【↓】日経平均 大引け| 反落、円高やアジア株の軟化で売り優勢 (1月28日)
始値 20746.29
高値 20759.48(09:08)
安値 20624.55(14:57)
大引け 20649.00(前日比 -124.56 、 -0.60% )
売買高 10億6502万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8765億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は反落、前週末の米国株上昇もドル安・円高が重荷に
2.FRBハト派寄りへの期待や米中貿易協議の進展期待はポジティブ材料
3.米政府機関閉鎖がいったん解消したことも好材料ながら上値は重い
4.中国などアジア株が軟化したことが見送りムードを助長する展開に
5.業種別では電機を除く32業種が安く、売買代金は再び2兆円割れ
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは183ドル高と反発した。米政府機関閉鎖の一時解除や、FRBが量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小終了を検討しているとの報道から、買いが優勢となった。
週明けの東京市場では買い手控えムードのなか、日経平均株価は軟調な展開を強いられた。前週末の米株高も目先為替が円高方向に振れたことが重荷となった。
28日の東京市場は寄り付きは売り買い交錯も、その後は売りに押される展開で日経平均は下値を探る展開に。前週末の米国株市場は主要指数がいずれも上昇、今週予定されるFOMCでFRBがハト派的な声明を出すとの思惑に加え、米中貿易協議進展への期待、さらに政府機関の一部閉鎖がいったん解除されたことなどが買い安心感につながった。しかし、東京市場は前週末に日経平均が先行して買い戻されていたことや、取引時間中に為替が円高方向に振れたことなどで戻り売りを誘発した。後場に入ると中国株をはじめアジア株市場が軟化して全体見送りムードを助長した。金融セクターが軟調に推移したほか、電力ガスなどのディフェンシブストックも利益確定の売りに安い。東証1部33業種で値上がりは電気機器の1業種のみ。売買代金は2兆円台を再び下回った。
個別では、任天堂<7974>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。日本電産<6594>、村田製作所<6981>も冴えない。イーブックイニシアティブジャパン<3658>が急落、チェンジ<3962>も安い。幸楽苑ホールディングス<7554>が大幅安となったほか、ブレインパッド<3655>、荏原実業<6328>も安い。富士通ゼネラル<6755>の下げも目立った。
半面、キーエンス<6861>が買い優勢、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>が底堅い動きをみせた。低位株の新日本理化<4406>が商いを集め急騰、イントラスト<7191>、インソース<6200>、アジアパイルホールディングス<5288>なども値を飛ばした。ムゲンエステート<3299>、インターアクション<7725>なども物色人気に。オプトホールディング<2389>、セレス<3696>、ダイワボウホールディングス<3107>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、塩野義 <4507> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。うち12円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はSBG <9984> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、スズキ <7269> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約42円。
東証33業種のうち上昇は電気機器のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)ゴム製品、(2)化学、(3)小売業、(4)サービス業、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)その他製品、(3)その他金融業、(4)海運業、(5)建設業。
■個別材料株
△明豊ファシリ <1717> [東証2]
今期経常最高益予想を21%上乗せ、配当も2.5円増額。
△ムゲンE <3299>
前期経常を38%上方修正。
△エーバランス <3856> [東証2]
光触媒酸化チタンコーティング剤製造の鯤コーポレーションを買収。
△PI <4290>
4-12月期(3Q累計)経常が11%増益で着地・10-12月期も13%増益。
△アジアパイル <5288>
今期経常を5期ぶり最高益に36%上方修正、配当も3円増額。
△エムケー精工 <5906> [JQ]
今期経常を一転16%増益に上方修正。
△インソース <6200>
10-12月期(1Q)経常は28%増益で着地。
△日置電機 <6866>
今期経常は17%増で2期連続最高益、10円増配へ。
△イントラスト <7191>
第3四半期増収増益と株主優待制度の変更を好感。
△キムラユニテ <9368>
4-12月期(3Q累計)経常が50%増益、対通期進捗率92%。
▼ソースネクス <4344>
総務省が「ポケトークW」の技術基準への適合を要請。
▼京三 <6742>
今期経常を一転25%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日理化 <4406> 、(2)イントラスト <7191> 、(3)インソース <6200> 、(4)アジアパイル <5288> 、(5)パスコ <9232> 、(6)ムゲンE <3299> 、(7)PI <4290> 、(8)日置電機 <6866> 、(9)インターアク <7725> 、(10)キムラユニテ <9368> 。
値下がり率上位10傑は(1)イーブック <3658> 、(2)チェンジ <3962> 、(3)幸楽苑HD <7554> 、(4)ビーグリー <3981> 、(5)ネオス <3627> 、(6)Minori <3822> 、(7)京三 <6742> 、(8)アクセル <6730> 、(9)スターマイカ <3230> 、(10)中広 <2139> 。
【大引け】
日経平均は前日比124.56円(0.60%)安の2万0649.00円。TOPIXは前日比10.59(0.68%)安の1555.51。出来高は概算で10億6502万株。東証1部の値上がり銘柄数は560、値下がり銘柄数は1498となった。日経ジャスダック平均は3392.00円(10.43円高)。
[2019年1月28日]
株探ニュース