26日の米国市場ダイジェスト:下落、主要ハイテク企業決算を嫌気

市況
2018年10月29日 7時52分

■NY株式:下落、主要ハイテク企業決算を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は296.24ドル安の24688.31、ナスダックは151.12ポイント安の7167.21で取引を終了した。ネット小売のアマゾン(AMZN)及び検索大手のアルファベット(GOOGL)の決算で成長減速が示されたことで、米企業業績への先行き懸念が強まり、ハイテク株を中心に終日大幅下落となった。7-9月期GDP速報値は予想を上振れたものの、相場への影響は限定的だった。セクター別では自動車・自動車部品を除いて全面安となり、特に小売や不動産の下落が目立った。

アマゾンは年末商戦期の弱気な売上見通しが嫌気され、大幅下落。アルファベットやケーブルテレビのチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)は、売上高が予想を下振れ、軟調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、本日から新製品「iPhone XR(テンアール)」の販売を開始したが、小幅下落。一方で、半導体のインテル(INTC)は決算及び業績見通しが予想を上回り、上昇。旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE)も決算内容が好感され、堅調推移となった。

7-9月期GDP速報値が堅調な内容となったことから、株式相場の下落に伴い米経済も失速するとの見方は行き過ぎであり、今週の株価下落は一時的な調整と考えるのが妥当だろう。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:リスク回避の円買い、経済指標の下振れや株安

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円19銭から111円38銭まで下落し、111円89銭で引けた。

米国の7-9月期GDP速報値が予想を上回り一時ドル買いが強まったものの、その後に発表された米10月ミシガン大消費者信頼感指数確報値が予想外に下方修正されたほか、株安を受けた米国債利回り低下に伴うドル売り、リスク回避の円買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1339ドルから1.1421ドルまで上昇し、1.1404ドルで引けた。

■NY原油:3日続伸、供給不安を受けた買いが引き続き下値を支える

26日のNY原油先物12月限は3日続伸(NYMEX原油12月限終値:67.59 ↑0.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.39ドルの67.59ドルで通常取引を終えた。11月に実施される米国による対イラン制裁を控えて、供給不安を受けた買いが引き続き下値を支えた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.39ドル -0.20ドル(-0.75%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.97ドル -0.58ドル(-1.30%)

ゴールドマン・サックス(GS)212.36ドル -1.65ドル(-0.77%)

インテル(INTC) 45.69ドル +1.38ドル(+3.11%)

アップル(AAPL) 216.30ドル -3.50ドル(-1.59%)

アルファベット(GOOG) 1071.47ドル -24.10ドル(-2.20%)

フェイスブック(FB) 145.37ドル -5.58ドル(-3.70%)

キャタピラー(CAT) 115.05ドル -0.58ドル(-0.50%)

アルコア(AA) 34.25ドル -0.31ドル(-0.90%)

ウォルマート(WMT) 98.94ドル -0.24ドル(-0.24%)

スプリント(S) 5.84ドル -0.24ドル(-3.95%)

《SF》

提供:フィスコ

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