前週末15日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年2月18日 5時30分

■ハナツアーJ <6561>  1,671円 (+300円、+21.9%) ストップ高

HANATOUR JAPAN <6561> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比61.5%減の7.2億円に落ち込んだものの、続く19年12月期は前期比2.7倍の19.4億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は相次いで発生した自然災害の影響で、訪日客向けパッケージ旅行などの需要が落ち込んだことが響いた。今期はバスのリースバックによる収益構造改革効果でバス事業の業績が急改善する。旅行需要の回復に加え、昨年7月に開業した東京大森のホテルがフル稼働することもV字回復に貢献する。

■オークファン <3674>  1,735円 (+300円、+20.9%) ストップ高

ネットオークション比較サイトを運営するオークファン <3674> [東証M]がストップ高。14日大引け後に発表した19年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常損益が2億7000万円の黒字(前年同期は1600万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。インキュベーション事業で海外大口案件の投資売却益が発生したことが寄与。昨年7月のオークション分析ツールの値上げ効果に加え、ソリューション事業で前期に発生した貸倒損失がなくなったことも黒字浮上に貢献した。通期計画の6億円に対する進捗率は45.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■富士ソSB <6188>  474円 (+80円、+20.3%) ストップ高

富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]がストップ高。14日取引終了後に発表した19年3月期第3四半期累計(18年4-12月)の単独決算は、売上高が83億4000万円(前年同期比16.2%増)、営業利益は5億600万円(同2.2倍)、最終利益は3億5400万円(同2.2倍)と急拡大した。企業の人手不足の深刻化を背景にコールセンター事業やBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業などが好調で収益を押し上げている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益5億5500万円(前期比78.4%増)に対する第3四半期時点の進捗率は90%を超えている。これを好感する買いを呼び込む形となった。

■セレス <3696>  1,785円 (+300円、+20.2%) ストップ高

セレス <3696> がストップ高。同社は14日取引終了後に、19年12月期通期の連結業績予想を公表。営業利益予想は15億円(前期比22.0%増)と、7期連続での最高益更新が見込まれていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高も7期連続で過去最高を更新する見通しで、150億円(同40.1%増)を予想している。今期はポイントサイトの会員数と掲載広告数の拡大に向けて各種施策に取り組むほか、無料コミックサイトや不動産情報サイトに続く新たなコンテンツメディアの立ち上げと収益化に注力する方針。また、子会社を通じて仮想通貨取引所の開設準備を進め、新たな仮想通貨関連事業の立ち上げにも積極的に取り組むとしている。

■マーケットE <3135>  900円 (+150円、+20.0%) ストップ高

マーケットエンタープライズ <3135> [東証M]がストップ高。14日大引け後、19年6月期の連結経常利益を従来予想の1億6200万円→2億4700万円に52.5%上方修正。増益率が72.3%増→2.6倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。農機具の買取販売、通信領域のサービス、オウンドメディア運営といった好採算事業の収益が想定以上に伸びることが寄与。同時に発表した7-12月期(上期)の同損益は1億4900万円の黒字(前年同期は300万円の赤字)に浮上して着地した。

■IBJ <6071>  943円 (+128円、+15.7%) 一時ストップ高

東証1部の上昇率7位。IBJ <6071> が急反騰、一時ストップ高。14日の取引終了後に発表した19年12月期の連結業績予想で、売上高150億5500万円(前期比27.4%増)、営業利益18億円(同21.9%増)、純利益12億5500万円(同19.5%増)と2期ぶりの営業最高益更新を見込んでいることが好感された。婚活需要が拡大していることに加えて、結婚相談所を運営するサンマリエを今期から連結子会社化することが寄与する見通し。また、同じく今期に連結子会社化した韓国語教室運営のK Village Tokyoと婚活事業とのシナジーも期待しているという。なお、18年12月期決算は、売上高118億1800万円(前の期比24.9%増)、営業利益14億7600万円(同1.1%減)、純利益10億5000万円(同1.3%増)だった。

■ベルトラ <7048>  1,113円 (+150円、+15.6%) ストップ高

ベルトラ <7048> [東証M]がストップ高、上場来高値を更新した。14日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比9.1倍の3.1億円で着地。続く19年12月期も前期比71.5%増の5.4億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は旅行関連企業との連携強化や商品拡充に注力し、現地体験型オプショナルツアーの販売を伸ばす。売上高は前期比20.3%増の40.5億円と大幅増収を見込む。

■スプリックス <7030>  2,699円 (+353円、+15.1%)

