「電子書籍」が16位に浮上、イーブックの上方修正で好業績への期待改めて高まる<注目テーマ>

特集
2019年1月30日 12時21分

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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電子書籍」が上昇し16位にランクインしている。

電子書籍関連の代表的銘柄の一つであるイーブックイニシアティブジャパン<3658>が前週末25日の取引終了後、19年3月期の単独業績予想について、売上高を135億円から140億円(前期比17.8%増)へ、営業利益を4億6000万円から5億6000万円(同99.6%増)へ、純利益を1億円から1億8000万円(同12.9%増)へ上方修正した。出版社と連携したポイントアップキャンペーンなどにより、電子書籍配信の伸びが好調に推移。また、新コミックアプリの導入や電子書籍販売サイトの全面リニューアルに伴い、ユーザー獲得のための広告宣伝費増などがある一方で、採算の良い電子書籍事業が好調に推移していることや、広告宣伝投下の効率化などに取り組んだことも寄与する見通しとしている。

海賊版の影響などで一時は停滞したとみられていた電子書籍市場だが、引き続き成長が見込まれる分野である。インプレスホールディングス<9479>傘下でIT関連メディア事業を展開するインプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所によると、2017年度の電子書籍の市場規模(雑誌と書籍の合計)は2556億円で、前年度比12%増(「電子書籍ビジネス調査報告書2018」)だった。18年度以降も緩やかな拡大基調をたどるとみており、22年度には17年度比1.4倍の3500億円程度になると予測。昨年政府が打ち出した海賊版サイトの封じ込め施策も市場の成長に拍車をかけるとみられている。

市場全体の高成長見通しから、関連銘柄には好決算への期待も大きく、イーブックの上方修正はこれを表した格好となっている。これから本格化する第3四半期決算発表シーズンを控えて、他の電子書籍関連にも上方修正への期待が強まっており、これがランクアップの背景にあるようだ。なお、この日の関連銘柄では、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>が大幅続伸したほか、チエル<3933>はストップ高に買われている。そのほかで目立った動きは少ないが、引き続き関連銘柄各社の業績動向などには注目したい。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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