【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米中貿易摩擦懸念の後退で切り返す (1月18日)
始値 20472.81
高値 20682.12(14:20)
安値 20454.13(09:00)
大引け 20666.07(前日比 +263.80 、 +1.29% )
売買高 11億5095万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1529億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、米中貿易摩擦懸念の後退を受け切り返す
2.米政府が対中追加関税の撤廃を検討との報道がポジティブサプライズに
3.中国や香港株の上昇も不安心理改善につながり、個別物色の動き強まる
4.日電産が業績下方修正で売られたものの底堅く、中国関連株が強さ発揮
5.全体の7割の銘柄が上昇、ただ大型株の動きは鈍く全体売買代金は低調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは162ドル高と3日続伸した。ムニューシン米財務長官が対中関税の一部または全部を撤廃することを提案したとの報道が好感され、買いが優勢となった。
東京市場ではリスクオンの流れとなり、寄り後も買いが続き日経平均株価は漸次水準を切り上げる展開。後場に入っても2万0600円台で売り物をこなした。
18日の東京市場は、前日の米国株市場が米中貿易摩擦の緩和期待で続伸基調を維持するなか主力株をはじめ広範囲に買いが先行。米政府が対中関税の撤廃を検討していると伝わったことがポジティブサプライズとなった。中国株や香港株をはじめアジア株市場が軒並み上昇したことも投資家の不安心理を後退させた。日電産が今期業績の下方修正を受けウリ気配で始まったものの、朝方の寄り直後にきょうの安値をつけ、その後は一貫して下げ渋る展開となったほか、他の中国関連株が総じて強い動きをみせたことも今の地合いを反映している。前引け時点で値上がり銘柄数は1700を超えるなど個別物色意欲は旺盛。後場は利食われる銘柄も出たが、全体の7割、1500以上の銘柄が高くなった。ただし大型株の動きは鈍く、東証1部の売買代金は2兆1000億円台にとどまった。
個別では、任天堂<7974>が買われ、ファーストリテイリング<9983>も堅調。ファナック<6954>、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢だった。安川電機<6506>も上値指向。千代田化工建設<6366>が急反騰し、メディカル・データ・ビジョン<3902>は値幅制限いっぱいに買われた。また、廣済堂<7868>は大引けストップ高配分となった。このほか、国際紙パルプ商事<9274>が値を飛ばし、シャープ<6753>も物色人気となった。ネクソン<3659>も高い。
半面、日本電産<6594>は軟調。ダイキン工業<6367>も下値を探る展開、SMC<6273>も売りに押された。HOYA<7741>の下げも目立つ。マイネット<3928>が急落したほか、神戸物産<3038>も値を下げた。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が下落、チェンジ<3962>、オプトラン<6235>も安い。古野電気<6814>も売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ユニファミマ <8028> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約75円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、ミネベア <6479> 、セブン&アイ <3382> 、NTT <9432> 。押し下げ効果は約19円。うち11円はダイキン1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落はパルプ・紙、精密機器の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)海運業、(3)建設業、(4)非鉄金属、(5)水産・農林業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)輸送用機器、(4)証券商品先物、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△インフォMT <2492>
三桜工 <6584> に「BtoBプラットフォーム請求書」を提供。
△ヒトコム <3654>
大手ホテルにAIスピーカー活用のチャットコンシェルジュ導入。
△マクロミル <3978>
野村證券が新規に買い推奨。
△バーチャレク <6193> [東証M]
1.36%を上限に自社株買いを実施。
△ナガオカ <6239> [JQ]
スクリーン・インターナルを大口受注。
△サイバダイン <7779> [東証M]
心電脈波検査装置「VS-AS01」が医療保険の適用に。
△寿屋 <7809> [JQ]
中国越境EC開始へ。
△広済堂 <7868>
1株610円でMBOを実施。
△国際紙パルプ <9274>
オーストラリアの紙商社スパイサーズを買収。
△テーオーHD <9812> [JQ]
固定資産売却益3億円が発生。
▼シベール <2228> [JQ]
民事再生手続開始の申立て。
▼昭和真空 <6384> [JQ]
今期経常を43%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)広済堂 <7868> 、(2)千代建 <6366> 、(3)MDV <3902> 、(4)国際紙パルプ <9274> 、(5)ランド <8918> 、(6)丸和運機関 <9090> 、(7)レーザーテク <6920> 、(8)Sサイエンス <5721> 、(9)CTS <4345> 、(10)シャープ <6753> 。
値下がり率上位10傑は(1)アドバネクス <5998> 、(2)マイネット <3928> 、(3)シモジマ <7482> 、(4)PRTIME <3922> 、(5)NCHD <6236> 、(6)HOYA <7741> 、(7)神戸物産 <3038> 、(8)富山銀 <8365> 、(9)ポプラ <7601> 、(10)サンドラッグ <9989> 。
【大引け】
日経平均は前日比263.80円(1.29%)高の2万0666.07円。TOPIXは前日比14.39(0.93%)高の1557.59。出来高は概算で11億5095万株。東証1部の値上がり銘柄数は1538、値下がり銘柄数は525となった。日経ジャスダック平均は3368.81円(23.81円高)。
[2019年1月18日]
株探ニュース