話題株ピックアップ【昼刊】:ソースネクス、アダストリア、イオン

注目
2019年1月4日 11時42分

■ソースネクスト <4344>  579円  +35 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

ソースネクスト<4344>が全般波乱相場のなか、一時8%を超える上昇となった。2017年10月下旬を境に長期上昇トレンドに突入、26週移動平均線を強力なサポートラインとする大相場を形成している。AI通訳端末「ポケトーク」の最新モデル「ポケトークW」は2020年の東京五輪・パラリンピックを控え訪日プロモートの重要ツールとしてマーケットの視線が熱い。また、国内外でサイバー攻撃への対応が重要テーマとなるなか、同社が手掛ける「ZEROウイルスセキュリティ」も高評価を集めている。株式需給面では売り残が積み上がり、信用倍率は0.8倍台と売り長で踏み上げ相場の色彩をみせている。業績は19年3月期営業利益は前期比倍増の24億9900万円予想、20年3月期も20%以上の増益が有望視される。

■アダストリア <2685>  1,947円  +92 円 (+5.0%)  11:30現在

アダストリア<2685>が大幅反発している。12月28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年3~11月)連結決算は、売上高1623億4500万円(前年同期比0.6%減)、営業利益57億円(同15.4%減)、純利益30億8100万円(同52.2%減)となったものの、9~11月期では同75.3%増となっており、直近四半期の大幅増益を好感した買いが入っている。夏物商戦が不調だったことや天候不順の影響で、上期の国内売上高は苦戦したが、秋冬商戦で基幹ブランドの「グローバルワーク」「ローリーズファーム」が復調したことが奏功した。また、前期に発生した本部の移転費用の負担がなくなったことなども寄与した。なお、19年2月期業績予想は、売上高2270億円(前期比1.9%増)、営業利益84億円(同67.8%増)、純利益44億円(同5.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■リソー教育 <4714>  475円  +18 円 (+3.9%)  11:30現在

リソー教育<4714>が全般急落地合いのなかで大幅反発、昨年12月27日つけた昨年来高値を更新した。同社は首都圏を地盤に個別指導受験塾「TOMAS」を展開している。19年2月期の連結業績予想は、売上高247億円(前期比9.4%増)、経常利益27億円(同26.2%増)、最終利益16億円(同15.9%増)と大幅増収増を見込んでいる。首都圏サテライト校戦略で個別指導塾「TOMAS」の校舎数が増加したことが寄与している。さらに、乳幼児向け受験指導などを展開する幼児教育部門の生徒数が伸びたことも増益に大きく貢献した。昨年12月後半からの全般急落地合いのなかで、同社株価は異彩に頑強な株価推移が継続している。

■科研製薬 <4521>  4,940円  +75 円 (+1.5%)  11:30現在

科研製薬<4521>は朝安スタートもその後切り返している。この日、米コーバス・ファーマシューティカルズ・ホールディングス(マサチューセッツ州)が全身性強皮症及び皮膚筋炎を対象に開発中の「レナバサム」について、日本における開発及び事業化についての提携及びライセンスに関する契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。今回の締結により、科研薬は日本におけるレナバサムの全身性強皮症及び皮膚筋炎に対する治療剤としての独占的な販売の権利を取得する。これに伴い、科研薬はコーバス社に対して契約一時金を支払うとともに開発及び販売マイルストン、並びにロイヤルティーを支払うとしているが、19年3月期業績予想の変更はないとしている。

■イオン <8267>  2,173円  +23.5 円 (+1.1%)  11:30現在

イオン<8267>はしっかり。3日付の日本経済新聞朝刊で「百貨店やスーパーの初売りはおおむね活況で、売上高は好調だった前年並み以上となった企業が相次いだ」と報じられており、同社子会社のイオンリテールの首都圏店舗などでは前の年の実績を上回ったと紹介されていることが好感されている。記事によると、肌着や子供向け商品、化粧品の福袋のほか、家電の5万円、10万円均一セールも昨年の2倍の売れ行きで、本州や四国の約400店舗では元日の売上高が10%弱増えたとしている。初売りの順調な滑り出しによる業績への貢献が期待されているようだ。なお、イオンは12月28日、三菱商事<8058>との包括業務提携関係を2月末日付で解消すると発表したが、これに対する市場の反応は限定的だ。

■NEC <6701>  3,290円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在

NEC<6701>は悪地合いのなか反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「海底通信ケーブルで世界大手のNECは、通信速度を3割高める技術を開発した」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。国境を越えた通信量が増えていることから、各国の通信会社や大手IT企業などは設備拡充を急いでおり、NECでは投資を効率化できる製品で需要を取り込む方針だという。海底ケーブル市場はNECと米TEサブコム、フィンランドのノキアグループが競合し世界シェアの約9割を占めているが、今回の技術開発によりシェアの拡大が期待されている。

■高島屋 <8233>  1,414円  +10 円 (+0.7%)  11:30現在

高島屋<8233>は底堅い動き。12月28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2018年3月~11月)連結決算は、売上高6595億9500万円(前年同期比1.6%増)、営業利益193億8300万円(同10.7%減)、純利益114億3800万円(同21.0%減)となったことを受けて、朝方の株価は昨年来安値を更新したが、悪材料出尽くしとの見方から下値には買いが入っている。高額品や化粧品が好調だったほか、インバウンド需要も好調に推移し売上高は増収を確保したが、9月に開業した日本橋店新館の費用などが利益を圧迫した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高9270億円(前期比2.1%増)、営業利益310億円(同12.2%減)、純利益205億円(同13.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■グンゼ <3002>  4,175円  +20 円 (+0.5%)  11:30現在

