NYの視点:市場関係者は今後2年間米GDP成長減速を予想=Fed調査

経済
2019年3月20日 7時35分

米連邦準備制度理事会(FRB)は19-20日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催している。米国の経済専門局CNBCがFOMC開催を控えた3月14日から17日の期間に調査を行った結果、対象となった43名のエコノミストやファンドマネージャー、マネーマネジャーなどのうち回答者100%は、FRBが今回のFOMCで利上げを見送ると見ていることが明らかになった。

回答者の60%は依然年内の利上げを予想。ただ、1月調査の78%からは低下した。回答者の14%は利下げを予想している。2020年の予想では、51%が利上げを予想、35%が利下げを予想している。

大半のエコノミストは2019年、2020年の米国経済の成長減速を予想。米国経済の成長の最大の脅威は、1)世界経済の弱さ: 32%、2)保護主義的貿易:27%、3)FRBによる政策の間違い:7%と続く。 米中貿易に関しては、回答者の79%が合意に至ると見ている。また、関税による影響が「著しい」と判断している回答者は全体の45%に達した。今後12カ月間に米国経済がリセッションに陥る確率は24.4%と、前回調査からは低下した。

回答者はバランスシートの規模に関して、現状4兆ドルから3.5兆ドルにまで縮小すると見ている。

市場関係者はハト派のFOMCを織り込みドル売りを優勢してきた。ただ、FOMCや予想が見通しに一致した結果となった場合には、買戻しに拍車がかかる可能性もある。

●利上げ

今回会合で政策金利据え置き:100%

2019年利上げ予想:60%(1月調査78%)、利下げ:14%

2020年利上げ予想:51%、利下げ:35%

●バランスシート

3.5兆ドルまで縮小(現4兆ドル)

●利上げ打ち止める際の金利

2.86%(11月時点3.34%)

●国内総生産(GDP)予想

2018:3.1%、2019:2.3%(1月2.44%)、2020:2.0%

●今後12カ月で、リセッションに陥る確率

24.4%(前回調査からは低下)

●米中貿易協議の行方

合意:79%、継続:17%、追加関税措置:2%

●成長への最大の脅威

世界経済の弱さ: 32%

保護主義的貿易:27%

FRBによる政策の間違い:7%

●関税による影響

著しい:45%、緩やか:48%、なし:7%

●2019の米国成長への影響

関税:-0.2%、世界経済の成長減速:-0.3%

《CS》

提供:フィスコ

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