【↓】日経平均 大引け| 反落、実質3月相場入りで利益確定売りに押される (2月26日)

市況
2019年2月26日 16時32分

日経平均株価

始値  21556.02

高値  21610.88(09:26)

安値  21405.84(12:51)

大引け 21449.39(前日比 -78.84 、 -0.37% )

売買高  10億7847万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆8969億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、米株高も実質3月相場入りで利益確定売りに押される

2.朝方は為替の円安が追い風だが上値も重く、後場は先物主導で下げ圧力働く

3.米中貿易協議の進展期待が下値支えるも、2万1500円近辺は売りが厚い

4.26~27日に行われるパウエルFRB議長の議会証言待ちのムードも漂う

5.医薬品や電力ガスなどのディフェンシブ高く、鉱業や石油株への売り目立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは60ドル高と続伸した。トランプ米大統領が、対中関税引き上げの延期を表明したことを好感。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率の高い銘柄が買われた。

東京市場では、朝方に日経平均平均がプラス圏でスタートしたものの、利益確定売りに上値は重く、前引けにかけ値を消す展開。後場は一段安に売られた。

実質3月相場入りとなった26日の東京市場は、、前日の米株高に加え、朝方は為替が1ドル=111円台で推移するなど円安に振れたこともあって買い優勢でスタートした。ただ、米中貿易協議の進展に対する期待からリスク選好ムードは持続したものの上値は重かった。前日時点で東証1部の騰落レシオは110%台と過熱領域に近く、日経平均2万1500円近辺は3月期末を控えた機関投資家の決算絡みの売りが厚かった。海外ファンドの先物売りも全体の地合いを悪くした。26~27日のパウエルFRB議長の議会証言を見極めたいというムードも漂う。業種別では医薬品や電力ガスなどのディフェンシブセクターが底堅さを発揮した。一方、原油市況の急落を受け鉱業や石油株に売りが目立つ。東証1部の売買代金は低調が続いており、3営業日連続で2兆円台を下回った。

個別では、ソニー<6758>が軟調、キーエンス<6861>も利益確定売りに値を下げた。SMC<6273>、ファナック<6954>なども売りに押された。東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>が軟調、TDK<6762>も値を下げた。ラサ工業<4022>が大きく利食われ、オンワードホールディングス<8016>、ミスターマックス・ホールディングス<8203>などの下落も目立つ。新日本科学<2395>も安い。

半面、ZOZO<3092>が堅調、資生堂<4911>、花王<4452>が上昇、テルモ<4543>も買いを集めた。レオパレス21<8848>が上値追い、井筒屋<8260>が商いを膨らませ大幅高となった。エンビプロ・ホールディングス<5698>は大引けストップ高配分。アイロムグループ<2372>も値を飛ばし、さくらインターネット<3778>、アイスタイル<3660>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、エーザイ <4523> 、SBG <9984> 、花王 <4452> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約55円。

東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)電気・ガス業、(3)陸運業、(4)倉庫運輸関連、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)保険業、(4)電気機器、(5)繊維製品。

■個別材料株

△鉄人化計画 <2404> [東証2]

エボラブルA <6191> と資本・業務提携。

△ベネ・ワン <2412>

子会社が日立 <6501> と連携し健康リスク予測サービスを提供。

△リアルワルド <3691> [東証M]

グループ会社が動画受託制作企業と資本・業務提携。

△いい生活 <3796> [東証2]

1月クラウドソリューション売上が24%増。

△イーソル <4420> [東証M]

1→4の株式分割を実施。

△Kudan <4425> [東証M]

米シノプシスとパートナーシップを締結へ。

△医学生物 <4557> [JQ]

コンパニオン診断薬の受託開発サービスを開始。

△ニレコ <6863> [JQ]

1.48%を上限に自社株買いを実施。

△NEWART <7638> [JQ]

期末配当予想を70銭増額し1円へ。

△井筒屋 <8260>

今期経常を一転25%増益に上方修正。

▼関電工 <1942>

SMBC日興証券が投資判断を「2」に格下げ。

▼ジュンテン <9835> [東証2]

仁豊野店閉店による特損を計上へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エンビプロ <5698> 、(2)井筒屋 <8260> 、(3)神栄 <3004> 、(4)レオパレス <8848> 、(5)日理化 <4406> 、(6)アイロムG <2372> 、(7)丸和運機関 <9090> 、(8)さくらネット <3778> 、(9)日本アクア <1429> 、(10)テラスカイ <3915>

値下がり率上位10傑は(1)ラサ工 <4022> 、(2)ヨシムラHD <2884> 、(3)ショーケース <3909> 、(4)オンワード <8016> 、(5)アゴーラHG <9704> 、(6)MrMax <8203> 、(7)日基技 <1914> 、(8)DDHD <3073> 、(9)JKHD <9896> 、(10)ケーヨー <8168>

【大引け】

日経平均は前日比78.84円(0.37%)安の2万1449.39円。TOPIXは前日比3.67(0.23%)安の1617.20。出来高は概算で10億7847万株。東証1部の値上がり銘柄数は768、値下がり銘柄数は1250となった。日経ジャスダック平均は3455.58円(9.97円安)。

[2019年2月26日]

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