話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井ハイテク、スパークス、ナブテスコ

注目
2019年3月15日 15時19分

■三井ハイテック <6966>  1,074円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

三井ハイテック <6966> がストップ高。14日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比56.0%減の8.1億円に落ち込んだが、従来予想の6億円を上回って着地。続く20年1月期は前期比10.2%増の9億円に回復する見通しとなったことが買い材料視された。前期は全社を挙げて原価低減を進めたことが上振れの主因。今期は自動車電動化ニーズの高まりを背景に、車載用モーター部材などの受注拡大を見込む。併せて、発行済み株式数の1.06%にあたる40万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■スパークス・グループ <8739>  235円  +31 円 (+15.2%)  本日終値

14日、東証がスパークス・グループ <8739> [JQ]を22日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■福井コン <9790>  1,898円  +92 円 (+5.1%)  本日終値

福井コンピュータホールディングス<9790>が大幅続伸。東海東京調査センターが14日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を2040円から2130円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同センターでは、効率化・合理化効果や、利益率の高い測量土木CADの伸びを見込み、19年3月期営業利益については会社計画の37億1000万円を上回る40億6000万円(会社計画37.1億円)と予想。また、20年3月期についても、統一地方選挙や参議院選挙での出口調査システムの寄与のほか、測量土木CADの需要がIT補助金の効果を見込み、同44億9000万円を予想している。

■ハピネット <7552>  1,511円  +66 円 (+4.6%)  本日終値

ハピネット<7552>が続伸。この日、資本・業務提携先であるブロッコリー<2706>が集英社(東京都千代田区)との共同開発プロジェクトとして企画・開発を進めていた新作コンテンツのタイトルとキービジュアルを公開しており、同プロジェクトに参画する同社にも関心が強まっているようだ。新作コンテンツ「JACK JEANNE(ジャックジャンヌ)」は、「東京喰種トーキョーグール」を手掛ける石田スイ氏とブロッコリーによる完全新規IPプロジェクト。今後、さまざな事業展開を視野に入れて企画・開発をしており、これにハピネットも事業参画することで、それぞれの持つ各事業のプラットフォームやノウハウを相互に活用し、シナジーを発揮できる新たな事業展開を図っているとしている。

■ダイダン <1980>  2,551円  +108 円 (+4.4%)  本日終値

ダイダン<1980>が3日ぶりに反発。14日の取引終了後、従来28円を予定していた19年3月期の期末配当について、特別配当20円を加えて48円にすると発表しており、これが好感された。なお、年間配当は76円となり、前期実績に対しては実質増配となる予定だ。

■キッツ <6498>  781円  +27 円 (+3.6%)  本日終値

14日、キッツ <6498> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.62%にあたる250万株(金額で22億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は3月19日から9月18日まで。

■ナブテスコ <6268>  2,995円  +68 円 (+2.3%)  本日終値

ナブテスコ<6268>は続伸。岩井コスモ証券は14日付で、同社の投資判断「A」、目標株価3700円をそれぞれ据え置いた。同社の航空機を含む輸送機器向けビジネスの需要は裾野が広く、総じて中期的な収益拡大を予想している。20年12月期を最終年度とする中期計画では、主力事業で収益拡大を目指すシナリオは、現時点で変更なしとしている。19年12月期業績について営業利益が会社側計画並みの310億円(前期比42%)を予想。建設機械、航空機、食品包装機械の売り上げ拡大が精密減速機の鈍化をカバーし、売上高の増加による利益の拡大や前期発生したドイツ企業の買収に伴う一時的な費用の解消を見込んでいる。墜落事故を起こした米ボーイング社の新型機「737MAX」の影響に関しては、事故原因の発表待ちの姿勢が妥当としている。

■オプティム <3694>  4,990円  +105 円 (+2.2%)  本日終値

オプティム<3694>が後場一段高。前引け後に、MDM(モバイルデバイス管理)・PC管理サービス「Optimal Biz」をバージョンアップしたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のバージョンアップでは、Windows端末向けの「SIM抜き差し監視機能」を国内で初めて提供するのが特徴。会社から支給された正規のSIM以外の挿入を禁止する機能で、これにより企業所有の端末へ私物のSIMを挿入して不正な通信を行うことを防ぎ、これまで以上に厳格な端末管理を行うことができるようになるとしている。

■ミルボン <4919>  5,110円  +90 円 (+1.8%)  本日終値

ミルボン<4919>が高い。午後2時ごろ、ダメージを受けた角層の保湿力を回復する成分を世界で初めて発見したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。コーセー<4922>及び東北大学の盛田伸一准教授とともに発見したもので、まず肌表面の角層がダメージを受けた際の角層中たんぱく質の構造変化を分子レベルで評価し、それに伴う水の結合状態の変化を可視化する新技術を確立。更に、ダメージを受けた角層中たんぱく質の構造を再生し、水の結合状態を回復させる成分を、世界で初めて見出すことに成功したという。なお、ミルボンでは今年発売する新商品に同技術を応用していくとしている。また、今回の研究成果は、6月24日から26日に開催される第19回日本蛋白質科学会年会で発表される予定だ。

■京成電鉄 <9009>  3,870円  +50 円 (+1.3%)  本日終値

京成電鉄<9009>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が14日付で、投資判断を新規「1」、目標株価4800円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入った。同証券では、成田発着旅客収入の増加や沿線人口の増加により、鉄道収入の伸び率が同業と比較して強いことや、オリエンタルランド<4661>の業績好調を背景とする持ち分法利益の増加、更に20年3月期から始まる新中計における還元拡充の可能性に対する期待などを評価している。

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