、人工知能(AI)を活用した自動応答システムであるサポートチャットボットを、GMOインターネット<9449>グループのGMOメイクショップの「MakeRepeater(メイクリピーター) by GMO」に提供を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「メイクリピーター」は、ネットショップ構築ASP「MakeShop」などを提供するGMOメイクショップが14年9月から提供している、顧客の自動分析・メールマーケティングを行えるネットショップ向けマーケティングツール。今回、ユーザーローカルのサポートチャットボットを導入することで、営業時間外の問い合わせにも自動対応可能となるほか、質問者の待ち時間の減少を図るという。また、サポート業務の人的コストを軽減し、そのリソースをショップ運営者のパフォーマンス向上のためのさまざまな施策の企画・実施に充てることで、さらなる満足度向上を目指すとしている。

■アイサンテクノロジー <4667>  3,780円  +300 円 (+8.6%)  本日終値

アイサンテクノロジー<4667>が急伸。午前11時ごろ、損害保険ジャパン日本興亜(東京都新宿区)の「SOMPOコネクテッドサポートセンター」の開所式における自動走行実証実験に参加したと発表しており、これを好感した買いが入った。同センターは、運転席が無人となる自動運転車両(レベル4)の実現を見据えた遠隔型自動運転運行サポート施設としてSOMPOホールディングス<8630>グループが開設した施設。アイサンテクノは、開所イベントに自動運転車両による自動走行実証実験と高精度三次元地図の提供を行い、損害保険ジャパン日本興亜、ティアフォー(名古屋市中村区)、KDDI<9433>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>傘下のマクニカと共同で、「複数台の自動運転車両の走行状況をモニター監視」「遠隔型自動運転車の操舵介入支援」「事故トラブル発生時の対応に備えた、自動運転車とのデータ連携および対応オペレーターの配置実証実験」などの実証実験を行ったとしている。

■冨士ダイス <6167>  950円  +74 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

冨士ダイス<6167>が急伸、大陽線を立て底値圏離脱の動きを強めている。きょうの東京市場では米国の保護主義色の強い通商政策を警戒して売り込まれた自動車や電機、鉄鋼セクターなどが戻り足を強め、これまで売り込まれた設備投資関連の一角にもリターンリバーサル狙いの買いが流入し、日経平均株価の新高値更新を演出した。そのなか、超硬合金製の耐摩耗工具のトップメーカーである同社は、同関連の出遅れ株として物色の矛先が向かった。同社は、自動車や電機メーカーをはじめ全国3000社に及ぶ企業と取引実績があり、米景気を中軸とする世界景気の強さが追い風となる。信用取組も売り買い枯れた状態で株式需給面も良好であり、上値の軽さを見込んだ個人の買いを誘導している。

●ストップ高銘柄

大村紙業 <3953>  1,386円  +300 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値

BBSec <4398>  2,149円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

極東産機 <6233>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

アズーム <3496>  7,570円  +1,000 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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