話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイキン、ニトリHD、任天堂

注目
2018年11月26日 15時16分

■日本エスコン <8892>  719円  +25 円 (+3.6%)  本日終値

日本エスコン<8892>が3日続伸。この日正午ごろ、大阪市中央区に新規事業用地を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「(仮称)大阪市中央区西心斎橋ホテルプロジェクト」は大阪メトロ御堂筋線・千日前線「なんば」駅から徒歩5分、阪神なんば線、近鉄難波線「大阪難波」駅から徒歩5分の利便性の高い立地に位置する敷地面積223.54平方メートルの土地。立地特性を生かしたホテル開発事業に取り組むとしている。

■ダイキン工業 <6367>  11,955円  +365 円 (+3.2%)  本日終値

ダイキン工業<6367>が3日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「欧州の業務用冷蔵機メーカー大手、AHTクーリングシステムズ(オーストリア)を買収する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、AHTの顧客基盤とダイキンの空調技術を組み合わせた事業を展開するのが狙いという。なお、これに対して会社側では「当社が発表したものではない。AHT社の買収を含む商業用冷設事業の強化について検討を行っていることは事実だが、現時点で決定した事実はない」とコメントしている。

■ニトリホールディングス <9843>  14,690円  +415 円 (+2.9%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>は続伸。22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比1.3%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。11月度は、気温の低下とともに秋冬物の寝具・寝装品の売り上げが伸長。また、オーダーカーテンキャンペーンの効果でウィンドウカバリングが好調だったほか、トイレ・バス用品、キッチン用品も好調な売れ行きだった。さらに、自社開発マットレス「Nスリープ」やベッドも引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は同4.4%増だった。

■任天堂 <7974>  32,320円  +910 円 (+2.9%)  本日終値

任天堂<7974>は東証1部上場企業のなかで群を抜く売買代金を集めて続伸。米国では前週22日の感謝祭明けから年末商戦がスタートしているが、今週はその第一報が発表される見通しで市場では「ネット販売中心に好調な数字が見込めそう」(国内準大手証券アナリスト)という。東京市場でもゲーム関連株の一角には年末商戦を意識した物色の矛先が向かいやすくなっている。同社の「ニンテンドースイッチ」についても第3四半期は「マリオパーティ」や「ポケモン」「スマッシュブラザーズ」の大型ソフト3作が牽引する形でハード販売が再加速するとの見方が強まっており、「個人投資家を中心とした短期資金の値幅取り狙いの買いが活発化している」(同)という。

■品川リフラクトリーズ <5351>  4,350円  +95 円 (+2.2%)  本日終値

品川リフラクトリーズ<5351>は反発。PER6倍台、PBR0.7倍台と株価指標面では割安水準にある。同社は8日、19年3月期通期の連結業績予想について、売上高を1160億円から1175億円(前期比14.4%増)へ、経常利益を86億円から102億円(同61.3%増)へ、純利益を55億円から60億円(同75.5%増)へそれぞれ上方修正した。上期での堅調な粗鋼生産と拡販に伴う耐火物販売数量の増加や、耐火物原料価格の上昇に対応した販売価格への転嫁などを受けて、耐火物および関連製品の売上高・利益が大幅に伸長した。これに加えて、今後も耐火物の需要堅調が見込まれることが要因としている。

■ソースネクスト <4344>  1,249円  +26 円 (+2.1%)  本日終値

ソースネクスト<4344>が反発。この日の午前中、AI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」が、居酒屋などを展開するつぼ八(東京都中央区)の18店舗で、訪日外国人客向けの接客ツールとして採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同製品は今年9月に発売した新型通訳機で、世界74言語に対応し、ボタンを押しながら話しかけるだけで、通訳がいるかのように対話ができる端末。一方、つぼ八は、居酒屋「つぼ八」をメインに国内外合わせて259店舗の飲食店を展開しているが、近年、同店に訪れる外国人利用客の増加によりインバウンド対策が必要となったため、言語面のサポートツールとして、まず18店舗で採用することになったという。

■H2Oリテイ <8242>  1,947円  +34 円 (+1.8%)  本日終値

エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>や寿スピリッツ<2222>、ドンキホーテホールディングス<7532>などインバウンド関連株はしっかり。2025年国際博覧会(万博)の開催地が大阪に決まったことを受け、大阪など関西地区への訪日外国人の一段の増加が見込まれている。特に、阪急百貨店と阪神百貨店を中核とし関西地区に強いエイチ・ツー・オー リテイリングなどへの期待が強い。菓子大手の寿スピリッツなども値を上げている。今夏は台風の影響で関西国際空港が被害を受けたことが嫌気されたが、大阪万博の開催決定を受けインバウンド関連銘柄への見直し期待が出ている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,795円  +65 円 (+1.7%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>が続伸。同社は22日取引終了後に、子会社のH.I.S.ホテルホールディングスと住友林業<1911>が共同で、宿泊施設の保有・管理・賃貸事業を手掛ける新会社「アクアイグニス多気ホテルアセット」を12月にも設立すると発表。また、2025年の万博が大阪に決まったこととあわせ買い手掛かりとなったようだ。新会社は、民間企業や三重県、三重大学などが連携して開発中の滞在型複合施設「アクアイグニス多気」で中核となる宿泊施設の保有会社で、顧客ニーズにあった3種類(ホテル、旅籠、ヴィラ)の宿泊施設の建設を2020年中に進める計画。なお、出資比率は、H.I.S.ホテルホールディングス50%、住友林業50%となっている。

■エフピコ <7947>  6,920円  +80 円 (+1.2%)  本日終値

エフピコ<7947>が続伸。同社は22日取引終了後に、各種包装資材の卸売りなどを手掛けるアペックス(福岡市)の株式を取得し、持ち分法適用関連会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。アペックスは、福岡県を中心とした九州一円の食品製造業者から大手量販店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、二次卸問屋への販路を持つ食品包装資材ディーラー。同社はアペックス株式1600株(議決権所有割合20%)を11月27日付で取得する予定で、取得価格は非公表としている。

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