話題株ピックアップ【夕刊】(3):ALBERT、アンリツ、三菱ケミHD

注目
2018年11月1日 15時21分

■ALBERT <3906>  12,100円  +530 円 (+4.6%)  本日終値

ALBERT<3906>は大幅高で3連騰。同社が10月31日取引終了後に発表した18年12月期第3四半期累計(1~9月)の単独決算は、売上高が11億円(前年同期比70.8%増)と急拡大、営業損益は1億4000万円の黒字(前年同期1億1000万円の赤字)、最終損益は1億2300万円の黒字(同1億1400万円の赤字)といずれも黒字転換した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益1億5000万円に対する進捗率は93%に達しており、上振れ期待がある。また、同社はトヨタ自動車<7203>や東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と既に提携関係にあるが、10月30日に協業体制のもと高度な自動運転の実現に向けた技術支援を行うことを発表しており、これによる業容拡大への思惑も株価を後押ししている。

■日東工業 <6651>  2,044円  +82 円 (+4.2%)  本日終値

日東工業 <6651> が3連騰。10月31日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結最終利益が前年同期比21.3%増の11.8億円に伸び、従来の7.6%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。配電盤やキャビネットを販売する主力の配電盤関連製造事業、ネットワークカメラなどを手掛ける情報通信関連流通事業がともに堅調に推移したことが寄与。固定資産売却益を計上したことも最終利益を押し上げた。

■アンリツ <6754>  1,783円  +71 円 (+4.2%)  本日終値

アンリツ <6754> が大幅続伸。10月31日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比7.7倍の36.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。モバイル市場におけるLTE-Advanced Proや5G関連の研究開発ニーズを取り込み、主力の計測器の販売が大きく伸びたことが寄与。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の66億円→70億円に6.1%上方修正。増益率が43.4%増→52.1%増に拡大する見通しとなった。

■三井住友建設 <1821>  738円  +29 円 (+4.1%)  本日終値

三井住友建設<1821>が3日続伸。10月31日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が100億円から125億円(前年同期比9.0%減)へ、純利益が60億円から88億円(同5.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は1940億円から1917億円(同1.1%減)へ下振れたものの、手持ち工事の利益率向上で完成工事総利益が想定を上回る見通しとなったことが利益を押し上げるとしている。

■三井化学 <4183>  2,614円  +79 円 (+3.1%)  本日終値

三井化学<4183>が後場急伸。この日の午後1時に自社株取得枠の設定を発表したことが好感された。自己株式を除く発行済み株式総数の2.52%に相当する500万株、100億円をそれぞれの上限に11月2日~19年1月31日の期間内に取得する。同時に発表した第2四半期(4~9月)累計の連結決算は売上高7209億1500万円(前年同期比16.1%増)、営業利益497億4000万円(同3.1%増)、最終利益417億6000万円(同9.4%増)だった。

■リソー教育 <4714>  1,231円  +35 円 (+2.9%)  本日終値

リソー教育<4714>が後場上昇し連日の年初来高値更新となった。この日正午ごろ、11月30日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表の株式分割は、株式の流動性を高めて、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は12月1日。

■三菱ケミHD <4188>  905.3円  +24.2 円 (+2.8%)  本日終値

三菱ケミカルホールディングス<4188>が後場一段高、午後2時ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を3兆9300億円から4兆400億円(前期比8.5%増)へ、営業利益を3370億円から3540億円(同0.5%減)へ、純利益を1840億円から2130億円(同0.6%増)へ上方修正したことが好感された。機能商品を中心に原料高の影響などによる減益が見込まれるものの、ケミカルズ分野でMMA(メタクリル酸メチル)や炭素製品の市況が想定に比べ好調に推移していることが寄与する見通し。また、従来は中間・期末各17円を予定していた配当予想について、中間・期末各20円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。年間配当は40円(従来予想34円)となり、前期実績に対して8円の増配となる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1兆9220億8500万円(前年同期比6.5%増)、営業利益1866億2300万円(同0.7%増)、純利益1202億1300万円(同19.6%増)だった。

