【↓】日経平均 大引け| 小幅続落、期末を前に決算対策売りが重石 (3月14日)
始値 21474.58
高値 21522.75(09:16)
安値 21287.02(15:00)
大引け 21287.02(前日比 -3.22 、 -0.02% )
売買高 11億3232万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1866億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は買い優勢で始まるも後場に値を消し小幅マイナス圏で着地
2.米国ハイテク株高、英国の「合意なきEU離脱」の回避を好感も買い続かず
3.2万1500円近辺では個人の利益確定売りや国内金融機関の決算対策売り観測
4.全体売買代金は2兆円台は上回ったものの低調で、全般様子見ムードを反映
5.ファナック、安川電など機械株堅調も村田製や信越化など半導体周辺が軟調
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは148ドル高と反発した。1月の耐久財受注が市場予想を上回ったほか、2月の卸売物価指数は落ち着いており、インフレ圧力は弱いことが好感され買いが優勢となった。
東京市場では、前日の米株高を受け大きく買い優勢で始まったものの、その後日経平均株価は値を消す展開となり、結局わずかながらマイナス圏で着地した。
14日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが反発したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が3日続伸で5ヵ月ぶりの高値圏に浮上、これを受けて本日の東京市場はリスク選好ムードのなか買い優勢で始まった。朝方は英国の「合意なきEU離脱」が回避されたことなどが好感され、海外ファンド筋などによる先物買いも寄与して日経平均は2万1500円台に乗せる場面があったが、その後は上値の重さが意識された。足もとの上値が重いと見た個人投資家の利益確定売りが観測されたほか、後場終盤は国内金融機関とみられる3月期末を前にした決算対策売りなどが重石となり、日経平均は前日の終値をわずかに下回って着地した。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円台は上回ったものの前日を下回り、全般様子見ムードを反映している。
個別では、任天堂<7974>が安く、村田製作所<6981>、信越化学工業<4063>なども下落した。大和ハウス工業<1925>が売られ、花王<4452>も安い。石川製作所<6208>、豊和工業<6203>など防衛関連が大幅下落した。ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>が大きく利食われたほか、日亜鋼業<5658>、オハラ<5218>の下げも目立った。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファナック<6954>もしっかり。SMC<6273>、安川電機<6506>が高く、サイバーエージェント<4751>も買いが優勢だった。ワイヤレスゲート<9419>、サニックス<4651>が大幅高となり、クボテック<7709>はストップ高で買い物を残した。TOKYO BASE<3415>が値を飛ばし、アルテリア・ネットワークス<4423>、アルヒ<7198>なども高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約48円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は信越化 <4063> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 、花王 <4452> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約32円。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)パルプ・紙、(3)水産・農林業、(4)証券商品先物、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)化学、(2)繊維製品、(3)その他製品、(4)海運業、(5)ガラス土石製品。
■個別材料株
△セキュアヴェ <3042> [JQG]
北陸電 <9505> グループ会社と「NetStare」の販売で提携。
△GAテクノ <3491> [東証M]
今期売上高を12%上方修正。
△システム情報 <3677> [東証2]
東証1部昇格が決定、業績上方修正と増配も発表。
△日本一ソフト <3851> [JQ]
「魔界戦記ディスガイアRPG」の配信開始日が決定。
△カルナバイオ <4572> [JQG]
中国で新規関節リウマチ薬候補に関する特許査定取得。
△アストマクス <7162> [JQ]
子会社株式売却で特別利益9億円が発生。
△プレミアG <7199>
子会社がIoT機器を用いたオートクレジットの審査を開始。
△クワザワ <8104> [東証2]
東証1部に指定。
△明豊エンタ <8927> [JQ]
賃貸アパート「ミハス成増」を譲渡。
△ワイヤレスG <9419>
モバイルセキュリティアプリを販売開始。
▼オンコリス <4588> [東証M]
東証が信用規制を強化。
▼サムコ <6387>
今期経常を一転17%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クボテック <7709> 、(2)サニックス <4651> 、(3)ワイヤレスG <9419> 、(4)イマジカG <6879> 、(5)T-BASE <3415> 、(6)アイフィス <7833> 、(7)日基技 <1914> 、(8)コスモHD <5021> 、(9)アルテリア <4423> 、(10)Ubicom <3937> 。
値下がり率上位10傑は(1)石川製 <6208> 、(2)サムコ <6387> 、(3)ポールHD <3657> 、(4)スペースVH <1448> 、(5)双信電機 <6938> 、(6)日亜鋼 <5658> 、(7)アゴーラHG <9704> 、(8)アルトナー <2163> 、(9)デファクト <3545> 、(10)オハラ <5218> 。
【大引け】
日経平均は前日比3.22円(0.02%)安の2万1287.02円。TOPIXは前日比3.78(0.24%)安の1588.29。出来高は概算で11億3232万株。東証1部の値上がり銘柄数は783、値下がり銘柄数は1257となった。日経ジャスダック平均は3415.61円(3.67円安)。
[2019年3月14日]
株探ニュース