話題株ピックアップ【昼刊】:Vコマース、デサント、アンリツ

注目
2019年1月31日 11時41分

■バリューコマース <2491>  1,687円  +300 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

バリューコマース <2491> がストップ高。30日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比68.1%増の37.9億円に拡大し、従来予想の32.5億円を上回って着地。続く19年12月期も前期比8.1%増の41億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は「Yahoo!ショッピング」出店者向けCRM(顧客管理)ツールの導入が大きく伸び、業績高変化を遂げた。今期は成果報酬型広告を主力とするマーケティングソリューションの拡大に注力し、14.6%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を21円→25円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比1円増の26円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■デサント <8114>  2,271円  +400 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

デサント<8114>がストップ高カイ気配。伊藤忠商事<8001>とその完全子会社であるBSインベストメントがこの日の寄り前、デサント株に対するTOBを発表しており、TOB価格2800円にサヤ寄せする格好となっている。伊藤忠は、デサント株の30.4%を所有する筆頭株主で、所有割合を高めることで経営に対する発言力を強めるのが狙い。買付予定数は721万株(上限721万株、下限設定なし)で、買付期間は1月31日から3月14日まで。TOB成立後、伊藤忠らの所有割合は最大で40.0%にとどまる予定で、デサントの上場は維持される予定だ。

■アンリツ <6754>  1,901円  +272 円 (+16.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

アンリツ <6754> が急騰。30日大引け後、19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の70億円→110億円に57.1%上方修正。増益率が52.1%増→2.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。北米やアジアを中心に5Gのチップセットや携帯端末向け開発用計測器の販売が伸びることが寄与。原価率が想定より改善することも利益を押し上げる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の17円→22円(前期は15円)に増額修正したことも支援材料となった。

■横河ブHD <5911>  1,942円  +262 円 (+15.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

横河ブリッジホールディングス<5911>は15%を超える急騰で1900円台に歩を進めた。同社は30日取引終了後、19年3月期第3四半期累計(2018年4月~12月)の連結決算を発表。売上高は1070億9300万円(前年同期比18.3%増)、営業利益は85億7200万円(同6.9%増)と好調だった。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、年間配当を従来予想の26円から30円に4円増額しており、これも株高材料となった。橋梁事業が好調に推移している。また、今後は政府の国土強靱化計画が上乗せされたこともあり、関連有力株として存在感が高まっている。

■四国化成工業 <4099>  1,190円  +118 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は9%増益」が好感された。

四国化成工業 <4099> が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.0%減の63.3億円に減ったが、通期計画の76億円に対する進捗率は83.3%に達し、5年平均の75.6%も上回った。

⇒⇒四国化成工業の詳しい業績推移表を見る

■フォスター電機 <6794>  1,640円  +135 円 (+9.0%)  11:30現在

フォスター電機<6794>は大幅反発している。30日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から40億円(前期比57.0%減)へ、最終損益を25億円の赤字から22億円の赤字(前期42億6500万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。主要顧客向けヘッドセットの販売数量や価格が低下する厳しい環境にあることから、売上高は1400億円(前期比24.2%減)の従来予想を据え置いたが、生産性や歩留まりが改善していることが利益を押し上げるとしている。また、今年6月に創業70周年を迎えるのを記念して、19年3月末時点の株主に対して記念株主優待を実施すると発表しており、これも好材料視されているようだ。1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律で同社のECサイトでの購入代金を30%割引するとしている。なお、第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高1086億5200万円(前年同期比21.8%減)、営業利益36億2000万円(同58.2%減)、最終損益20億2000万円の赤字(前年同期60億3300万円の黒字)だった。同時に、2月28日付で消却前発行済み株数の3.46%に当たる93万1051株を消却すると発表した。なお、消却後の発行済み株数は2600万株となる予定だ。

■マックス <6454>  1,453円  +93 円 (+6.8%)  11:30現在

マックス <6454> が急反発。30日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比23.8%増の56.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。コンクリート構造物向け工具で前期に発売した鉄筋結束機「ツインタイア」の販売が国内外で大きく伸びたことが寄与。鋼材や石油製品など原材料の値上げによるコスト上昇を吸収し、大幅増益を達成した。通期計画の69億円に対する進捗率は82.2%に達し、5年平均の75.7%も上回った。

■イー・ギャランティ <8771>  1,082円  +61 円 (+6.0%)  11:30現在

30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は11%増益、今期配当を1.75円増額修正」が好感された。

