【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、米国株急落を受け買い手控えムード (1月23日)

市況
2019年1月23日 16時29分

日経平均株価

始値  20453.44

高値  20686.29(12:47)

安値  20438.22(09:01)

大引け 20593.72(前日比 -29.19 、 -0.14% )

売買高  11億5188万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆9222億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅続落、前日の米国株急落を受け全般買い手控えムード

2.世界景気減速に対する警戒感が再燃、米中貿易摩擦に対する懸念くすぶる

3.アジア株も軟調ながら、日経平均は円安を支援材料にプラス圏浮上場面も

4.日銀の金融会合は現状維持で相場は織り込み、黒田総裁の記者会見に注目

5.下げは小幅だが7割強の銘柄が下げ、売買代金は3日連続で2兆円台割れ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは301ドル安と5日ぶりに反落した。国際通貨基金(IMF)が19年の世界経済成長見通しを下方修正したほか、米中貿易摩擦に対する警戒感が膨らみ売りが優勢となった。

東京市場では、前日の米国株急落を受けリスク回避の売りに押された。ただ、日経平均株価は売り一巡後に底堅さを発揮、一時プラス圏に浮上する場面もあった。

23日の東京市場は、買い手控えムードが強かった。前日の米国株市場では、米中貿易協議の先行き不透明感や世界景気減速に対する思惑から、NYダウが300ドルを超える下げをみせるなど主要指数が大幅下落、このリスクオフの流れが東京市場にも波及した。きょうは中国などアジア株も冴えない動きで投資家心理を冷やしたが、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、1ドル=109円台後半への円安が下支え材料となった。日銀の金融政策決定会合では、物価見通しを引き下げたが、金融政策は現状維持で全体に与える影響は軽微だった。きょう引け後の黒田日銀総裁の記者会見を見極めたいとの思惑もあり、全般は売り買いともに手控えられ、東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割強を占め、売買代金は活況の目安とされる2兆円台を3日連続で下回った。

個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、SUBARU<7270>も売り優勢の展開。ZOZO<3092>も売買代金高水準のなか大きく下げている。アニコム ホールディングス<8715>が大幅安、黒崎播磨<5352>も急な下げとなった。ペッパーフードサービス<3053>が下値模索、荏原実業<6328>も大きく利食われた。マキタ<6586>、アイスタイル<3660>も安い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>、オリンパス<7733>もプラス圏で引けた。日本モーゲージサービス<7192>、クボテック<7709>はストップ高で買い物を残した。ワタベウェディング<4696>も値幅制限上限に買われている。低位株ではジャパンディスプレイ<6740>、日本通信<9424>、アーク<7873>などが物色人気。関西ペイント<4613>、チタン工業<4098>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、テルモ <4543> 、ファストリ <9983> 、電通 <4324> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約40円。うち21円はSBG1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は資生堂 <4911> 、東エレク <8035> 、花王 <4452> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 。押し下げ効果は約28円。

東証33業種のうち上昇は情報・通信業、精密機器の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)不動産業、(3)水産・農林業、(4)倉庫運輸関連、(5)銀行業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)ゴム製品、(4)パルプ・紙、(5)小売業。

■個別材料株

△Gオイスター <3224> [東証M]

「複数の中国企業が買収や出資に関心」との報道。

△デュアルT <3469> [東証2]

業務提携先のクラウドポートが「大田区XEBECファンド#1」の募集開始。

△JIGSAW <3914> [東証M]

0.76%を上限に自社株買いを実施。

△コンテック <6639> [東証2]

株主優待制度で一部株主へのクオカード増額。

△Jディスプレ <6740>

「台湾・中国から出資受け入れ協議」との報道。

△アイリック <7325> [東証M]

東京海上日動火災保険アプリに「保険証券OCR」が採用。

△サイバダイン <7779> [東証M]

「動脈硬化や不整脈の小型検査装置の量産開始」との報道。

△テーオーシー <8841>

4.49%を上限に自社株買いを実施。

△DMS <9782> [JQ]

RPA・BPOサービスの提供を開始。

△SBG <9984>

SMBC日興証券が「買い」でカバレッジを再開。

▼SUBARU <7270>

「群馬製作所での完成車生産停止」との報道。

▼両毛システム <9691> [JQ]

4-12月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本モゲジS <7192> 、(2)クボテック <7709> 、(3)Jディスプレ <6740> 、(4)ワタベ <4696> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)ダイニチ工業 <5951> 、(7)IRジャパン <6035> 、(8)アーク <7873> 、(9)関西ペ <4613> 、(10)チタン <4098>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)アニコムHD <8715> 、(3)荏原実業 <6328> 、(4)黒崎播磨 <5352> 、(5)ウッドワン <7898> 、(6)大豊建 <1822> 、(7)ペッパー <3053> 、(8)ZOZO <3092> 、(9)フージャース <3284> 、(10)NCHD <6236>

【大引け】

日経平均は前日比29.19円(0.14%)安の2万0593.72円。TOPIXは前日比9.40(0.60%)安の1547.03。出来高は概算で11億5188万株。東証1部の値上がり銘柄数は469、値下がり銘柄数は1586となった。日経ジャスダック平均は3339.39円(6.12円安)。

[2019年1月23日]

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