グンゼ<3002>は小幅に4日続伸。岩井コスモ証券は12月28日、同社株の目標株価を従来の8000円から6200円へ引き下げたが、投資判断の「A」は据え置いた。市場環境の悪化で株価は大幅に下落したことが目標株価を引き下げた要因となったものの、一株当たり純資産(PBR)1倍割れの株価には割安感が強いとみている。同社は製糸業からアパレル、プラスチック、電子材料、メディカルなど幅広く展開しており、アパレル事業の苦戦で上期営業減益となったが、男性用肌着で話題の新製品が好調で下期営業増益に挽回できる見込み。また、次の成長に向けて各分野で高付加価値製品が着実に育っており、中期経営計画では配当性向50%を掲げていることも評価する、としている。

■村田製作所 <6981>  13,490円  -1,465 円 (-9.8%)  11:30現在  東証1部 下落率7位

村田製作所<6981>、アルプスアルパイン<6770>、太陽誘電<6976>など電子部品株が軒並み安。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに急落したが、この背景には米アップルの業績下方修正を嫌気した同社株の急落が大きく影響している。アップルが18年10~12月期の売上高について従来予想比最大で10%減の840億ドルにとどまるとの見通しを開示、これに伴い有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーにも業績面への影響が及ぶことへの懸念が波及した。

■コマツ <6301>  2,278円  -87.5 円 (-3.7%)  11:30現在

コマツ<6301>や日立建機<6305>、ファナック<6954>、資生堂<4911>など中国関連株が軒並み安。12月31日に中国国家統計局が発表した12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月に比べ0.6ポイント低い49.4となった。好不況の節目となる50を2年5カ月ぶりに下回った。財新・マークイットが2日に発表した中国12月製造業PMIも49.7と50を下回っており、中国の景気後退懸念が強まった。これを受け、建機、機械、化粧品などの中国関連株に売りが膨らんでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,283円  -123 円 (-1.9%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株が売り優勢に傾いている。前日の米国株急落に伴い足もとリスク回避ムードが強まるなか、外国為替市場ではドル売り円買いの動きが加速、一時1ドル=104円台まで円高に振れた。足もとドルが買い戻されたとはいえ1ドル=107円台後半の推移となっており、輸出採算悪化への懸念が見切り売りを誘発している。なお、トヨタの19年3月期通期想定為替レートは1ドル=110円で実勢はこれより大きく円高に振れている。

■日本郵船 <9101>  1,664円  -27 円 (-1.6%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が安い。米中貿易摩擦問題を背景にした中国景気の減速懸念に加え、直近は米国でも3日に発表したISM製造業景況感指数が市場コンセンサスを大きく下回る形で悪化した。世界景気への懸念が物流ニーズの減退思惑につながっており、海運セクターは向かい風に晒されている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も年明け2日は小幅反発したものの、昨年12月下旬から下落基調が強まっている。

■三菱UFJ <8306>  531円  -6.9 円 (-1.3%)  11:30現在

メガバンクが安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続落したほか、三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が値を下げている。3日の米国市場でNYダウが前日比660ドル安と急落するなか、米10年債利回りは同0.07%低い2.55%に低下。約1年ぶりの水準に下落している。米12月ISM製造業景況感指数が市場予想に比べ大幅に悪化したことも警戒された。米長期金利の低下を受け、利ザヤ悪化懸念からシティグループやJPモルガン・チェースなど米大手銀行株が下落。日本の長期金利も低下するなか、三菱UFJなど大手銀行に売りが先行している。

■アイレックス <6944>  2,129円  +400 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在

アイレックス<6944>がストップ高。NECグループを主要販売先に抱えるシステム開発会社で通信系コア技術に優位性があり、次世代通信規格「5G」関連で収益チャンスをつかむことが期待される。安全保障の問題から中国通信機器最大手ファーウェイなど中国製品排除の動きが顕在化するなか、官需に強く防衛関連の側面も持つNECグループの存在感が高まっており、つれて同社株へのマークも強まる流れにある。19年3月期経常利益は前期比2倍強の1億6000万円を予想、20年3月期も5~6割の大幅な利益の伸びが予想される。

■北興化学工業 <4992>  516円  +80 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

北興化学工業 <4992> がストップ高買い気配。12月28日、18年11月期の連結経常利益を従来予想の31億円→40.5億円に30.6%上方修正。従来の12.5%減益予想から一転して14.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。農薬の国内販売が減少したものの、ファインケミカル製品で好採算品へのシフトが進んだうえ、製造原価の低減や販管費の抑制も寄与し、採算が大きく改善した。海外企業からの受取配当金を計上したことも利益を押し上げた。

■アイ・ピー・エス <4335>  982円  +150 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在

アイ・ピー・エス<4335>は全般悪地合いのなかストップ高。中堅企業を主要顧客ターゲットとして企業の情報システム構築やERP導入を支援するビジネスが好調、19年6月期は営業利益段階で前期比倍増の1億4000万円を計画している。また、会社側ではクラウドによるERP導入を当該企業と関係を結ぶ契機とし、コンサルティングや追加開発投資などで利益を伸ばす方針にあり、中期的な成長期待が強い。独SAPのパブリッククラウド認定パートナーの第1号に選ばれるなどその実力には定評がある。

●ストップ高銘柄

イメージ情報開発 <3803>  882円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在

フジタコーポレーション <3370>  945円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在

幸和製作所 <7807>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

ETFSパラ <1675>  10,190円  +380 円 (+3.9%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

★元日~3日に、2019年「新春特集」を一挙、“26本”配信しました。併せてご覧ください。

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