【↓】日経平均 大引け| 続落、米株安と中国景気減速懸念でリスク回避ムード (10月19日)

市況
2018年10月19日 16時05分

日経平均株価

始値  22342.00

高値  22551.67(14:45)

安値  22212.57(09:46)

大引け 22532.08(前日比 -126.08 、 -0.56% )

売買高  12億8165万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3989億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、米株安と中国景気減速への懸念で買い手控え

2.米株市場ではNYダウ、ナスダックとも大幅安でリスク回避ムード

3.朝安後は下げ渋る、中国経済指標発表後の上海株の戻り足で安心感

4.日経平均は一時440円超下げるも、大引け126円安で着地

5.33業種中30業種下落した一方、個別の下げは67%にとどまる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは327ドル安と大幅続落した。中国株安の影響や、米国とサウジアラビアとの関係悪化も警戒され売りが優勢となった。

東京市場では、前日の米株安や中国景気減速懸念などを背景にリスク回避ムード。日経平均株価は下値を試す展開となったが、朝安後は一貫して下げ渋った。

19日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが300ドルを超える下げをみせたことで、リスクオフの流れにさらされ、寄り付きから大きく水準を切り下げてスタートした。米中貿易戦争の余波で中国経済に対する警戒感が意識されている。米国株市場では建機のキャタピラーが売られており、東京市場でも中国関連株をはじめ輸出株には買い手控え感が強く、日経平均は一時440円を超える大幅安に売り込まれる場面もあった。しかし、取引時間中に中国のGDPなど重要経済指標が相次いで発表されると、その後は目先の不安材料出尽くし感から上海株市場が戻り足に転じ、つれて日経平均も先物を絡めた買い戻しが入り下げ渋る動きをみせた。業種別には33業種中30業種が下落したが、個別株ベースでは値下がりは全体の67%にとどまった。

個別では、任天堂<7974>が大幅安、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>なども軟調。武田薬品工業<4502>が売り優勢、コマツ<6301>も冴えない。モバイルファクトリー<3912>が急落、GMOペイメントゲートウェイ<3769>も大きく値を下げた。ヤマダ電機<9831>、楽天<4755>の下げも目立った。ワコム<6727>、イオンフィナンシャルサービス<8570>なども下値を探る展開となった。

半面、東京エレクトロン<8035>は買いが優勢となり、東京海上ホールディングス<8766>も上昇した。SMC<6273>も値を上げた。エックスネット<4762>が値を飛ばし、メンバーズ<2130>も大幅高。ネオス<3627>が物色人気、コロプラ<3668>も大きく上値を伸ばした。ケーズホールディングス<8282>、ソースネクスト<4344>なども商いを伴い高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523> 、東エレク <8035> 、ユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 、丸井G <8252> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約43円。

東証33業種のうち上昇は保険業、電気・ガス業、医薬品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉱業、(2)鉄鋼、(3)サービス業、(4)小売業、(5)金属製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)その他金融業、(4)不動産業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△メンバーズ <2130>

データサイエンス人材特化型派遣事業の子会社設立。

△いちご <2337>

1.81%を上限に自社株買いを実施。

△ATAO <3550> [東証M]

岩井コスモ証券が新規「A」でカバレッジ開始。

△コロプラ <3668>

「バクモン」が好スタート。

△システム情報 <3677> [東証2]

フロンテオ <2158> [東証M]と「KIBIT」製品の販売でパートナー契約締結。

△エーザイ <4523>

iPS細胞を用いたパーキンソン病の治療薬候補物質を発見。

△川金HD <5614> [東証2]

KYBの検査データ改ざん問題で代替需要の思惑が浮上。

△ダイハツデ <6023> [東証2]

今期経常を25%上方修正。

△りたりこ <6187>

「中央省庁が障害者4000人を採用」との報道。

△丸八証券 <8700> [JQ]

非開示だった上期経常は2.4倍増益へ。

▼ジャパンF <2599>

今期経常を一転32%減益に下方修正、配当も3円減額。

▼ヤマダ電 <9831>

19年3月期業績予想を一転減益へ下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)FIG <4392> 、(2)XNET <4762> 、(3)メンバーズ <2130> 、(4)CSP <9740> 、(5)イーブック <3658> 、(6)Sサイエンス <5721> 、(7)コロプラ <3668> 、(8)ヒトコム <3654> 、(9)ファストロジ <6037> 、(10)ネオス <3627>

値下がり率上位10傑は(1)ジャパンF <2599> 、(2)モバファク <3912> 、(3)ランド <8918> 、(4)GMO-PG <3769> 、(5)象印 <7965> 、(6)ユナイテド海 <9110> 、(7)ヤマダ電 <9831> 、(8)クレセゾン <8253> 、(9)丸井G <8252> 、(10)楽天 <4755>

【大引け】

日経平均は前日比126.08円(0.56%)安の2万2532.08円。TOPIXは前日比11.79(0.69%)安の1692.85。出来高は概算で12億8165万株。東証1部の値上がり銘柄数は616、値下がり銘柄数は1409となった。日経ジャスダック平均は3748.35円(15.71円安)。

[2018年10月19日]

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