前週末28日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年1月4日 5時30分

■ラクオリア <4579>  1,077円 (+150円、+16.2%) ストップ高

ラクオリア創薬 <4579> [JQG]がストップ高。27日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を10億2800万円から7億4300万円(前期比47.6%減)へ、営業損益を10億1800万円の赤字から11億7400万円の赤字(前期1億5000万円の赤字)へ、最終損益を10億2400万円の赤字から11億9400万円の赤字(同5800万円の赤字)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。動物薬のロイヤルティー収入が予想を上回った一方、当初見込んでいた複数のマイルストン収入が翌期以降にずれ込む公算が大きくなったことが売上高及び損益を押し下げるとしている。

■オンコリス <4588>  1,034円 (+132円、+14.6%)

オンコリスバイオファーマ <4588> [東証M]が大幅3日続伸。同社ホームページの12月28日付社長コラムで、今後の臨床試験成績によっては、米国食品医薬品局(FDA)に対して、がんのウイルス療法「テロメライシン」のオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)申請を行っていく予定と掲載されたことが材料視されたようだ。今年8月末にFDAに申請していたテロメライシンとキイトルーダ(ペンブロリズマブ)併用による臨床試験の試験実施許可が下り、米国での臨床試験が開始される運びとなった。この試験はニューヨークにあるコーネル大学が中心となり、進行型の胃がん及び胃食道接合部がんを対象として最大37例を組み入れる予定となっている。

■DWセラピ研 <4576>  574円 (+71円、+14.1%)

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]が5連騰。27日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、営業損益を8億3000万円~8億円の赤字から7億8500万円~7億4500万円の赤字(前期6億3300万円の赤字)へと上方修正しており、これを好感した買いが入った。眼科手術補助剤DW-1002(日本の白内障手術時の水晶体前嚢染色を対象)のライセンスアウトによる契約一時金の計上を予定していたものの、今期中には契約締結できない見通しとなったことで売上高は3億6000万円~4億円から2億6000万円~3億円(前期2億5400万円)へ下方修正したが、研究開発費などの費用削減の効果から損失が縮小するとしている。

■富士ソSB <6188>  1,011円 (+88円、+9.5%) 一時ストップ高

富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]が続急騰、一時ストップ高。27日、同社が19年1月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アイフリーク <3845>  189円 (+16円、+9.3%)

アイフリークモバイル <3845> [JQ]が急伸。27日の取引終了後、チャット機能を搭載したウォレット「Challet」(旧サービス名「MIRAIPO CHALLET」)が、キャッシュレス無人コンビニ「ロボットマート」を運営するロボットセキュリティポリス(東京都港区)に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。日本初の現金を使わない無人コンビニとしてオープンした「ロボットマート」は、今年9月に日本橋茅場町に誕生した近未来のコンビニエンスストアで、「ロボットによる接客」「遠隔での監視」「QRコード決済」をキーワードとして運営されている。今回の採用で「Challet」は、チャット機能はそのままに、ロボットマートの仮想通貨決済システム「ROBOT MART Challet」としてカスタマイズし提供されるとしている。

■パシフィックネット <3021>  664円 (+43円、+6.9%)

パシフィックネット <3021> [東証2]が3日続伸。同社は27日、子会社のケンネットが、フューチャーモデル(東京都新宿区)が展開する人工知能(AI)自動翻訳機「ez:commu(イージーコミュ)」の取り扱いを19年1月7日から開始すると発表。これが買い手掛かりとなったもよう。また、同社は26日に19年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結営業利益見通しについて、従来の1億500万円から1億1500万円(前年同期比79.7%増)に上方修正しており、これが引き続き好感されている面もあるようだ。

■BBタワー <3776>  282円 (+18円、+6.8%)

ブロードバンドタワー <3776> [JQ]が続急伸。27日の取引終了後、18年12月期の連結業績予想について、売上高を58億円から63億2500万円(前期比41.1%減)へ、営業損益を7億円の赤字から5億5000万円の赤字(前期8000万円の赤字)へ、最終利益を1000万円から9500万円(同3億3000万円の赤字)へ上方修正した。コンピュータプラットフォーム事業のデータ・ソリューションの売り上げが予想を上回って推移していることに加えて、広告宣伝費をはじめ効果的な支出に努めたことが寄与する見通し。また、メディアソリューション事業を行うジャパンケーブルキャストが10月に沖縄ケーブルネットワークを子会社化したことも寄与するとしている。

■アクセル <6730>  453円 (+24円、+5.6%)

アクセル <6730> が大幅3日続伸。同社は28日、東芝テック <6588> が主催するコーポレートアクセラレータープログラム「Innovate Together」に採択されたと発表。採択されたテーマは、超解像技術GRADIAによるシャープな画像処理とMFP(多機能プリンター)の融合。GRADIAは、アクセルが開発した超解像技術で、標準的なバイリニア拡大に比べて、特に斜め線でジャギーのない滑らかなスケーリングを実現している。

