「QRコード」関連が継続的にランクイン、消費増税でキャッシュレス決済に関心<注目テーマ>

特集
2018年11月16日 12時20分

1 キャッシュレス決済

2 人工知能

3 大阪万博

4 サイバーセキュリティ

5 RIZAP関連

6 バイオテクノロジー関連

7 アップル

8 iPS細胞

9 5G

10 セルフレジ

みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「QRコード」が20位にランクアップしている。

安倍晋三首相が消費税率を2019年10月1日に予定通り8%から10%に引き上げる方針を表明したなかで、増税対策として中小小売店での買い物で現金を使わないキャッシュレス決済を利用した消費者に、2%の増税分をポイントで還元する制度の検討を打ち出したことが注目を集めている。

「QRコード」もそのキャッシュレス決済の一つで、その普及に向けて7月に産官学で設立した「キャッシュレス推進協議会」では、現在事業者によって異なるQRコードの表示形式を統一するための指針を年内に策定するとしている。また、同協議会には流通、通信、金融業界、地方自治体など250以上の企業・団体が参加しているだけに、表示形式の統一が進めば、早期普及につながるとの期待が高い。日本能率協会総合研究所が実施して、7日に発表した国内のQRコード決済市場調査によると、2019年度の市場規模は6000億円で、2023年度にはその13倍以上に相当する8兆円に急拡大する見通しとしている。

QRコードの普及拡大で恩恵を受ける個別の関連銘柄としては、インターネット決済サービスの収納代行を手掛けるビリングシステム<3623>や、LINE<3938>、楽天<4755>、NTTドコモ<9437>などの大手がQR決済で運営主体となっている。また、ソフトバンクグループ<9984>とヤフー<4689>の合弁会社であるPayPay(ペイペイ)は、インドのPaytm(ペイティーエム)と連携し、今秋からバーコードやQRコードを使って決済ができる新たなスマホ決済サービスをスタートしている。PayPayは12日から、スマホ決済サービス「PayPay」と「Yahoo!JAPAN」アプリの連携を開始している。

さらに、セルフレジ精算に有効なICタグ開発に意欲をみせ、バーコードプリンターで実績のある野崎印刷紙業<7919>、QRコードリーダーを手掛けるオプトエレクトロニクス<6664>、キーエンス<6861>、サトーホールディングス<6287>などにも注目したい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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