明日の株式相場見通し=英で離脱協定修正案可決なら追い風に、2万1500円回復で落ち着き

市況
2019年3月12日 17時20分

あす(13日)の東京株式市場は、現地12日に予定される、メイ英首相とユンケル欧州委員長が合意した、離脱協定の修正案採決の結果によって左右されそうだ。修正案が可決され、これまで懸念されてきた“合意なき離脱”が回避されれば、株式市場にとって追い風となる。

市場関係者からは「きょうは、東京株式市場にとってプラス材料が相次いだ。懸念されていた米1月の小売売上高が市場予想を上回ったことを好感して、11日のNYダウ平均株価は6日ぶりに大幅反発した。また、早朝には英国のEUからの離脱を巡り、懸案だった離脱協定の修正案についてメイ英首相とユンケル欧州委員長が合意したことが伝えられ、“合意なき離脱”回避の可能性が浮上し、これも買いに拍車を掛けた。更に、中国商務省は12日、劉鶴副首相が米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表やムニューシン米財務長官と同日朝に電話したと発表したことも、米中貿易交渉の進展期待材料として好感された。きょうは、東証1部の全33業種が前日比プラスとなる全面高商状となった」との見方が出ていた。

12日の東京株式市場は、朝方から広範囲に買いが流入し、日経平均株価は続急伸した。一時、前日比440円強の上昇をみせる場面もあった。日経平均株価終値は、前日比378円60銭高の2万1503円69銭と大幅続伸し、心理的フシ目とされる2万1500円を回復した。

日程面では、Amazon Web Services(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行を手掛けるサーバーワークス<4434>が東証マザーズ市場に新規上場する。

このほかに、2月の国内企業物価指数、1月の機械受注統計、1月の第3次産業活動指数に注目。海外では、米2月の生産者物価、米1月の耐久財受注が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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