「人工知能」関連がランキングトップ、AI投資に安倍政権も本腰<注目テーマ>

特集
2018年10月16日 12時22分

★人気テーマ・ベスト10

1 人工知能

2 5G

3 セルフレジ

4 消費税増税メリット

5 RPA

6 QRコード

7 サイバーセキュリティ

8 TOPIXコア30

9 全固体電池

10 自動運転車

みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が1位となっている。

あらゆるものをネットでつなぐIoT、業界の垣根を超え世界が注力する自動運転車再生医療やゲノム編集などバイオテクノロジー仮想通貨などのフィンテックブロックチェーン分野、これら次代を担う成長産業のそれぞれに横ぐしを通すように関与し影響を与えているのが人工知能(AI)だ。マシーンラーニング(機械学習)、とりわけ人間の脳を模したニューラルネットワークを駆使するディープラーニング(深層学習)がAIにおける技術革新につながり、人間の知力を飛躍的に上回る時代を意識させる段階に入った。AIの進化は、今後世の中のあらゆるシーンで我々の想定を超える「パラダイムシフト」が起こることを予知している。

世界に冠たる技術立国である日本だが、現在は先進国の中においてIT投資不足が強く指摘されており、AIやビッグデータ分野への投資を今後加速する必要に迫られている。安倍政権ではAIの本格導入に向け総合的な布陣をしいて、この課題に取り組む方針だ。今秋の臨時国会でも「デジタルファースト法案」が提出される見通しで、来年のG20首脳会議でAI分野への取り組み強化をグローバルに発信する構えにある。AI戦略はこれまでの成長戦略の域にとどめず、今後3年にわたり関連政策を盛り込む方針が伝わっている。人材需給のタイト化が進む現在にあって、圧倒的に不足するのがデータサイエンティストなどのAI人材だ。政府主導でデータサイエンス教育などの教育改革を柱にこうした課題のクリアに舵を切っていく。

株式市場でもここにきてIT投資関連株の中に株価を変貌させる銘柄が相次いでいる。ブレインパッド<3655>は前日に6920円の上場来高値をつけたが、同社株は今年1月の時点では1000円台に位置していた。株価指標面では割高感があるが、時価は利益確定売りをこなしてなお上値慕いの動きをみせる。AI関連シンボルストックとしての面目躍如だ。東京株式市場では“ポスト・ブレインパッド”の輩出が期待される場面にある。

関連株としてはRPAホールディングス<6572>、メタップス<6172>、日本サード・パーティ<2488>、ホットリンク<3680>、システムインテグレータ<3826>、FRONTEO<2158>、チェンジ<3962>、インテリジェント ウェイブ<4847>などが注目される。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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