■アプリックス <3727>  155円 (+8円、+5.4%)

アプリックス <3727> [東証M]が大幅に3日続伸。同社は27日、自社提供する水処理システム「HARPS(ハープス)」が、ウクライナ最大の浄水器メーカーであるEcosoft社に採用されたと発表。「HARPS」は、水の利用量や汚染度合いなどのデータをクラウドサーバーにアップロードし、「HAPRS Dashboard」で浄水器のフィルター利用状況や交換時期などをモニタリングできるクラウドサービス。Ecosoft社は自社ブランド「ECONNECT」でHARPSサービスを利用する初めてのケースとなる。

■DCM <3050>  1,147円 (+53円、+4.8%)

ホームセンター最大手のDCMホールディングス <3050> が3日続伸し年初来高値を更新した。27日大引け後に発表した19年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比4.0%増の174億円に伸びて着地したことが買い材料視された。上期は天候不順による園芸用品の販売不振が響き6.2%の減益だったが、直近3ヵ月(9-11月期)で園芸用品・塗料や防災用品などの販売が伸び、累計で増益に転じた。通期計画の202億円に対する進捗率は86.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数の0.75%にあたる100万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好感された。

■ザイン <6769>  845円 (+35円、+4.3%)

ザインエレクトロニクス <6769> [JQ]が3日続伸。27日の取引終了後、ザインの次世代高速インターフェース規格V-by-OneUS対応のフレキシブルフラットケーブルを台湾のベルウェザー・エレクトロニック社が開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ザインでは、4K/8K映像向け次世代高速インターフェース規格V-by-OneUS技術仕様への適用に向けた伝送路の開発におけるコラボレーションを複数の賛同企業と行っている。今回、ベルウェザー社がV-by-OneUS技術仕様に準拠できるフレキシブルフラットケーブル開発に成功し、量産サンプルの販売を開始するとしており、提供企業拡大による業績への貢献を期待した買いが入っている。

■スター精密 <7718>  1,491円 (+50円、+3.5%)

スター精密 <7718> が大幅続伸。27日大引け後、18年12月期(10ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の83億円→93億円に12.0%上方修正したことが買い材料視された。欧米を中心に旺盛な設備投資需要が継続し、工作機械などの販売が想定より伸びる見通しとなった。

■日立物流 <9086>  3,120円 (+95円、+3.1%)

日立物流 <9086> が3日続伸。27日の取引終了後、日立キャピタル <8586> と「金流×商流×物流×情流」の新たなイノベーション実現に向けた業務提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携では、日立物流および日立キャピタルグループの日立キャピタルオートリースが協創パートナーとともに進めている「スマート安全運行管理システム(SSCV)」において、車両のリース・保険・整備・共同調達機能を付加したトータルソリューションパッケージの提供など、両社間でさまざまな施策を推進するという。また提携の一環として、日立キャピタルがグローバルに推進するビークルソリューション事業と、日立物流の自動車関連事業(車両の販売・リース・整備など)との連携を強化することで事業拡大を図るため、日立物流の完全子会社である日立オートサービスの発行済株式の40%を日立キャピタルに譲渡する予定としている。

■ミタチ産業 <3321>  679円 (+19円、+2.9%)

ミタチ産業 <3321> が3日続伸。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(6-11月)連結決算は、売上高193億6800万円(前年同期比12.0%減)、営業利益6億9100万円(同24.5%減)、純利益5億3000万円(同16.8%減)と大幅減益だったが、悪材料出尽くし感が強まった。車載機器関連の販売は堅調だったものの、工作機械向け受注が減少したことが響いた。また、アミューズメント分野も生産の後ろ倒しなどの影響で売り上げが減少した。

■レーザーテック <6920>  2,802円 (+76円、+2.8%)

レーザーテック <6920> が3日続伸。27日大引け後、19年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の33億円→45億円に36.4%上方修正。増益率が0.2%増→36.7%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。下期に予定していた一部製品の売上計上が前倒しとなったことが収益を押し上げた。円安進行による採算改善なども上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の65億円(前期は57億円)を据え置いた。

■ケーヨー <8168>  522円 (+9円、+1.8%)

ケーヨー <8168> が3日続伸。27日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、19年2月期決算で投資有価証券売却益13億9500万円を特別利益として計上すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同時に発表した第3四半期累計(3-11月)単独決算は、売上高880億5400万円(前年同期比13.6%減)、営業損益7億9300万円の赤字(前年同期13億2200万円の黒字)、最終損益7億4000万円の赤字(同9億7800万円の黒字)だった。商品入替作業による機会損失や、DCM棚割導入改装未実施店舗における部門構成の不一致などが影響したという。

※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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