話題株ピックアップ【昼刊】:JCU、レーザーテク、ヤフー

注目
2019年2月5日 11時38分

■JCU <4975>  1,902円  +307 円 (+19.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

メッキ薬品大手のJCU <4975> が続急騰。4日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の3.77%にあたる105万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月5日から5月31日まで。同時に、19年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→70億円に4.1%下方修正したが、こちらへの反応は限定的だった。

■ワールド <3612>  1,831円  +181 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

ワールド <3612> が続急騰。4日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比2.7%増の142億円で着地。通期計画の127億円を11.3%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。M&Aの連結加入効果などで売上高は前年同期を上回ったものの、ショッピングセンターでの値引き販売や物流費の増加が響き、営業利益は減益だった。ただ、優先株式の取得と消却に伴う金融収支の改善で、税引き前利益は増益を確保した。予想PER7.3倍、PBR0.7倍台、配当利回り2.7%と指標面での割安感も意識されたようだ。

■TOA <6809>  1,086円  +105 円 (+10.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率6位

音響システム大手のTOA <6809> が続急騰。4日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比44.8%増の26.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で商業施設や交通インフラ向け音響システム機器の販売が伸長したうえ、映像機器などの新商品の納入が進んだ。また、アジアでの売上拡大やエジプト向け大型案件も収益を押し上げた。米国部門では原価率の改善が進み、採算が改善した。

■レーザーテック <6920>  4,020円  +380 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

レーザーテック<6920>は大幅続伸している。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年7~12月)連結決算が、売上高168億3700万円(前年同期比61.1%増)、営業利益51億4800万円(同57.1%増)、純利益38億4800万円(同59.3%増)と大幅増益となったことが好感されている。半導体の最先端分野で、次世代のEUV(極端紫外線)リソグラフィの実用化が近づき、大手デバイスメーカーやマスクブランクスメーカーでEUVリソグラフィに関する積極的な投資が開始されたほか、FPD業界では10.5世代向けを中心にFPD用マスクメーカーの投資が行われており、これを受けて半導体関連装置、その他部門ともに大幅に伸長した。なお、19年6月期通期業績予想は、売上高280億円(前期比31.7%増)、営業利益65億円(同14.3%増)、純利益50億円(同14.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ヤフー <4689>  322円  +28 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

ヤフー<4689>が大幅続伸。4日の取引終了後、19年3月期の連結営業利益予想について、従来予想の1330億円~1430億円から1400億円~1430億円(前期比24.7%減~23.0%減)へレンジの下限を引き上げたことが好感されている。コマース事業におけるモバイルペイメントの立ち上げやメディア事業に関連する費用の増加などで減益を見込んでいるものの、費用投下の進捗や、広告関連事業の業績の上振れなどを考慮したという。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高7075億9000万円(前年同期比7.4%増)、営業利益1196億7900万円(同19.0%減)、純利益701億7200万円(同32.0%減)だった。

■寿スピリッツ <2222>  4,460円  +350 円 (+8.5%)  11:30現在

寿スピリッツ <2222> が続急伸。4日大引け後に発表した19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比15.6%増の43.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。首都圏でブランド展開する洋菓子店「シュクレイ」の好調が続いたことが寄与。洋菓子「ルタオ」を手掛けるケイシイシイは北海道地震の影響があったものの、道内店舗と国際線ターミナル免税店での売り上げが大きく伸び、増収増益を確保。また、九十九島グループは新製造ライン導入など収益構造の改善に向けた取り組みが奏功し、営業損益が黒字転換した。

■GMO-FH <7177>  644円  +43 円 (+7.2%)  11:30現在

GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [JQ]が続急伸。4日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.08%にあたる250万株(金額で17億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月5日から4月26日まで。同時に発表した18年12月期の連結経常利益は118億円になり、3期ぶりに過去最高益を更新した。1月28日に発表した速報と同値での着地となった。なお、19年12月期の業績見通しは開示しなかった。