■イオンモール <8905>  2,124円  +35 円 (+1.7%)  本日終値

イオンモール<8905>が5日続伸。同社は、イオングループのなかでショッピングモールの開発を手掛けている。国内およびアジア地域で大型の新規モールを開発し、業績は成長トレンドを継続。トップラインは10年以上にわたり増収基調を続けている。19年2月期の営業利益は前期比8.7%増の535億円とピーク利益更新を計画している。上期時点の対通期進捗率は46%にとどまっているが、下期は国慶節やクリスマス効果がテナント収入に上乗せされるだけに、達成は十分に可能とみられている。また、同社は19年度(20年2月期)までの中期経営3カ年計画において、アジア進出を加速させる構えを強めており、国内外での積極出店をバネに最終年度に営業収益3400億円(前期実績2881億円)、営業利益600億円(同492億円)を目指している。

■武田薬品工業 <4502>  4,587円  +17 円 (+0.4%)  本日終値

武田薬品工業 <4502> が高い。10月31日大引け後、19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の1830億円→2452億円に34.0%上方修正。従来の15.7%減益予想から一転して12.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。消化器系疾患領域やがん領域など成長ドライバー製品の伸長に加え、経費削減効果なども利益を押し上げる。なお、アイルランド製薬大手シャイアーの買収に関連する費用は織り込んでいない。

■三井E&S <7003>  1,500円  -400 円 (-21.1%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

31日に業績修正を発表。「今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配継続」が嫌気された。

三井E&Sホールディングス <7003> が10月31日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。19年3月期の連結経常損益を従来予想の200億円の黒字→200億円の赤字(前期は30億6100万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

⇒⇒三井E&Sの詳しい業績推移表を見る

■高見サイ <6424>  1,450円  +300 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

高見沢サイバネティックス<6424>がストップ高。自動券売機や出改札機器のほか紙幣・コイン処理装置などのメカトロ機器分野で高い実績を持つが、東京メトロ向け「7カ国語対応の新型ICチャージ機」などに期待が高まっており、キャッシュレス関連株の一角として一気に頭角を現している。これはカードを財布や定期入れに入れた状態のままでキャッシュをチャージでき、中国、韓国、タイなどアジアをはじめ世界7カ国語に対応、訪日客増勢のなかで切り替え需要を取り込むことが予想される。また、今後市場拡大が必至とみられる駐輪場向けICカードシステムでも業界を先駆しており、収益成長への思惑が株価を押し上げている。

■ボヤージュ <3688>  1,637円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

VOYAGE GROUP<3688>がストップ高。10月31日の取引終了後、電通<4324>の100%子会社サイバー・コミュニケーションズ(CCI)と来年1月1日の予定で経営統合すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。経営統合は、VOYAGEが株式交換でCCIの全株式を取得し、持ち株会社を1月に設立。電通にVOYAGE株式53.1%を割り当てる。新会社は電通の子会社となり、事業会社であるVOYAGEとCCIの株式をそれぞれ100%持つことになる。アドプラットフォーム領域やメディア領域での技術力やそれによる製品に強みを有するVOYAGEと、マスメディアやナショナルクライアントに対するリーチ力に強みを有する電通、CCIとが連携することでインターネット広告領域における成長スピードや、多様化するメディア領域における対応力の強化で大きなシナジーを創出できると判断したとしている。

■アクモス <6888>  384円  +80 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値

アクモス<6888>がストップ高。同社はITソリューションを主力に展開するベンチャー企業連合で、受託開発案件が増勢顕著ななか収益を牽引している。10月31日取引終了後に発表した19年6月期の第1四半期(7~9月)連結決算は、売上高が11億400万円(前年同期比19.6%増)、営業利益は7800万円(同6.6倍)、最終利益は4800万円(同2.9倍)と急拡大した。これが好感された。株価は10月下旬に大きく水準を切り下げただけに目先値ごろ感からの買いも誘っている。

●ストップ高銘柄

エムティジェネックス <9820>  16,100円  +3,000 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

日本PCサービス <6025>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

M&Aキャピ <6080>  4,560円  -1,000 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値

千代田化工建設 <6366>  462円  -100 円 (-17.8%) ストップ安   本日終値

元気寿司 <9828>  5,120円  -1,000 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値

日本電信電話 <9432>  4,050円  -700 円 (-14.7%) ストップ安   本日終値

など、5銘柄

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