話題株ピックアップ【夕刊】(1):コシダカHD、SUMCO、ディップ
■コシダカHD <2157> 1,490円 +300 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
コシダカホールディングス <2157> がストップ高。11日に発表した18年8月期の連結経常利益は前の期比29.2%増の82億円で着地。続く19年8月期も前期比13.4%増の93億円に伸び、17期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は首都圏を中心にカラオケ店の出店拡大を進め、カラオケ事業が2ケタ増収となる計画。会員数増加を見込む女性専用フィットネス「カーブス」事業も増収を確保する。併せて、今期の年間配当は12円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は20.0%増配とする方針としたことも支援材料となった。
■乃村工藝社 <9716> 2,497円 +335 円 (+15.5%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
乃村工藝社 <9716> が急反騰。11日大引け後に発表した19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比1.4%増の35.8億円と、従来の1.0%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。主力のディスプレイ事業で専門店市場や複合商業施設市場向け大型案件の減少が響き減収となったものの、原価低減の進展などで吸収し、増益を確保した。第1四半期(3-5月)は69.3%の大幅減益だっただけに、累計でプラスに転換したことを好感する買いが向かった。
■セントラル警備保障 <9740> 5,440円 +630 円 (+13.1%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
セントラル警備保障 <9740> が急反騰し、上場来高値を更新した。11日大引け後に発表した19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比94.8%増の20.8億円と9月25日に上方修正した数字と同値で着地。上方修正後は調整段階にあったが、決算発表を受けて改めて好決算を評価する買いが向かったようだ。主力の常駐警備部門で沖縄の海上警備が昨年末から開始したことに加え、鉄道関連向けの臨時警備が好調だったことで18.3%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の33.7億円に対する進捗率は61.7%に達しており、さらなる上振れも期待されている。
■ダイト <4577> 3,635円 +340 円 (+10.3%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
ダイト <4577> が急反騰。11日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比17.3%増の11.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。政府による後発医薬品の使用促進策を追い風に、自社開発の後発医薬品の販売が増加したほか、一般用医薬品も伸び、増収を確保した。売上原価や販管費が減少したことも増益に大きく貢献した。通期計画の43.5億円に対する進捗率は26.2%となり、堅調なスタートを好感する買いが向かった。
■マニー <7730> 5,340円 +460 円 (+9.4%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
マニー<7730>が大幅反発。11日の取引終了後に発表した19年8月期の連結業績予想が、売上高187億3700万円(前期比6.8%減)、営業利益57億2900万円(同12.8%増)、純利益59億7600万円(同58.5%増)を見込み、年間配当は前期比18円増の60円を予定していることが好感された。サージカル関連製品で眼科ナイフの売り上げ増加を見込むほか、アイレス針関連製品で前期に引き続き欧州や中国の大口顧客からの受注増加が期待できるという。また、デンタル関連製品は中国、インドをはじめとする新興国市場での拡販活動が奏功する見通しで、これに海外生産拠点での生産効率の改善効果も加わり、2ケタ増益を見込んでいる。なお、18年8月期決算は、売上高201億200万円(前の期比17.1%増)、営業利益50億8000万円(同19.2%増)、純利益37億7000万円(同13.7%増)だった。
■SUMCO <3436> 1,606円 +124 円 (+8.4%) 本日終値
SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体関連株がリバウンドに転じた。米株安や外国為替市場での円高進行を受け風向きは悪いものの、株価下落による値ごろ感も意識され、押し目買いが優勢となった。メモリー価格は下落傾向にあるとはいえ、世界的な半導体関連投資の動きは依然旺盛で収益拡大基調が続いている。3銘柄ともPER8倍前後と株価指標面からも割安感が強く、底値圏とみた買いが顕在化している。
■ディップ <2379> 2,659円 +204 円 (+8.3%) 本日終値
ディップ <2379> が急伸。11日大引け後、19年2月期の連結経常利益を従来予想の115億円→125億円に8.8%上方修正。増益率が7.1%増→16.5%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。旺盛な求人需要を背景に、求人情報サイトの広告出稿件数が堅調に推移するなか、人件費や採用関連費、広告宣伝費が想定を下回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→49円(前期は43円)に増額修正したことも支援材料となった。
■三井海洋開発 <6269> 3,680円 +250 円 (+7.3%) 本日終値
三井海洋開発 <6269> が急反発。11日大引け後、イタリア石油大手Eni社のメキシコ子会社からFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)1機の建造とチャーター契約の発注内示書を受領したと発表したことが買い材料視された。今回受注が内定したFPSOは、Eniメキシコ社が単独で権益を保有し、オペレーターを務めるメキシコ沖合のArea1鉱区の開発プロジェクトに使われるもので、同社はFPSOの設計から機器購入、建造、据付までの一括工事を請け負う。同FPSOは2021年に現地に到着し、据付けられる予定としている。
■オプティム <3694> 4,360円 +240 円 (+5.8%) 本日終値
11日に発表した「AI・IoT活用サービス2製品を提供開始」が買い材料。AI・IoTプラットフォームサービス「OPTiM Cloud IoT OS」を活用し、AI画像解析技術で各業界特有の課題解決を実現するパッケージ「OPTiM AI Camera」、定量データ解析に基づく予測サービス「OPTiM AI Prediction」を提供開始。
■王将フードサービス <9936> 7,770円 +390 円 (+5.3%) 本日終値
王将フードサービス<9936>が後場急伸。同社はきょう午後2時に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは、従来の25億7200万円から37億8500万円(前年同期比49.1%増)に上方修正した。売上高も401億4000万円から408億6900万円(同6.2%増)に増額修正。キャンペーンなどの施策による来店客数の拡大が売り上げ増につながったほか、販管費の伸びを小幅に抑えることができたことが利益を押し上げた。なお、通期業績については、従来計画を据え置いている。
株探ニュース