話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニチイ学館、インフォコム、クラリオン

注目
2018年10月29日 15時15分

■ニチイ学館 <9792>  984円  +55 円 (+5.9%)  本日終値

ニチイ学館<9792>は大幅続伸。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が1518億円から1425億円(前年同期比0.8%増)へ、営業利益が50億円から41億円(同9.2%増)へ、純利益が14億円から2億円(同78.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、直近で株価は底値圏でもみ合っており、修正発表を機にアク抜けが強まっているようだ。業績下振れは、主力事業の供給力強化や語学(教育)事業、中国(グローバル)事業の構造改革に遅れが生じたことが要因としている。また、グローバル事業におけるグループ再編(中国現地の地域事業会社8社との合弁解消)により発生した関係会社売却損益や、投資有価証券売却損などの発生も最終利益を押し下げたとしている。

■トーエネック <1946>  3,200円  +170 円 (+5.6%)  本日終値

26日に決算を発表。「上期経常が11%増益で着地・7-9月期も51%増益」が好感された。トーエネック <1946> が10月26日大引け後(15:40)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.1%増の31.3億円に伸びたが、通期計画の76億円に対する進捗率は41.2%となり、5年平均の42.1%とほぼ同水準だった。

⇒⇒トーエネックの詳しい業績推移表を見る

■インフォコム <4348>  3,770円  +190 円 (+5.3%)  本日終値

インフォコム<4348>が高い。同社はきょう正午に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを従来の65億円から67億円(前期比14.9%増)に上方修正した。売上高予想も500億円から510億円(同11.4%増)に増額修正。主な要因として、電子コミック配信サービスが好調に推移する見込みだとしている。

■三信電気 <8150>  1,839円  +91 円 (+5.2%)  本日終値

三信電気<8150>が3日ぶりに急反発。同社は26日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しを従来の5億3000万円から7億円(前年同期比5.9%増)に上方修正したことが好感されたようだ。ソリューション事業で大型案件の納期時期変更があったため、売上高予想は735億円から724億円(同8.2%減)に引き下げたが、販管費の削減などが見込まれることが利益を押し上げるとしている。

■クラリオン <6796>  2,444円  +94 円 (+4.0%)  本日終値

クラリオン<6796>が大幅高。仏自動車部品大手のフォルシア社の子会社エナップ シス エスエーエスが26日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2500円にサヤ寄せする格好となった。買付予定数は5636万4034株(下限3757万6000株、上限設定なし)で、来年1月をメドに買い付けを開始するという。またTOB成立後、クラリオンは所定の手続きを経て上場廃止となる予定だ。なお、これを受けて東京証券取引所は、クラリオン株式を26日付で監理銘柄(確認中)に指定している。また、クラリオン親会社の日立製作所<6501>は今回のTOBに対して、所有するクラリオン株のすべて(所有割合63.80%)を応募すると発表。譲渡価額は899億円に上るとしている。

■PALTAC <8283>  5,120円  +135 円 (+2.7%)  本日終値

PALTAC<8283>が3日ぶりに反発。前週末26日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、売上高を1兆円から1兆100億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を245億円から255億円(同10.8%増)へ、純利益を185億円から190億円(同8.9%増)へ上方修正したことが好感された。女性の社会進出などの生活スタイル変化にあわせた付加価値商品の浸透や、小売業・メーカーとの連携強化により、足もとの売上高が計画を上回って推移していることが要因。また、生産性向上などの取り組みの成果で販管費が計画を下回って推移していることも寄与するとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来中間・期末各33円を予定していた配当予想を中間・期末各34円の年68円(従来予想66円)に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績の64円に対しては4円の増配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高5218億400万円(前年同期比5.4%増)、営業利益137億5000万円(同10.4%増)、純利益102億5100万円(同9.6%増)だった。

■オークマ <6103>  5,550円  +130 円 (+2.4%)  本日終値

オークマ<6103>が高い。同社とNEC<6701>はきょう、人工知能(AI)を活用し、工作機械が自律的にドリル加工の診断を行う技術「OSP-AI加工診断」を共同開発したと発表。また、オークマはきょう19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表する予定で、先回り的な買いが流入している面もあるようだ。「OSP-AI加工診断」は、OSP(オークマが他社に先駆けて開発した自社製の工作機械のNC装置)に内蔵したAI技術により、ドリル加工の異常検知と工具摩耗の可視化をリアルタイムに行い、ドリル工具と工作物の損傷防止や工具費の大幅削減が実現できるとしている。

■森永乳業 <2264>  2,914円  +68 円 (+2.4%)  本日終値

森永乳業<2264>に底堅さが感じられるようになった。前週末26日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を6000億円から5820億円(前期比1.7%減)へ、営業利益を225億円から203億円(同6.4%減)へ、純利益を135億円から122億円(同22.7%減)へ下方修正し、これを受けて株価は年初来高値を更新して始まったが、その後切り返した。下方修正は、主に乳飲料やヨーグルトなどが計画を下回り、上期業績が計画を下回って着地したことが要因という。ただ株価は春以降調整局面にあり、下方修正を機にアク抜け感が台頭しているようだ。

■ヒューリック <3003>  1,003円  +18 円 (+1.8%)  本日終値

ヒューリック<3003>が続伸。27日付の日本経済新聞朝刊で、「2018年1~9月期の連結経常利益は480億円程度と、前年同期より2割ほど増えたようだ」と報じられており、1~9月期として過去最高益となるとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、堅調な不動産市況を追い風に、オフィスビルや商業施設などの売却益が伸びたほか、物件の購入拡大で賃料収入が増えたという。なお、決算発表は30日を予定している。

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