【↓】日経平均 大引け| 続落、円安背景に買い先行も主力株の上値は重い (1月17日)
始値 20544.23
高値 20571.75(09:03)
安値 20342.46(11:12)
大引け 20402.27(前日比 -40.48、-0.20% )
売買高 11億4873万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9778億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落も、個別株物色旺盛で値上がり銘柄数1300超
2.Fリテ1銘柄で日経平均47円の押し下げ要因、TOPIXはプラス
3.米金融大手ゴールドマンの好決算発表が投資家心理の改善につながる
4.米通商政策や英国EU離脱問題への懸念くすぶり主力株の上値は重い
5.全体売買代金は2兆円台割れと低調も中小型材料株の物色人気は旺盛
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは141ドル高と続伸。米金融大手ゴールドマン・サックスの決算が好調だったことを受け、金融株中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高や朝方の円安を背景に買い優勢で始まったが、日経平均株価の上値は重く買い一巡後は値を消した。ただ、値上がり銘柄数は値下がりを大きく上回った。
17日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が上昇したことや、朝方に1ドル=109円台に入る円安などを好感して買いが先行したが、その後日経平均は上値の重い展開だった。米国では金融大手を皮切りに決算発表期に突入、前日はゴールドマン・サックスが好決算を背景に買われ、投資家のセンチメント改善に一役買った。一方、トランプ米政権の通商政策に対する警戒感や英国のEU離脱問題などが先行き不透明感をもたらしており、主力株には積極的な買いが入りにくい環境。もっとも日経平均は安く引けたが、値上がり銘柄数は1300を超え、全体の64%の銘柄が上昇、ファーストリテ1銘柄で日経平均を47円押し下げており、これを除けばプラス圏の着地となっている。なおTOPIXは高く引けた。東証1部の売買代金は中小型株主導の地合いを反映して低調、2兆円を下回った。
個別では、任天堂<7974>が高く、資生堂<4911>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。クボテック<7709>がストップ高に買われたほか、ベクトル<6058>、オプトホールディング<2389>、チェンジ<3962>、ブレインパッド<3655>なども値を飛ばした。TATERU<1435>が出来高を伴い大幅高、KLab<3656>、gumi<3903>も上昇した。乃村工芸社<9716>も上値追い。
半面、ファーストリテイリング<9983>の下値模索が続き、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>、良品計画<7453>も売られた。東京エレクトロン<8035>が軟調、SCREENホールディングス<7735>の下げも目立つ。イオンファンタジー<4343>が急落、インターアクション<7725>、ブロンコビリー<3091>も大幅下落。千代田化工建設<6366>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、資生堂 <4911> 、セコム <9735> 、花王 <4452> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。押し下げ効果は約87円。うち47円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)証券商品先物、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)海運業、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△トランスG <2342> [東証M]
炎症ストレス可視化マウスに関する日本特許査定を取得。
△夢の街創造 <2484> [JQ]
株主優待制度の拡充と自社株買いの実施。
△関門海 <3372> [東証2]
とらふぐ料理「玄品」を中国で展開。
△ホギメデ <3593>
4-12月期(3Q累計)最終は23%増益・通期計画を超過。
△北越コーポ <3865>
SMBC日興証券が投資評価を「2→1」へ引き上げ。
△Aiming <3911> [東証M]
スマホゲーム開発会社と資本・業務提携。
△チェンジ <3962>
出資先企業の識学 <7049> が東証マザーズ上場承認。
△テクポイント <6697> [東証M]
自社半導体がJVCケンウ <6632> のカーナビ新製品に採用。
△大和自 <9082> [東証2]
LPスタンド売却で特別利益計上。
△ベルーナ <9997>
12月売上高は21%増と3ヵ月連続プラス。
▼ブロンコB <3091>
前期経常が大幅下振れ着地。
▼千代建 <6366>
「総額1000億円規模の金融支援を要請」と報道。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クボテック <7709> 、(2)ドリームI <4310> 、(3)ベクトル <6058> 、(4)チャームケア <6062> 、(5)ホギメデ <3593> 、(6)アゴーラHG <9704> 、(7)オプトHD <2389> 、(8)チェンジ <3962> 、(9)ブレインP <3655> 、(10)T-BASE <3415> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)イオンファン <4343> 、(3)ブロンコB <3091> 、(4)インターアク <7725> 、(5)千代建 <6366> 、(6)SKジャパン <7608> 、(7)スクリン <7735> 、(8)鎌倉新書 <6184> 、(9)キムラタン <8107> 、(10)リズム <7769> 。
【大引け】
日経平均は前日比40.48円(0.20%)安の2万0402.27円。TOPIXは前日比5.43(0.35%)高の1543.20。出来高は概算で11億4873万株。東証1部の値上がり銘柄数は1366、値下がり銘柄数は682となった。日経ジャスダック平均は3345.00円(13.34円高)。
[2019年1月17日]
株探ニュース