話題株ピックアップ【夕刊】(2):伊藤忠、日本M&A、花王
■三井倉HD <9302> 2,105円 +141 円 (+7.2%) 本日終値
三井倉庫ホールディングス<9302>が急伸し昨年来高値を更新。午後1時30分ごろ、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2350億円から2400億円(前期比2.9%増)へ、営業利益を100億円から120億円(同71.5%増)へ上方修正したことが好感された。中期経営計画におけるコスト削減や粗利益改善施策など、抜本的事業収益力の強化に関連する各種施策が順調に進捗していることが要因という。また、国内外のフォワーディング業務の好調な推移や、自動車関連部品にかかる航空貨物のプロジェクト輸送の発生、家電量販店向け輸配送業務の取扱増加などで、物流事業の業績が予想を上回り推移していることも寄与するとしている。なお、デンマーク子会社にかかるのれんの減損損失を計上したことで、純利益は従来予想の49億円(同11.2%増)を据え置いている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4~12月)決算は、売上高1842億6100万円(前年同期比4.8%増)、営業利益102億7300万円(同79.8%増)、純利益42億7100万円(同25.9%増)だった。
■GMO-FH <7177> 642円 +41 円 (+6.8%) 本日終値
GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [JQ]が続急伸。4日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.08%にあたる250万株(金額で17億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月5日から4月26日まで。同時に発表した18年12月期の連結経常利益は118億円になり、3期ぶりに過去最高益を更新した。1月28日に発表した速報と同値での着地となった。なお、19年12月期の業績見通しは開示しなかった。
■伊藤忠商事 <8001> 2,081.5円 +99.5 円 (+5.0%) 本日終値
5日に発表した「伊藤忠、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
自己株式の取得に係る事項の決定に関するお知らせ
■日本M&Aセンター <2127> 2,853円 +135 円 (+5.0%) 本日終値
日本M&Aセンター<2127>は大幅続伸。水戸証券は4日、同社株のレーティング「A」と目標株価3600円を継続した。同社は中堅中小企業の事業承継M&A(企業の合併・買収)に特化。オーナーの高齢化による承継問題意識の高まりなどを考えると売却を検討する企業数は、今後も増えていくとみている。19年3月期の連結営業利益は125億円(前期比8%増)の会社計画に対して、同証券では同141億円(同21%増)を見込む。また、20年3月期は30%前後の営業増益を予想。若手コンサルタントの戦力化や情報ネットワークに三菱UFJ銀行が加わったこともあり、成約件数の増加を期待している。
■文化シヤッター <5930> 796円 +32 円 (+4.2%) 本日終値
文化シヤッター<5930>が後場一段高。午後2時ごろに発表した第3四半期累計(18年4~12月)連結決算が、売上高1198億6300万円(前年同期比12.6%増)、営業利益59億900万円(同71.6%増)、純利益34億7000万円(同6.2倍)と大幅増益となったことが好感された。重量シャッターや軽量シャッターなどが好調に推移したほか、豪子会社BXブンカ・オーストラリアを連結化したことで主力のシャッター事業が好調に推移した。これに加えて、緊急修理対応及び定期保守メンテナンス契約や、ゲリラ豪雨等に対する浸水防止用設備を手掛ける止水事業等なども堅調に推移し業績を押し上げた。
■あすか製薬 <4514> 1,222円 +40 円 (+3.4%) 本日終値
あすか製薬 <4514> が続伸。4日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→21億円に75.0%上方修正。減益率が61.0%減→31.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。研究開発費の一部が来期へずれ込み、販管費が想定を下回ることが上振れの要因となる。
■ハイデイ日高 <7611> 2,234円 +62 円 (+2.9%) 本日終値
4日、ハイデイ日高 <7611> が2月28日現在の株主を対象に1→1.1の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の11分の10に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■花王 <4452> 7,935円 +215 円 (+2.8%) 本日終値
花王 <4452> が続伸。4日大引け後に発表した18年12月期の連結税引き前利益は前の期比1.4%増の2072億円で着地。続く19年12月期も前期比8.6%増の2250億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新製品や改良品を積極的に投入する。化粧品やスキンケア商品、衣料用洗剤の高付加価値商品を強化するほか、紙おむつなどはネット通販での販売数量が伸びる見通し。併せて、今期の年間配当は前期比10円増の130円に増配する方針としたことも支援材料となった。30期連続の増配となる予定。
■村田製作所 <6981> 17,230円 +450 円 (+2.7%) 本日終値
村田製作所<6981>が5日続伸。前日の米国株市場ではアップル株が買われ全体指数を牽引、同銘柄は4連騰で戻り足が鮮明だ。同社の有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーの株価刺激材料にもなっているが、特に積層セラミックコンデンサーで抜群のシェアを持つ村田製の存在感は大きい。18年4~12月期は最終利益が前期比4割増と好調で、足もとの業績にも買い安心感が強い。
■幸楽苑ホールディングス <7554> 2,299円 +51 円 (+2.3%) 本日終値
幸楽苑ホールディングス<7554>が続伸。4日の取引終了後に発表した1月度の売上速報で、国内直営既存店売上高が前年同月比4.2%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。元日休業後の1月2日から、期間限定で「紅白らーめん」と「紅白餃子」、更に「幸楽苑の幸福(しあわせ)の福袋」などを販売したことが寄与した。なお、全店売上高は同7.8%増だった。
株探ニュース