今年のトルコリラの動きは?今のトルコ情勢は? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

経済
2018年12月18日 13時10分

皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。先週のトルコリラ円は下落しましたね。今後トルコリラの値動きはどうなっていくのでしょうか。今回はトルコリラのレポートをご紹介します。

テクニカルマイスターでは、今年のトルコ情勢、トルコリラの動きを振り返り、『今年8月にはトルコリラショックが起こり、世界の金融市場を騒がせる事態になった。通貨リラの急落を受けてインフレ率が急上昇し、トルコ中銀は9月の会合で大幅な利上げ(17.25%⇒24.00%)を決定した。第3四半期には成長失速が始まり、リラ安やインフレ高進に伴う投資や個人消費の鈍化に加え金融引き締めの影響で第4四半期はマイナス成長に転じると予想されている』と述べています。

また、今週のトルコリラ円の見通しについては、『保ち合いが続きそうだ』との見解を伝えています。先週のトルコリラ円の下落については、『第3四半期国内総生産(GDP)は前年比1.6%増加で、市場予想(2.0%増)を下回った。通貨リラ安やインフレ高進が打撃となり、軍の一部によるクーデター未遂事件に揺れていた2016年第3四半期以来の低成長となった』と伝えています。

一方で、10月のトルコ経常収支は3カ月連続の黒字となったと伝えており、『トルコ中央銀行は13日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利である1週間物レポ金利を年24%で据え置いた』と解説。それを受けて『通貨リラが今夏の急落前の水準まで回復。11月のインフレ率が低下に転じたことで、通貨防衛を目的とする追加利上げは不要と判断した』と分析しています。

そして、『エルドアン大統領は、隣国のシリア北部を実効支配するクルド人勢力をテロ組織と見なし、数日以内に国境を越えた軍事作戦の範囲を拡大すると表明した。ただ、クルド人勢力はアメリカ軍の支援を受けているため、作戦が拡大されれば、アメリカとトルコの間で緊張が高まりそうで、地政学リスクが懸念されるところ』と伝えていますので、トルコリラのポジションを保有されている方は注意してくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の12月17日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

提供:フィスコ

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