【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安後に切り返しほぼ高値圏で着地 (3月20日)
始値 21548.65
高値 21614.17(14:53)
安値 21499.16(10:35)
大引け 21608.92(前日比 +42.07 、 +0.20% )
売買高 11億4516万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0863億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は反発、朝安後に切り返し大引けはほぼ高値圏での着地
2.前日の米株市場はNYダウ軟調もナスダック指数が高く、円安も好感
3.米中貿易交渉への期待やや後退、一方で売りの手掛かりも見当たらず
4.FOMCの結果とパウエルFRB議長会見を控え売り買いとも様子見
5.ただし、値上がり銘柄数は値下がりの約2倍と総じて買い優勢の地合い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは26ドル安と5日ぶりに反落した。一時、190ドルを超す上昇となる場面があったが、米中貿易交渉への警戒感が浮上し引けにかけて値を消した。
東京市場では売り買い交錯で始まった後、いったん売り優勢に傾いたが、前場後半を境に日経平均株価は戻り足に転じ前日比プラス転換。大引けは上げ幅こそ限定的だったものの、本日の高値圏で着地した。
20日の東京市場は、朝方は軟調だったものの売り一巡後は一貫して下値を切り上げる動きとなった。前日の米国株市場ではNYダウは軟調となったが下げは小幅にとどまり、ナスダック総合指数は続伸。また、前場取引時間中に為替がドル高・円安方向に振れたことでマーケットを取り巻くムードは改善した。期末を控え配当権利取り狙いの買いなどで底堅く、前引け時点で日経平均はプラス圏に。後場も売りを吸収して徐々に水準を切り上げた。米中貿易交渉進展に対する期待がやや後退したとはいえ、売りの手掛かり材料も見当たらない。FOMCの結果とパウエルFRB議長の会見を控え売り買いともに様子見となった。もっとも、東証1部の値上がり銘柄数は1370あまりと値下がり銘柄数の2倍、業種別でも33業種のうち3分の2が上昇するなど、総じて買いが目立った。
個別では、キーエンス<6861>が2000円超の上昇、村田製作所<6981>も堅調。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、三井物産<8031>も買い優勢。楽天<4755>が物色人気となり、キャリアデザインセンター<2410>が値を飛ばした。ブイキューブ<3681>、JPホールディングス<2749>が大幅高、ルネサスエレクトロニクス<6723>も商いを伴い高い。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も活況高。
半面、任天堂<7974>が安く、ソニー<6758>も軟調。KDDI<9433>、NTTドコモ<9437>なども冴えない。スズキ<7269>も売りに押された。鎌倉新書<6184>、スペースバリューホールディングス<1448>が大きく値を下げたほか、JR九州<9142>、千代田化工建設<6366>も売られた。双信電機<6938>が下値を探り、石川製作所<6208>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、キッコマン <2801> 、日立建機 <6305> 、アサヒ <2502> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約29円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ソニー <6758> 、SBG <9984> 、スズキ <7269> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約30円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)金属製品、(3)卸売業、(4)非鉄金属、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)その他製品、(3)鉱業、(4)情報・通信業、(5)小売業。
■個別材料株
△キャリアデザ <2410>
上期経常を20%上方修正と株主優待を発表。
△パレモ・HD <2778> [JQ]
東証2部へ市場変更、記念配当3円を実施。
△日本コークス <3315>
19年3月期利益上方修正と自社株買いを発表。
△CRI <3698> [東証M]
Google「Stadia」向けにミドルウェア提供。
△三井金 <5706>
三菱UFJMS証券は「オーバーウエート」へ引き上げ。
△ツクイSTF <7045> [JQ]
今期配当を5円増額修正。
△J・TEC <7774> [JQG]
自家培養角膜上皮の製造販売承認を申請。
△リテールPA <8167> [東証2]
6.43%を上限に自社株買いを実施。
△誠建設 <8995> [東証2]
今期経常を33%上方修正。
△アイエスビー <9702>
通信プロトコルスタックがローム製モジュールに採用。
▼弁護士COM <6027> [東証M]
「20年3月期営業利益はほぼ横ばい」との報道。
米グーグルのゲーム市場参入を嫌気。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)キャリアデザ <2410> 、(3)PCA <9629> 、(4)ブイキューブ <3681> 、(5)JPHD <2749> 、(6)ネクシィーズ <4346> 、(7)日本コークス <3315> 、(8)ルネサス <6723> 、(9)メンバーズ <2130> 、(10)ガンホー <3765> 。
値下がり率上位10傑は(1)スペースVH <1448> 、(2)鎌倉新書 <6184> 、(3)JR九州 <9142> 、(4)正栄食 <8079> 、(5)丸三 <8613> 、(6)ソリトン <3040> 、(7)中国工 <5974> 、(8)チェンジ <3962> 、(9)エンビプロ <5698> 、(10)ポールHD <3657> 。
【大引け】
日経平均は前日比42.07円(0.20%)高の2万1608.92円。TOPIXは前日比4.16(0.26%)高の1614.39。出来高は概算で11億4516万株。東証1部の値上がり銘柄数は1371、値下がり銘柄数は676となった。日経ジャスダック平均は3455.74円(7.12円高)。
[2019年3月20日]
株探ニュース