話題株ピックアップ【夕刊】(1):Kudan、アンジェス、ベネ・ワン

注目
2019年2月26日 15時12分

■Kudan <4425>  23,770円  +3,510 円 (+17.3%)  本日終値

Kudan<4425>が後場一段高。同社はきょう、次世代コンピュータービジョンの実現に向けて、米シノプシスとパートナーシップを締結すると発表。これが材料視されているようだ。米シノプシスは、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域をカバーするソリューションを提供している企業。両社は相互の技術やノウハウを組み合わせることにより、ロボティクスやドローン、自動運転、AR(拡張現実)及びVR(仮想現実)、IoTなどに効率的で高精度なコンピュータービジョンを提供するとしている。

■アンジェス <4563>  1,190円  +155 円 (+15.0%)  本日終値

アンジェス<4563>は続急騰、前日まで3日連続のストップ高と異彩の上昇を演じ、前日は株式分割考慮で2013年8月以来5年半ぶりの4ケタ大台回復となった。重症虚血肢治療薬「コラテジェン」が20日、厚生労働省の専門家会議で承認されたことが伝わり、一気に人気化したが、その後も投資資金の流入が続いている。19年12月期の業績予想については既に同治療薬の上市を見込んでおり従来予想からの変更はないが、買いの勢いは衰えていない。直近は米系ファンド筋などの空売り残高も急増している状況で、今後の値動きに注目が集まる。

■サカイ引越センター <9039>  6,860円  +240 円 (+3.6%)  本日終値

サカイ引越センター<9039>が続伸し上場来高値更新。ヤマトホールディングス<9064>傘下で引っ越し事業を展開するヤマトホームコンビニエンス(YHC)が25日、法人顧客の社員向け引っ越しサービスにおける不適切な請求に関連した改善措置を発表し、現在サービスを停止している引っ越しサービスの再開時期を来期以降としたことで、その間の代替需要が発生するとの思惑から買いが入ったようだ。

■ベネフィット・ワン <2412>  2,236円  +76 円 (+3.5%)  本日終値

ベネフィット・ワン<2412>が7日続伸。子会社ベネフィットワン・ヘルスケアがこの日、健康増進・疾病予防のサービスメニュー強化を目的に日立製作所<6501>と連携し、日立の健康リスク予測サービス「マイリスク」を4月1日から提供開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、健康診断の結果や体重など日々の測定値から、疾病・入院・死亡リスクなどを予測し、数値やグラフで提示するサービス。また、生活習慣や検査項目の改善目標を設定し、目標達成時の健康リスクの改善についてもシミュレーションすることができるとしている。

■UTグループ <2146>  2,592円  +63 円 (+2.5%)  本日終値

UTグループ<2146>は買いを集め2500円近辺のもみ合いを上に放れようとしている。半導体業界を中心に製造業向け人材派遣を展開するが、ここにきて自動車業界向けにも注力、これが功を奏している。自動車業界向けは大ロット(大人数)案件を確保しやすく、単価も上昇傾向にあることで収益への貢献度が大きい。外国人のサポートビジネスとしては外国人実習生の労務管理業務を手掛けており、4月から施行される入管法改正に絡み商機拡大が期待される。業績は11年3月期以降、今期予想を含めると9期連続の大幅増収増益を続けている。

■セイコーHD <8050>  2,618円  +62 円 (+2.4%)  本日終値

セイコーホールディングス<8050>が続伸。野村証券が25日付で投資判断「バイ」を継続し、目標株価を3800円から4000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、国産機械式ウオッチなど高付加価値製品のグローバルな販売拡大を目指す経営戦略を評価。普及価格帯ウオッチの市場縮小が続くなかでも、中・高価格帯の販売が順調に拡大しており、ウオッチ事業を中心にした中期的な成長加速に期待が持てるとしている。

■テルモ <4543>  6,827円  +143 円 (+2.1%)  本日終値

テルモ<4543>が続伸。同社は25日、長さ3ミリ、外径0.18ミリと世界で最も短く細いペン型注入器用ディスポーザブル注射針「ナノパスJr.」を発売したことを明らかにした。「ナノパスJr.」は、2012年に発売した同シリーズの「ナノパス34」と比べ、針を1ミリ短くすることで、やせ型の人や小児など皮膚の薄い患者にも使いやすいように改良されている。同社は従来のナノパス34も引き続き販売し、ナノパスシリーズとして、2021年度に年間3億本の販売を目指すとしている。

■バローホールディングス <9956>  2,742円  +57 円 (+2.1%)  本日終値

バローホールディングス<9956>が6日ぶりに反発。東海東京調査センターが25日付で投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を3000円から3100円に引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターによると、同社は店舗改装やリロケーションを進めるとともに、生鮮部門の強化を図ってきたが、その効果が徐々に出始めており、今後は既存店の来店客数の持ち直しや、売上総利益率の改善が予想できると評価。19年3月期の営業利益を会社予想の148億円に対して150億円(前期比11.4%増)と予想しているほか、20年3月期については、既存スーパーマーケットの収益改善などにより同168億円を見込んでいる。

■アインホールディングス <9627>  7,440円  +140 円 (+1.9%)  本日終値

アインホールディングス<9627>は5日ぶりに反発。25日の取引終了後、長野県に調剤薬局36店舗を展開する土屋薬品(長野県長野市)の全株式を3月28日付で取得し、子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の買収は店舗網の拡充を図るのが狙いで、取得価額は非開示という。なお、19年4月期業績への影響は軽微としている。

■フィックスターズ <3687>  1,295円  +24 円 (+1.9%)  本日終値

フィックスターズ<3687>が続伸。自動車業界や金融業界を主要顧客にシステムを高速化させるソフトなどを手掛ける。自動運転を対象としたアルゴリズム開発や高速化案件、金融やディープラーニングを対象とした高速化案件などで需要を取り込み足もとの業績は好調に推移している。世界で初めて量子コンピューターの商用化に成功したカナダのDウェーブ社と提携関係にあり、各種アニーリングマシンの活用を進め、量子コンピューターの導入支援サービスにも注力している。国内ではデンソー<6902>が工場で使う無人配送車を動かす際に量子コンピューターを応用しその有効性を確認するなど、実用化への道が開けており、同分野で業界を先駆するフィックスターズの存在が改めて注目されている。

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