話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、東建物、LIXILグ

注目
2019年1月21日 15時14分

■サンバイオ <4592>  11,210円  +670 円 (+6.4%)  本日終値

サンバイオ<4592>は5連騰で上場来高値を更新した。18日取引終了後、同社が研究開発を進めている再生細胞薬「SB623」の新規適応症として慢性期脳出血プログラムを追加したことを発表、これを好感する買いが流入した。「SB623」は脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、その結果運動機能を回復させる効用が見込める画期的新薬として市場の関心が高く、昨年来、株価大幅上昇の原動力となっている。

■東京建物 <8804>  1,283円  +74 円 (+6.1%)  本日終値

東京建物<8804>は4連騰。前週末18日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表の自社株買いでは、上限を1000万株(発行済み株数の4.61%)、または100億円としており、取得期間は2月6日から12月31日まで。資本効率の向上及び株主還元の拡充が目的としている。

■LIXILグループ <5938>  1,517円  +66 円 (+4.6%)  本日終値

LIXILグループ<5938>は大幅続伸。きょう付けの日経ビジネス電子版が「創業一族の潮田洋一郎会長が、MBO(経営陣が参加する買収)で日本の株式市場から退出し、さらにシンガポールに本社も移そうとしていることが明らかになった」と報じており、TOBへの思惑から買いが入った。記事によると、LIXILグループは昨年、MBO・本社移転・シンガポール上場という一連の計画を検討することを取締役会で決議したとの関係者の話を伝えている。これに対して会社側では、「取締役会ではこれらについて検討および決議を行った事実は一切ない」とのコメントを発表している。

■JXTG <5020>  606.5円  +24 円 (+4.1%)  本日終値

JXTGホールディングス<5020>、国際石油開発帝石<1605>など原油関連株が上値指向。前週末18日のWTI原油先物価格は1ドル73セント高と急伸、1バレル=53ドル80セントまで上昇しており、米国株市場ではシェブロンが2%超の上昇をみせるなどエネルギー関連株が買われNYダウ押し上げに寄与した。米中貿易摩擦懸念の後退が原油の需要鈍化に対する思惑を後退させたほか、足もと米国内のリグ稼働数が大きく減少していることで供給過剰への懸念も弱まった。これを受けて東京市場でも資源開発関連や石油元売り企業の株価が刺激された。

■川崎汽船 <9107>  1,525円  +53 円 (+3.6%)  本日終値

川崎汽船<9107>は3日続伸。19日付の日本経済新聞は、同社は「2020年3月期に4期ぶりの復配を検討する」と報じた。村上英三社長が復配の方針を明かしたという。同社の19年3月期は統合したコンテナ船事業の不振に加え、保有船舶の売却や減損など構造改革の実施で、200億円の最終赤字を見込む。ただ足もとの海運市況は堅調で、20年3月期以降は黒字を継続できるとみている。

■日本電産 <6594>  12,680円  +425 円 (+3.5%)  本日終値

日本電産<6594>が反発。前週17日に19年3月期業績見通しを大幅に下方修正したことで、マーケットに緊張が走ったが、18日の日経平均は3日ぶりに大きく切り返す展開となり、同社株の下げも引け値ベースでわずか140円安にとどまった。中国関連株として昨年10月以降は大勢2段下げとなったが、今回の下方修正で悪材料出尽くしとなった格好。きょう発表された2018年の中国GDPは実質前年比で6.6%増と1990年以来28年ぶりの低い伸び率となったが、中国・上海株は米中貿易摩擦解消に向けた期待感もありプラス圏で推移している。ファンド筋による貸株調達の売りが溜まっているとみられる同社株も買い戻しが誘発される流れとなった。

■武田薬品工業 <4502>  4,437円  +141 円 (+3.3%)  本日終値

武田薬品工業<4502>が続伸。アイルランドの製薬大手シャイアーの巨額買収がマーケットの関心を集めたが、当初は資金面の負担が大きいとの見方もあったが、徐々に勝ち残りを目指すグローバル戦略としての評価が優勢に変わってきた。株式需給面でも今月30日に想定されるTOPIX浮動株比率の見直しに伴い、連動型ファンドの買いが見込まれるとの思惑もポジティブに作用している。

■村田製作所 <6981>  14,185円  +420 円 (+3.1%)  本日終値

村田製作所<6981>、TDK<6762>、日東電工<6988>、ローム<6963>など電子部品株が総じて強い動きとなった。iPhone最新モデルの販売不振などで下値を模索していた米アップル株だったが、目先底入れを確認し前週末まで4日続伸とジリ高歩調に転じている。これがアップルの有力サプライヤーである電子部品大手メーカーの株価を刺激した。

■ステラ ケミファ <4109>  2,879円  +82 円 (+2.9%)  本日終値

ステラ ケミファ<4109>が3日続伸。ここ半導体関連株に見直し機運が台頭するなか、半導体洗浄用フッ素化合物で圧倒的な国内シェアを有する同社株に対する買い戻しも勢いを増している。株価は年初からきょうの高値まで19%近い上昇をみせており、日経平均の9%上昇と比較しても反発力の強さを明示している。また、同社は電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の電解液を手掛けており、トヨタ自動車<7203>とパナソニック<6752>の車載用2次電池分野での連携に改めて注目が集まるなか、テーマ買い対象の一角として光が当たっている。

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