イー・ギャランティ <8771> が1月30日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.4%増の18.4億円に伸びたが、通期計画の25.5億円に対する進捗率は72.2%にとどまり、5年平均の74.2%も下回った。同時に、期末一括配当を従来計画の11.25円→13円(前期は1→2の株式分割前で22.5円)に増額修正した。

⇒⇒イー・ギャランティの詳しい業績推移表を見る

■日本M&Aセンター <2127>  2,686円  +143 円 (+5.6%)  11:30現在

日本M&Aセンター<2127>が大幅反発、中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線とのマイナスカイ離を解消した。75日線を上回ったのは昨年10月下旬以来、約3カ月ぶり。同社は30日取引終了後、19年3月期第3四半期累計(2018年4月~12月)の連結決算を発表したが、売上高は227億1700万円(前年同期比13.8%増)と2ケタ増収を確保、営業利益は108億2500万円(同4.5%増)、最終利益は76億5200万円(同4.4%増)と増益を確保した。中小企業の経営者高齢化を背景に、事業承継に絡むM&A仲介が増勢で業績に貢献している。

■王将フードサービス <9936>  7,350円  +390 円 (+5.6%)  11:30現在

30日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が38%増益で着地・10-12月期も14%増益」が好感された。

王将フードサービス <9936> が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比37.6%増の58.1億円に拡大し、通期計画の60.9億円に対する進捗率は95.3%に達し、5年平均の76.3%も上回った。

⇒⇒王将フードサービスの詳しい業績推移表を見る

■アドバンテスト <6857>  2,415円  +123 円 (+5.4%)  11:30現在

アドバンテスト <6857> が高い。30日大引け後、19年3月期の連結税引き前利益を従来予想の545億円→640億円に17.4%上方修正。増益率が2.2倍→2.6倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。端末高性能化を背景に、スマートフォン用プロセッサ―やセンサーなど非メモリー向け半導体検査装置の販売が伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→88円(前期は32円)に増額修正したことも支援材料となった。前日終値ベースの予想PERは9.7倍→8.2倍に低下する一方、配当利回りは3.84%に上昇しており、指標面の割安感を意識する買いも向かった。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,373円  +235 円 (+2.9%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が反発。一方、同社の通信子会社ソフトバンク<9434>は軟調と親子で明暗を分けている。親会社のソフトバンクGは、前日の米国株市場で同社が出資する画像処理半導体大手エヌビディアが株価を4.4%高と急反発させており、米主導のリスクオン相場の流れに乗った。一方、ソフトバンクについては前日に商い急増のなか株価を大きく下落させた余韻を引きずる形で売りに押されている。市場では「マザーズ市場でウリ気配が続いているサンバイオ<4592>だが、信用買い残が高水準で一部個人投資家の投資余力が急減している。個人投資家が多く保有するソフトバンクに合わせ切りの動きが広がっている」(国内ネット証券)という。

■村田製作所 <6981>  15,380円  +425 円 (+2.8%)  11:30現在

村田製作所<6981>、アルプスアルパイン<6770>など大手電子部品メーカーが高い。前日の米国株市場ではNYダウが430ドル強の上昇をみせるなどリスクオンに傾いたが、そのなか米アップル株が6.8%強の上昇と異彩を放った。29日に発表された同社の10~12月期業績は9四半期ぶりの減収減益となったが、市場コンセンサスよりは良かったとの受け止め方で急速に買い戻しが進んだ。これを受けてアップルの有力サプライヤーである電子部品株にも買いが流入している。なお、村田製はきょう四半期決算発表を予定している。

■サイオス <3744>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

サイオス <3744> [東証2]が買い気配でスタート。30日大引け後、18年12月期の連結経常利益を従来予想の8000万円→3億1000万円に3.9倍上方修正。減益率が75.5%減→4.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主力のシステム障害回避ソフトや金融機関向け経営支援システム、文書管理ソフトの受注が伸びたことが寄与。利益率の高い自社製品の販売回復に加え、販管費を削減したことも上振れに大きく貢献した。

■キューブシステム <2335>  744円  +100 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

キューブシス <2335> が買い気配でスタート。30日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比40.4%増の6.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。建設機械メーカーや食品メーカー向けシステム基盤の構築案件が拡大したほか、クラウドコンサル案件が増加したことが寄与。生産性の向上や体制の最適配置などで採算が改善したことも大幅増益に貢献した。併せて、発行済み株式数の2.80%にあたる40万株(3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

●ストップ高銘柄

ソフトブレーン <4779>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在

チエル <3933>  782円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

サンバイオ <4592>  7,210円  -1,500 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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