【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、海外勢の買い戻しで1ヵ月ぶり高値圏 (1月25日)

市況
2019年1月25日 16時18分

日経平均株価

始値  20598.64

高値  20844.31(12:48)

安値  20598.64(09:00)

大引け 20773.56(前日比 +198.93 、 +0.97% )

売買高  13億3094万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2071億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり反発、昨年12月19日以来の高値圏に到達

2.先物を絡めたヘッジファンドの買い戻しで日経平均は寄り後に急浮上

3.為替の円安やアジア株高が支援、東エレクなど半導体関連に資金流入

4.後場後半は手仕舞い売りに伸び悩むも、2万0700円台で売り物吸収

5.電機・機械株の戻り足顕著、全体売買代金も今週初めて2兆円台乗せ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは22ドル安と反落した。米中貿易交渉に対する不透明感が強まり、全体相場は軟調。メルクやファイザーなどディフェンシブ株が売られ指数を押し下げた。

東京市場ではやや買い優勢で始まった後、一気に買い戻しが進む展開。日経平均株価は後場に入ってすぐに2万0800円台に上昇、その後は伸び悩んだが、買い板も厚く2万0700円台後半で売り物をこなした。

25日の東京市場は、先物を絡め海外ヘッジファンドの買い戻しが入り日経平均は昨年12月19日以来の高値をつけた。前日の米国株市場ではNYダウが小幅安となったものの、ナスダック総合指数は高く、半導体セクターへの買いが目立つ展開だった。これを受けて、東京市場でも大型から中小型まで幅広く半導体関連株が買いを集め、全体強気の地合いに貢献した。取引時間中に1ドル=109円80銭台に為替の円安が進んだことも支援材料となった。また、中国・上海株や香港株などアジア株市場が強い動きをみせたことも投資家心理を改善させた。週末ということもあって、後場後半は手仕舞い売りに伸び悩んだが、総じて個別物色意欲は強く、日経平均は高値圏で売り物を吸収した。東証1部の売買代金も増勢にあり、今週に入って初めて2兆円台に乗せている。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>などが物色人気となった。日本電産<6594>も大きく上値を追った。コマツ<6301>、ファナック<6954>なども強い動き。ミネベアミツミ<6479>も買いを集めた。低位株では日本通信<9424>が値を飛ばし、カブドットコム証券<8703>は連日のストップ高に買われた。太陽誘電<6976>、アルバック<6728>が急伸、ラウンドワン<4680>も活況高となった。

半面、塩野義製薬<4507>、中外製薬<4519>など医薬品株の一角が軟調、オリンパス<7733>も冴えない。幸楽苑ホールディングス<7554>が急落、ジャパンディスプレイ<6740>も安い。クボテック<7709>も下値を探った。ソラスト<6197>が売られ、東京製鉄<5423>、ニチレイ<2871>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、SBG <9984> 、信越化 <4063> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約85円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は中外薬 <4519> 、アステラス <4503> 、塩野義 <4507> 、ユニファミマ <8028> 、セコム <9735> 。押し下げ効果は約26円。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)機械、(3)電気機器、(4)金属製品、(5)化学。一方、下落は5業種のみで下落率の上位から(1)医薬品、(2)水産・農林業、(3)陸運業、(4)空運業、(5)不動産業。

■個別材料株

△旭化成 <3407>

「17年ぶり自社株買いへ」との報道。

△ガンホー <3765>

「パズル&ドラゴンズ」の国内累計DL数が5100万を突破。

△エーバランス <3856> [東証2]

ベトナムの電力会社と太陽光発電所開発プロジェクトに関する覚書を締結。

△モバファク <3912>

18年12月期業績の計画上振れと自社株取得・消却を好感。

△ユーザベース <3966> [東証M]

前期経常を43%上方修正。

△メルカリ <4385> [東証M]

大和証券が新規「1」でカバレッジ開始。

△シダックス <4837> [JQ]

500株以上を保有する株主への優待品を変更。

△日電産 <6594>

岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続。

△フェローテク <6890> [JQ]

中国訴訟で和解、損失引当金を下回る和解金支払いへ。

△アズワン <7476>

「4-12月最終20%増益」との報道。

▼東京エネシス <1945>

今期経常を一転31%減益に下方修正。

▼塩野義 <4507>

ゾフルーザに耐性を持つ変異ウイルス検出。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本通信 <9424> 、(2)カブコム <8703> 、(3)モバファク <3912> 、(4)SUMCO <3436> 、(5)太陽誘電 <6976> 、(6)ビーグリー <3981> 、(7)巴 <1921> 、(8)オプトラン <6235> 、(9)ファイズ <9325> 、(10)アルバック <6728>

値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)幸楽苑HD <7554> 、(3)Jディスプレ <6740> 、(4)クボテック <7709> 、(5)クックパッド <2193> 、(6)ラクトJ <3139> 、(7)スミダコーポ <6817> 、(8)日本光電 <6849> 、(9)ソラスト <6197> 、(10)シモジマ <7482>

【大引け】

日経平均は前日比198.93円(0.97%)高の2万0773.56円。TOPIXは前日比13.50(0.87%)高の1566.10。出来高は概算で13億3094万株。東証1部の値上がり銘柄数は1337、値下がり銘柄数は697となった。日経ジャスダック平均は3381.57円(24.40円高)。

[2019年1月25日]

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