「バイオテクノロジー」に熱視線、本庶佑教授の「PD-1」ノーベル賞受賞が起爆剤に<注目テーマ>

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2018年10月2日 12時21分

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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「バイオテクノロジー関連」が8位にランキングされている。

注目されたノーベル医学生理学賞に京都大特別教授の本庶佑氏が選出されたことで、バイオや医薬品セクターなど関連銘柄に幅広く投資資金が流入している。その筆頭は小野薬品工業<4528>で寄り後早々に220円高の3430円まで値を飛ばした。本庶教授は免疫抑制タンパク質「PD-1」を発見したことが評価されたが、小野薬品が手掛けるがん免疫治療薬「オプジーボ」は「PD―1」の免疫のブレーキ役となる機能を生かして開発されたもので、2014年に世界に先駆して皮膚がん薬として上市、その後、肺、腎臓、胃などのがんにも対象を広げてきた。

この小野薬への物色人気は、新興市場を中心としたバイオテクノロジー関連株にも波及、買い主体は個人投資家を中心とした短期資金が中心と思われるが、商いを伴い大きく株価水準を切り上げる銘柄が相次いだ。

そのなか、抗体医薬品の開発を手掛けるカイオム・バイオサイエンス<4583>は、くしくも前日に、小野薬品工業<4528>と新規抗体作製および抗原・タンパク質調製などに関わる追加の業務委受託契約を締結したことを発表しており、まさにタイムリーで値幅制限いっぱいの351円まで上値を伸ばした。また、東大発のバイオベンチャーであるテラ<2191>は、今年春先に、がん免疫細胞治療向け細胞加工の製造開発受託事業に新規参入した矢先だったこともあって、投機資金を呼び込み上値追いを加速させる格好となった。さらに、がん治療薬に特化した創薬ベンチャーのキャンバス<4575>も、小野薬のオプジーボとの併用療法を研究しているとの思惑をバネに一時ストップ高に買われている。

このほか、メディネット<2370>、カルナバイオサイエンス<4572>、シンバイオ製薬<4582>、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>、リプロセル<4978>などにも物色人気が波及している。ひとつの材料を基点とした個別銘柄の動きが、総花的な上げ潮ムードにつながるのはバイオ関連セクターの一つの特長でもあり、当面は広範囲に波状的な物色が続く可能性もある。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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