話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクオリア、gumi、BBタワー

注目
2019年3月11日 15時22分

■ラクオリア創薬 <4579>  1,891円  -31 円 (-1.6%)  本日終値

ラクオリア創薬<4579>が続落。前週末8日の取引終了後、大和証券を割当先とする第三者割り当てにより、行使価額修正条項付第15回新株予約権を発行すると発表しており、希薄化などを警戒した売りが出たようだ。今回発表の新株予約権は3月25日を割当日として、530個(潜在株式数53万株)を発行するとしており、当初行使価額は1995円。潜在的な希薄化は最大で2.60%となる。なお、調達資金約10億4800万円は、「探索研究」段階にかかる継続的なリード化合物・開発化合物の創出のための研究開発費や、「前臨床試験」段階以降にかかる研究開発費、「ラクオリア イノベーションズ」による創薬シーズ発掘のための投資資金などに当てる方針だ。

■商船三井 <9104>  2,410円  -37 円 (-1.5%)  本日終値

商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などの下値模索が続いている。中国や欧州だけでなく、米国経済も変調の兆しがみえるなど、世界景気の減速懸念が高まっている。海運業界は世界景気の動向に左右されやすいセクターで、収益環境は向かい風が強い。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も、前週末時点で続落し約2週間ぶり650を下回っており、足もと見切り売りを誘っている状況だ。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,036.5円  -11.5 円 (-1.1%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、昭和シェル石油<5002>など原油関連の一角が売りに押される展開。前週末の米国株市場ではエクソンモービルが1.4%強下落するなどエネルギー関連株が軟調で全体指数下落の足を引っ張った。原油市況も世界景気の減速懸念が重荷となり、目先軟調な推移となっており、前週末のWTI原油先物価格は59セント安の1バレル=56ドル7セントと反落している。また前週末、ノルウェーの政府系ファンドが石油やガス関連株の一部を投資先から外すと発表したこともネガティブ材料。東京市場でも資源開発や石油元売り企業の株価に逆風となっている。

■ケア21 <2373>  1,580円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値

ケア21 <2373> [JQ]がストップ高。8日大引け後に発表した19年10月期第1四半期(18年11月-19年1月)の連結経常損益が1億2100万円の黒字(前年同期は4300万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。施設系介護施設の拠点拡大などが寄与し、11.9%の大幅増収を達成した。上期計画の8000万円をすでに51.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■双信電機 <6938>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

双信電機<6938>が急反発、全体相場が下げ止まるなか切り返しを見込んだ短期資金の買いが活発だ。フィルターやコンデンサーなどの電子デバイスで高い商品競争力を持つ。次世代通信規格の5G向けでは、同社が得意とする積層誘電体フィルターが、基地局インフラ整備が本格化した際に需要を捉える公算が大きいとみられている。時価総額100億円以下と小型で信用買い残の増加も限定的となっており、株式需給面でも上値の軽さが意識されている。

■gumi <3903>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

gumi<3903>が大幅高。同社は8日取引終了後に、19年4月期第3四半期累計(18年5月~19年1月)の連結決算を発表。営業損益は5億4700万円の赤字(前年同期は11億5200万円の黒字)となり、従来予想の8億6000万円の赤字から上振れ着地した。売上高は171億9900万円(前年同期比18.3%減)で、従来予想の170億4600万円を上回った。主力タイトルの「ファントム オブ キル」、「誰ガ為のアルケミスト(日本語版)・(海外言語版)」、「クリスタル オブ リユニオン(日本語版)・(海外言語版)」などが堅調に推移。利益面では外注費が減少したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高が211億9900万円(前期比21.8%減)、営業損益は14億4700万円の赤字(前期は9億9400万円の黒字)を見込んでいる。

■ヨンキュウ <9955>  1,550円  +161 円 (+11.6%)  本日終値

ヨンキュウ <9955> [JQ]が高い。8日大引け後、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、子会社西日本養鰻で養殖したうなぎの蒲焼などの商品を贈呈する。保有株数が100株以上500株未満保有で3000円相当以内、最大5000株以上保有で1万3000円相当以内の贈呈となる。優待制度は19年3月末時点の対象株主から開始する。

■大真空 <6962>  1,077円  +79 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

大真空<6962>は小口ながら継続的な投資資金の流入が観測され、じりじりと水準を切り上げる展開となっている。業績は低迷しており、19年3月期は営業損益が収支均衡圏まで落ち込む見通し。しかし、前期20円配当を実施するなど財務基盤はしっかりしており、解散価値から7割もディスカウントされたPBR0.3倍台は水準訂正の可能性をはらんでいる。また、同社はスマートフォンやカーナビに使われる温度センサー内蔵の水晶振動子として、世界最小製品の開発に成功しており、電子機器の小型化・薄型化ニーズを今後取り込む可能性が高い。2020年の東京五輪に向け国内でもインフラが加速するとみられる次世代通信規格5G関連としても注目されつつある。

■ブロードバンドタワー <3776>  356円  +25 円 (+7.6%)  本日終値

ブロードバンドタワー<3776>が反発。凸版印刷<7911>がこの日、BBタワー及びその子会社であるジャパンケーブルキャストと、超高精細・高品質4K映像によるヒーリング効果や集中力の向上が期待できる新たな映像配信サービスの提供に向けて、実証実験を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の実証実験は、凸版印刷が15年から提供しているオリジナル高品質4K映像コンテンツと、ブロードバンドタワーの5Gに対応したデータセンターを核とする幅広いIT技術、並びにケーブルキャストの有する全国規模の情報配信ネットワークを生かした日本全国のケーブルテレビ局へのリーチ力を組み合わせ、超高精細・高品質4K映像を家庭用4K対応テレビへ配信するサービスの提供を目指すというもの。3社は同実証にあたって、ケーブルテレビコミュニティチャンネルの4Kハイブリッドキャスト上でのビデオ・オン・デマンド配信を想定し検証を実施するとしている。

■アルチザネットワークス <6778>  1,286円  +82 円 (+6.8%)  本日終値

アルチザネットワークス<6778>が大幅続伸で連日の昨年来高値更新、出来高も増勢となるなか需給相場の様相を呈してきた。同社は高速通信向けなどを主力とする通信計測器メーカーで、19年7月期は営業損益が1億5000万円の赤字予想と業績は低迷しているものの通信基地局向けテスターで高技術を有することから、次世代通信規格5G関連の有力株に位置づけられている。今上期は18年8~10月期に5G対応の基地局向け研究開発用テストシステムを受注している。これについては19年2~4月期以降に納入が本格化するとみられており、今後の収益への反映が期待される状況にある。株式需給面では空売りもかなり入っており、日証金では株不足で逆日歩がついている状態。ここにきて上値の軽さを見込んだ大口の買い注文が観測される。

●ストップ高銘柄

石川製作所 <6208>  2,055円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値

窪田製薬HD <4596>  473円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

デルタフライ <4598>  3,230円  +501 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

阿波製紙 <3896>  532円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

イメージ情報開発 <3803>  708円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.