東証1部の上昇率8位。スプリックス <7030> が急反騰。同社は14日取引終了後に、19年9月期第1四半期(18年10-12月)の単独営業利益が8億9400万円になったと発表。同社は昨年6月29日に新規上場したため前年同期との比較はできないものの、上半期計画14億400万円に対する進捗率は63.7%に達しており、これが評価されたようだ。売上高は28億4400万円で着地した。個別指導塾「森塾」の直営在籍生徒数が第1四半期末で2万8581人(前年同期に比べ3928人増)と順調に増えたことや、教育ITを利用した学習塾「自立学習RED」のフランチャイズ教室が48教室(同20教室増)となったことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■学研HD <9470>  4,875円 (+620円、+14.6%) 一時ストップ高

東証1部の上昇率9位。学研ホールディングス <9470> が急騰、一時ストップ高に買われた。14日大引け後に発表した19年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比3.8倍の7.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。昨年買収したグループホームを運営する介護大手メディカル・ケア・サービスの業績上積みが収益を押し上げた。通期計画の40億円に対する進捗率は5年平均の5.7%を上回る19.6%に達しており、好調なスタートを切ったことが好感されたようだ。

■オプテクスG <6914>  2,208円 (+188円、+9.3%)

オプテックスグループ <6914> が続急騰。14日大引け後に発表した18年12月期の連結経常利益は前の期比横ばいの50.3億円で着地。続く19年12月期は前期比7.2%増の54億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は欧州向け画像検査用LED照明、アジア向け防犯センサーなどの販売が伸長し、7.2%の増収を見込む。なお、想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円に設定している。

■日機装 <6376>  1,104円 (+73円、+7.1%)

日機装 <6376> が4連騰。同社は2月14日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年12月期の連結税引き前利益は前の期比17.2%増の97.4億円になり、19年12月期も前期比8.8%増の106億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を16円→18円(前の期は16円)に増額し、今期も前期比2円増の20円に増配する方針とした。

■ワタミ <7522>  1,510円 (+98円、+6.9%)

ワタミ <7522> が急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表。19年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.8%減の9.1億円に減ったが、通期計画の9億円に対する進捗率が101.1%とすでに上回り、さらに5年平均の89.0%も超えた。

■富士ソフト <9749>  4,790円 (+295円、+6.6%)

富士ソフト <9749> が急反発。同社は2月14日大引け後に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前の期比17.7%増の120億円になり、従来予想の103億円を上回って着地。19年12月期も前期比1.1%増の122億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を36円→37円(前の期は33円)に増額し、今期も前期比1円増の38円に増配する方針とした。

■岡部 <5959>  934円 (+51円、+5.8%)

岡部 <5959> が4日続伸。同社は2月14日大引け後に決算を発表。18年12月期の連結経常利益は前の期比10.5%増の56億円になり、19年12月期も前期比10.7%増の62億円に伸びる見通しとなった。

■セイコーHD <8050>  2,513円 (+137円、+5.8%)

セイコーホールディングス <8050> が急反発。14日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、営業利益を80億円から90億円(前期比16.9%減)へ、純利益を65億円から80億円(同30.7%減)へ上方修正したことが好感された。中国の景気減速が懸念されるなど外部環境の悪化が見込まれることから、売上高は従来予想の2500億円(同6.9%減)を据え置いたものの、足もとで「グランドセイコー」や「プロスペックス」などを中心にウオッチ事業が好調に推移していることが利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年4-12月)決算は、売上高1881億6800万円(前年同期比9.7%減)、営業利益101億4100万円(同11.3%減)、純利益96億8900万円(同2.2倍)だった。

■じげん <3679>  702円 (+14円、+2.0%)

じげん <3679> が4日続伸、岩井コスモ証券は14日付で投資判断「A」を継続した。目標株価は1300円から900円へ見直した。同社は13日に18年4-12月期の連結業績を公表し、営業利益は前年同期比19%増の29億6200万円となった。人手不足などを追い風に、主力の人材領域を牽引役として業績拡大が続いている。同証券では、19年3月期は会社設立以来、12期連続の増収増益を見込んでいる。自社株買いを発表したことなども株価の支援材料になる、とみている。19年3月期営業利益について、同証券は会社計画と同水準の40億7000万円(前期比23%増)、20年3月期は52億円(今期推定比28%増)を予想している。

■日本工営 <1954>  2,604円 (+49円、+1.9%)

日本工営 <1954> が続伸。同社は15日、大和ハウス工業 <1925> と共同で2月16~22日にかけて、兵庫県三木市緑が丘町で自動運転車両による送迎サービスの実証実験を行うと発表。この実験は政府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転(システムとサービスの拡張)」プロジェクトのひとつとして国土交通省と内閣府が実施する取り組みに基づき、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託されて行うもの。このプロジェクトを通じて、戸建住宅団地での新たな移動手段として自動運転を活用した公共交通サービスの実現に向けて検証と課題整理し、2019年度以降のサービス実装を計画している。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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