■あすか製薬 <4514>  1,248円  +66 円 (+5.6%)  11:30現在

あすか製薬 <4514> が続急伸。4日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→21億円に75.0%上方修正。減益率が61.0%減→31.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。研究開発費の一部が来期へずれ込み、販管費が想定を下回ることが上振れの要因となる。

■東京センチュリー <8439>  5,380円  +270 円 (+5.3%)  11:30現在

4日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が13%増益で着地・10-12月期も17%増益」が好感された。

東京センチュリー <8439> が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比13.2%増の667億円に伸び、通期計画の830億円に対する進捗率は80.4%に達し、5年平均の74.8%も上回った。

⇒⇒東京センチュリーの詳しい業績推移表を見る

■持田製薬 <4534>  10,190円  +390 円 (+4.0%)  11:30現在

持田製薬 <4534> が4日続伸。4日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→94億円に28.8%上方修正。減益率が39.2%減→21.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。医薬品関連事業の売上高が堅調に推移するなか、製品構成の変化による採算改善が利益を押し上げる。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  2,329円  +81 円 (+3.6%)  11:30現在

幸楽苑ホールディングス<7554>が続伸している。4日の取引終了後に発表した1月度の売上速報で、国内直営既存店売上高が前年同月比4.2%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。元日休業後の1月2日から、期間限定で「紅白らーめん」と「紅白餃子」、更に「幸楽苑の幸福(しあわせ)の福袋」などを販売したことが寄与した。なお、全店売上高は同7.8%増だった。

■花王 <4452>  7,972円  +252 円 (+3.3%)  11:30現在

花王 <4452> が大幅続伸。4日大引け後に発表した18年12月期の連結税引き前利益は前の期比1.4%増の2072億円で着地。続く19年12月期も前期比8.6%増の2250億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新製品や改良品を積極的に投入する。化粧品やスキンケア商品、衣料用洗剤の高付加価値商品を強化するほか、紙おむつなどはネット通販での販売数量が伸びる見通し。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の130円に増配する方針としたことも支援材料となった。30期連続の増配となる予定。

■住友金属鉱山 <5713>  3,220円  +94 円 (+3.0%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株が上昇、業種別値上がり率でもトップとなっている。ここ非鉄市況が上昇基調にある。これは、好調な米国経済や米中貿易摩擦問題の改善に向けた期待があるが、これが非鉄セクターの株価見直し機運につながっている。そのなか、亜鉛市況の上昇が顕著だ。中国の大気汚染対策を目的とする減産への思惑が亜鉛市況上昇を後押ししており、LMEでは昨年7月初旬以来7カ月ぶりの高値圏にある。これを背景に、東邦亜鉛もにわかに動意含みとなった。

■村田製作所 <6981>  17,185円  +405 円 (+2.4%)  11:30現在

村田製作所<6981>が売り物をこなし、5日続伸。前日の米国株市場ではアップル株が買われ全体指数を牽引、同銘柄は4連騰で戻り足が鮮明だ。同社の有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーの株価刺激材料にもなっているが、特に積層セラミックコンデンサーで抜群のシェアを持つ村田製の存在感は大きい。18年4~12月期は最終利益が前期比4割増と好調で、足もとの業績にも買い安心感が強い。

■アイビー化粧品 <4918>  1,344円  +300 円 (+28.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイビー化粧品<4918>がストップ高カイ気配。4日の取引終了後、「頭皮外用剤」に関する特許の出願を行ったと発表したことが好感されている。同社では、毛包外毛根鞘におけるカルボニルタンパクの産生が薄毛の発生に関与している可能性を見出し、そのカルボニルタンパクの産生を抑制する植物素材をスクリーニングし、テンニンカ果実及びビワ葉の溶媒可溶成分にその効果があることを発見。これら植物の溶媒可溶成分は、活性酸素及びカルボニルタンパクの産生を抑制することで、酸化ストレスによる外毛根鞘細胞の増殖低下を抑制する可能性があることから、これらを含む頭皮外用剤は薄毛予防に対する有効なアプローチとして期待できるとしている。

●ストップ高銘柄

シベール <2228>  179円  +50 円 (+38.8%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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