【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高と円安受け約3ヵ月ぶりの高値水準 (3月4日)

市況
2019年3月4日 16時26分

日経平均株価

始値  21812.81

高値  21860.39(12:58)

安値  21740.92(10:27)

大引け 21822.04(前日比 +219.35 、 +1.02% )

売買高  11億2781万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆1536億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は米株高と円安受け続伸、約3ヵ月ぶりの高値水準を回復

2.米国による対中追加関税引き下げ検討など制裁措置の排除観測が追い風

3.為替はリスクオンの円売り継続、一時1ドル=112円台まで円安進む

4.中国・上海株など強い動きで中国関連など中心に買いを呼び込む展開に

5.売買代金は盛り上がりを欠いたが、東証1部全体の約7割の銘柄が上昇

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは110ドル高と4日ぶりに反発した。米中首脳が3月中旬に会談するとの観測が伝わり、買いが優勢となった。

週明けの東京市場では買い優勢で始まり、日経平均株価は前場は伸び悩んだものの、後場買い直され一段水準を切り上げる強調展開となった。

4日の東京市場は、前週末の米国株が強かったことや外国為替市場で一時1ドル=112円台までドル高・円安が進んだことなどを受けリスクを取る動きが優勢となった。米中貿易摩擦問題で両国の合意に向け交渉が進んでいるとの観測が全体株価を押し上げる格好となっている。米メディアを通じて米国側が追加関税の引き下げなど対中制裁措置の多くを排除することを検討しているという話も伝わり、投資家心理が急速に改善した。取引時間中は中国・上海株や香港株などが強い動きを示したこともあって、機械セクターなど中国関連株を中心に買いを呼び込んだ。日経平均は約3ヵ月ぶりの高値水準を回復。東証1部の売買代金は盛り上がりを欠いたものの、全体の7割が上昇した。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大商いで上昇。武田薬品工業<4502>も高い。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も上昇、SCREENホールディングス<7735>は大幅高となった。双信電機<6938>はストップ高で売り物を残す人気となり、チタン工業<4098>、ネクシィーズグループ<4346>も値を飛ばした。キャリアインデックス<6538>、グレイステクノロジー<6541>なども大きく上値を追った。

半面、任天堂<7974>が軟調。トヨタ自動車<7203>スズキ<7269>など自動車株も安い。東京海上ホールディングス<8766>も冴えない。クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅安、エイチ・アイ・エス<9603>、Gunosy<6047>も売られた。ラサ工業<4022>が下落、IDOM<7599>も売りに押された。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約96円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はスズキ <7269> 、セブン&アイ <3382> 、日産化 <4021> 、ホンダ <7267> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約21円。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)精密機器、(3)機械、(4)電気機器、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)輸送用機器、(3)空運業、(4)陸運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△フォーサイド <2330> [JQ]

今期最終を一転黒字に上方修正。

△伊藤園 <2593>

5-1月期(3Q累計)最終は15%増益で着地。

△稲葉製作 <3421>

今期経常を53%上方修正。

△ユーザベース <3966> [東証M]

NewsPicksでカラフルワークプロジェクトをスタート。

△スキヤキ <3995> [東証M]

「アルビレックス新潟」のモバイルファンサイトを開設。

△ネクシィーズ <4346>

定額制セルフエステスタジオの第2号店が15日にオープンへ。

△免疫生物研 <4570> [JQG]

遺伝子組み換えカイコによる医薬品製造に関してPMDAから同意。

△ナトコ <4627> [JQ]

11-1月期(1Q)経常は20%増益で着地。

△日本アンテナ <6930> [JQ]

東芝コンシューママーケティングから事業譲受。

△内田洋 <8057>

上期経常が65%増益で着地。

▼三越伊勢丹 <3099>

2月度既存店売上高は3ヵ月連続前年割れ。

▼すららネット <3998> [東証M]

内部統制報告書において開示すべき重要な不備があったと発表。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)双信電機 <6938> 、(2)チタン <4098> 、(3)ネクシィーズ <4346> 、(4)シンシア <7782> 、(5)内田洋 <8057> 、(6)グランディ <8999> 、(7)稲葉製作 <3421> 、(8)キャリインデ <6538> 、(9)グレイス <6541> 、(10)ネオジャパン <3921>

値下がり率上位10傑は(1)クスリアオキ <3549> 、(2)スズキ <7269> 、(3)クオールHD <3034> 、(4)スルガ銀 <8358> 、(5)HIS <9603> 、(6)ラサ工 <4022> 、(7)Gunosy <6047> 、(8)邦ガス <9533> 、(9)オロ <3983> 、(10)アルヒ <7198>

【大引け】

日経平均は前日比219.35円(1.02%)高の2万1822.04円。TOPIXは前日比11.87(0.73%)高の1627.59。出来高は概算で11億2781万株。東証1部の値上がり銘柄数は1481、値下がり銘柄数は579となった。日経ジャスダック平均は3498.01円(20.39円高)。

[2019年3月4日]

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