話題株ピックアップ【夕刊】(1):エニグモ、ACCESS、FDK

注目
2019年3月18日 15時14分

■エニグモ <3665>  2,685円  +500 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

エニグモ <3665> [東証M]がストップ高。15日大引け後に発表した19年1月期の経常利益(非連結)は前の期連結比37.7%増の21.4億円に拡大し、従来予想の17.4億円を上回って着地。続く20年1月期も前期比14.4%増の24.5億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」の会員数と取扱高が増加し、手数料収入が拡大したことが上振れの要因となった。今期は前期に効果を発揮したマーケティングミックスをさらに強化し、「バイマ」の成長継続を見込む。併せて、東証1部への市場変更を目指すことを明らかにしている。

■ACCESS <4813>  1,030円  +143 円 (+16.1%)  本日終値

ACCESS <4813> [東証M] が続急騰。15日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期比60.8%増の5億円に拡大して着地。続く20年1月期も前期比2.4%増の5.2億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期はIoT関連受託開発の拡大や前期に買収したカナダのソフトウェア企業の通期寄与などで、売上高は前期比19.2%の大幅増収を見込む。一方、ソフトウェアやのれん含む無形固定資産の減価償却費が増加し、利益は微増の計画。併せて、従来未定としていた前期の期末一括配当を3円実施し、9期ぶりに復配するとし、今期も3円を継続する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■FDK <6955>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

FDK<6955>はストップ高。日本経済新聞は18日、次世代「空気電池」について、「富士通系電子部品メーカーのFDKは水素を使う特殊なタイプで3年後の実用化にめどをつけた」と取り上げたことが注目された。空気電池は次世代技術の有力候補のひとつで、「軽さという特長を生かし、空飛ぶ自動車や動き回るロボット、健康状態を把握するセンサーなどへの搭載も視野に入る」とも伝えている。

■トリケミカル研究所 <4369>  5,070円  +645 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

トリケミカル研究所 <4369> が急騰。15日大引け後に発表した19年1月期の連結経常利益は前の期非連結比80.7%増の29.3億円に拡大して着地。続く20年1月期も前期比11.2%増の32.6億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は年後半にかけて半導体の生産が回復するなか、半導体向け化学材料の販売を伸ばし、2ケタ増収増益を見込む。なお、想定為替レートは1ドル=107円に設定した。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の48円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ヤマシンフィルタ <6240>  744円  +69 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

ヤマシンフィルタ<6240>が急動意。中国では前週に全人代が閉幕したが、政府当局が打ち出した景気刺激策をマーケットはポジティブに評価し、上海株市場は週明け18日も続伸歩調にある。中国向け売上比率の高い建機セクターも水準訂正の動きが顕在化している。そのなか、同社はコマツ<6301>を主要顧客に建機用フィルターなどを手掛け、足もとの需要は高水準に推移しており、中国関連の一角として見直し買い機運に乗っている。また、ガラス繊維とナノファイバーの併用によるフィルターの出荷をスタートさせ、新たな需要取り込みが期待されている。

■丸善CHI <3159>  366円  +27 円 (+8.0%)  本日終値

丸善CHIホールディングス<3159>が急反発。15日の取引終了後に発表した19年1月期連結決算が、売上高1770億4100万円(前の期比0.7%減)、営業利益31億9100万円(同38.7%増)と従来予想の営業利益25億円を上回って着地したことに加えて、20年1月期予想でも売上高1780億円(前期比0.5%増)、営業利益32億5000万円(同1.8%増)と増収増益を見込んでいることが好感された。前期は、公共図書館向けサポート事業や総合保育事業及びパソコンの修理などのその他事業が堅調に推移し、なかでも比較的粗利率の高い商品の売り上げ増や、設備・内装事業関連の粗利率改善が想定以上に進んだことが業績を押し上げたという。一方、今期は図書館サポート事業で紙と電子のハイブリッド型図書館の拡大による利便性向上や、業務受託で提供する機能・サービスの拡張による付加価値向上を提案し事業拡大を図るほか、前期に営業黒字転換を果たした店舗・ネット販売事業の改革を進めることが寄与する見通しだ。

■エイジス <4659>  3,255円  +235 円 (+7.8%)  本日終値

15日に発表した「2月売上高は前年同月比7.0%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った」が買い材料。

■ミツウロコG <8131>  929円  +62 円 (+7.2%)  本日終値

ミツウロコグループホールディングス <8131> が続急伸し、昨年来高値を更新した。15日大引け後、発行済み株式数の8.52%にあたる580万4920株の自社株を29日付で消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。併せて、19年3月期の期末一括配当を従来計画の18円→20円(前期は18円)に増額修正したことも支援材料となった。

■フィックスターズ <3687>  1,326円  +73 円 (+5.8%)  本日終値

フィックスターズ<3687>が5%を超える上昇で1300円台復帰、1260円近辺を横に走る75日移動平均線を足場に上放れの動きにある。人工知能(AI)の普及でデジタル化社会が急速に進展する一方、半導体微細化の限界が指摘されるようになってきた。そのなか従来のスーパーコンピューターの概念を超えた次世代コンピューティングとして量子コンピューターの存在が世界的に脚光を浴びている。量子コンピューターには米IBMやグーグルが先駆する「量子ゲート方式」のほか、東京工業大学の西森教授らが提唱する「量子アニーリング方式」にも関心が高い。そのなか、コンピューターソフトの高速化ソリューションで抜群の実力を持つフィックスターズは、カナダのDウェーブ社と協業体制で商用量子アニーリングマシンの導入支援ビジネスを展開、同分野のコアカンパニーとしてマーケットの視線が熱を帯びている。

■イオンファンタジー <4343>  2,631円  +138 円 (+5.5%)  本日終値

イオンファンタジー<4343>が8日ぶりに反発。同社は15日取引終了後に、2月度の売上概況を公表。国内の既存店売上高は前年同月比2.0%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。商品売り上げは苦戦したものの、遊戯機械や遊戯施設の売り上げは増加。部門別では主力のプライズ部門が伸びたほか、メダル部門や体感部門も堅調だった。なお、全店ベースの売上高は前年同月比2.2%増で、2カ月ぶりにプラスだった。

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