話題株ピックアップ【夕刊】(3):NTTDイン、アイリック、日本サード
■NTTDイン <3850> 3,750円 +345 円 (+10.1%) 本日終値
NTTデータ・イントラマート<3850>が急反発。今月17日に上場来高値4525円をつけた後は急速な調整を入れたが、きょう寄り後早々につけた安値3220円を底値に売り物を枯らし、リバウンド狙いの買いが流入してきた。携帯電話事業への参入を予定する楽天<4755>がクラウド技術を次世代通信規格の5Gに導入するという構想を明示していることで、これがクラウド分野で先駆する銘柄に物色の矛先を向けさせる契機となっている。NTTグループに属し、クラウドサービス「Accel-Mart」を展開する同社にも光が当たっている。RPA分野でもRPAホールディングス<6572>とパートナー契約を締結するなど技術連携による業容拡大を図っており、今後の展開に注目が高まっている。
■アイリック <7325> 2,198円 +185 円 (+9.2%) 本日終値
アイリックコーポレーション <7325> [東証M]が急反発。22日、東京海上日動火災保険のアプリ「モバイルエージェント」に同社の「保険証券 OCRサービス」が導入されたと発表しており、これを好感する買いが向かった。「保険証券 OCRサービス」は、ディープラーニングによる非定型OCR(光学式文字読み取り装置)を用いて生命保険や損害保険の保険証券の基本項目をテキストデータ化するサービス。今回、大幅リニューアルを実施した東京海上日動火災保険の「モバイルエージェント」に同サービスが採用された。利用者は保険証券を撮影するだけで自身の保険を一元管理することができるという。
■日本サード・パーティ <2488> 835円 +62 円 (+8.0%) 本日終値
日本サード・パーティ<2488>が上げ足加速。同社が手掛ける人工知能(AI)インテグレーションサービス「Third AI(サードアイ)」は「AIで応答するチャットボットなどを軸に積極展開」(会社側)、米アマゾンのクラウド型サービス「アマゾンコネクト」とも連携し導入を推進している。また、米エヌビディアとはスーパーコンピューターの総括的サポート契約を締結しており、米国の有力企業との協業に期待が大きい。2016年11月から17年1月にかけて株価を短期間で3倍化させた実績があり、急騰習性も投機資金の食指を動かしている。
■アルチザネットワークス <6778> 904円 +47 円 (+5.5%) 本日終値
アルチザネットワークス<6778>が大幅高。次世代通信規格「5G」は政府主導のもと東京五輪開催年である2020年に商用化の計画にあったが、前倒しの動きが顕在化している。NTTドコモ<9437>など通信メガキャリアによって、今年半ばにもプレサービスが開始される見通しで、関連銘柄に対する注目度が改めて高まっている。そのなか、通信基地局向けテスターで高い商品競争力を有する同社株に投資資金が再流入した。日本も米国にならってファーウェイ製品など基地局向け中国製品排除の方針にあるが、同社はエリクソンなど北欧メーカーを主要取引先としていることで、商機がこれまでより拡大するとの思惑が底流している。
■コンテック <6639> 1,395円 +65 円 (+4.9%) 本日終値
コンテック <6639> [東証2]が急反発。22日大引け後、株主優待制度の一部を変更すると発表しており、これを好感する買いが向かった。新制度では、100株以上500株未満保有株主へ贈呈するクオカードの金額を現行の500円から1000円に増額する。なお、500株以上保有株主の優待品は現行通り500株以上1000株未満保有でクオカード1500円、1000株以上保有で同3000円と変更はない。新制度は19年3月末時点の対象株主から適用される。
■JIG-SAW <3914> 2,540円 +116 円 (+4.8%) 本日終値
22日、JIG-SAW <3914> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.76%にあたる5万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は1月23日から7月22日まで。
■ディーエムエス <9782> 1,699円 +69 円 (+4.2%) 本日終値
ディーエムエス<9782>が続伸。午後2時ごろ、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング:業務代行)サービスの提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社はこれまで、セールスプロモーション事業でさまざまな顧客のバックオフィス業務を代行しているが、これらは主に人的リソースを活用した事業だった。今回、デジタル技術を組み合わせることで、ハイクオリティなアウトソーシングが可能な新たなサービスとして提供を開始し、セールスプロモーション事業における新規受託業務の拡大を目指すとともに、従来のダイレクトメール、物流、イベントなどの事業との組み合わせによる相乗効果を狙う方針だ。なお、19年3月期業績への影響は軽微としている。
■ジャストプランニング <4287> 675円 +19 円 (+2.9%) 本日終値
ジャストプランニング<4287>が大幅反発。22日の取引終了後、子会社プットメニューとボクシーズ(東京都千代田区)が展開しているオーダーシステム「Putmenu」について、千葉県船橋市をホームタウンとする男子プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」のホームアリーナ(船橋アリーナ/千葉ポートアリーナ)で昨年12月29日から運用を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。Putmenuを導入することで、観客席や会場内のどこからでも「注文」「会計」が可能になり、利用者は行列に並ぶことなく、カウンターに商品を受取りに行くだけという体験を提供。これにより機会損失を解消し、売り上げと顧客満足度に貢献したとしている。
■Jテック・C <3446> 3,740円 +105 円 (+2.9%) 本日終値
ジェイテックコーポレーション<3446>が高い。午後1時30分ごろ、平井卓也内閣府特命担当大臣(科学技術政策)がこの日の午前中に視察に訪れたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。視察では、産学連携に基づいた技術開発や新事業展開の説明後、RADSI/MSI計測装置や各種EEM加工装置などの製造工程を見学。また、スタンフォード大学をはじめ、海外の研究者とのつながりが多い点などについての質疑応答を行ったという。
■巴川製紙所 <3878> 1,097円 +23 円 (+2.1%) 本日終値
巴川製紙所<3878>が後場上昇。午後2時ごろ、19年3月末時点の株主に対して記念株主優待を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。19年6月19日に創業105周年を迎えるのを記念して実施するもので、19年3月期末時点で1単元(100株)以上保有する株主に対して、一律で1000円相当のクオカードを贈呈するとしている。なお、同株主優待は今回限りの実施となる。
■ワタベウェディング <4696> 746円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
ワタベウェディング<4696>が急反発、週明け21日に突発人気化しストップ高に買われたあと、前日はその余勢を駆って朝方は高かったものの、その後利食い売りに押される展開となった。きょうは改めて買い直される展開となっている。市場では「改元関連でブライダル需要が盛り上がるとの期待がツイッターなどではやされている。時価総額が小さく売り板が薄いところに個人投資家の一部が集中的に買いを仕掛けている形で、参加者は限定的のようだ」(国内ネット証券アナリスト)としている。
●ストップ高銘柄
日本モーゲージサービス <7192> 1,334円 +300 円 (+29.0%) ストップ高 本日終値
Amazia <4424> 2,100円 +400 円 (+23.5%) ストップ高 本日終値
クボテック <7709> 493円 +80 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
トラストHD <3286> 433円 -100 円 (-18.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース