前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年3月28日 5時30分

■レアジョブ <6096>  3,300円 (+500円、+17.9%) ストップ高

レアジョブ <6096> [東証M]がストップ高。同社は26日、世界150ヵ国以上で英語学習プラットフォームサービスを提供している米Voxy(ヴォクシー)と連携すると発表。これが材料視されたようだ。同社は今後、Voxyに対応したオンライン英会話レッスンを開発し、今年7月にベータ版として試験提供する予定。まずは「レアジョブ英会話」法人向けサービス「ビジネス英会話コース」を利用している企業などに提供し、対象範囲を順次検討するとしている。

■東京機 <6335>  514円 (+64円、+14.2%)

東証1部の上昇率トップ。東京機械製作所 <6335> が続急騰。同社は新聞用輪転機で断トツのシェアを誇っており、「新元号の公表が4月1日に迫るなか、改元関連の特需が見込めるとの思惑から買われているようだ」(国内ネット証券アナリスト)。業績も19年3月期は輪転機の大手新聞や地方紙向け納入などが寄与して営業利益段階で前期比2.7倍の5億円と回復色を強める見通し。ただ、「期間限定のマネーゲーム的な様相が強い。思惑先行でファンダメンタルズとはかけ離れた上昇で、資金の逃げ足も速そうだ」(同)としていた。

■コムシード <3739>  741円 (+81円、+12.3%) 一時ストップ高

コムシード <3739> [名証C]が大幅続伸、一時ストップ高。同社は27日、オンラインクレーンゲーム「TOKYO CLAW MACHINE」の繁体字版が台湾のGoogle Playでプレオープンしたと発表。「TOKYO CLAW MACHINE」は、同社が出資するGRIP(東京都渋谷区)との共同開発プロジェクト。インターネットを通して実物のクレーンゲームを操作し、景品を獲得できるオンラインクレーンゲームで、台湾Google Play版プレオープンを皮切りに、AppStore版をリリースし、アジア、北米など海外マーケットを中心に展開していく予定だとしている。

■グローバルG <6189>  1,119円 (+117円、+11.7%)

東証1部の上昇率2位。グローバルグループ <6189> が続急騰。5日移動平均線を足場に一段高となり、中期トレンドでも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが目前でここからの上値余地を示唆している。同社は首都圏を中心に保育所を運営しているが、政策恩恵が改めて意識されている。参院予算委員会で新年度予算が自民・公明両党などの賛成多数で可決したが、予算案は、消費税率の引き上げに伴う景気対策の費用のほか、幼児教育と保育の無償化の経費も計上されていることで、同社の収益環境には追い風が期待される。

■CRI <3698>  4,065円 (+390円、+10.6%)

CRI・ミドルウェア <3698> [東証M]が反発。26日の取引終了後、サウンド再生ミドルウェア「D-Amp Driver(ダンプドライバー)」が、富士ゼロックス(東京都港区)のデジタルカラー複合機「ApeosPort-7C/DocuCentre-7C」シリーズ16機種に、音色による通知技術として採用されたと発表しており、これが好感された。同複合機シリーズは、セキュリティー機能を強化し、「やさしい、かんたん・あんしん、つながる」をコンセプトに基本機能とデザインを刷新し、日本及びアジア・パシフィック地域で、昨年11月から順次発売が開始されているシリーズ。マシンのステータスやユーザーの操作に対するフィードバックを知らせる音色を「D-Amp Driver」で実現しており、機械的なアラーム音ではなく、耳に心地良いサウンド再生となっているのが特徴としている。

■santec <6777>  1,603円 (+150円、+10.3%)

santec <6777> [JQ]が続急騰。独自技術に強みを持つ光通信用部品メーカーで、次世代通信規格5G関連向け光モニターが海外で会社側の計画を上回る勢いで伸びている。5G基地局インフラは大手通信設備・機器メーカーにとって10年に1度のビジネスチャンスになるとの見方があるが、既に北米の大手メーカー向けで高水準の受注実績をみせている同社は、これから本格化する国内5G関連の案件でも旺盛な需要を確保するとの期待がある。国内ではKDDI <9433> が5Gの普及本格化を前に人工知能(AI)仮想現実(VR)などのスタートアップと連携を加速させており、同社もこうした通信メガキャリアの動きにあわせて収益機会の拡大が見込まれる。

■デファクトスタンダード <3545>  464円 (+42円、+10.0%)

東証1部の上昇率3位。デファクトスタンダード <3545> が6日ぶりに反発。同社は26日、ブランド品のサブスクリプション型シェアリングサービス「ブランディアレンタル」を5月から開始すると発表。このサービスは、同社が保有する約55万点のリユースブランド品のなかから、レンタルニーズが高く、コンディションの良いバッグなどを月額4980円で会員に提供するもの。既存事業に「借りる」サービスを追加することで、ユーザーの使い勝手向上などにつなげる考えだ。

■ALBERT <3906>  13,360円 (+1,180円、+9.7%)

ALBERT <3906> [東証M]が3連騰と気を吐くほか、ブレインパッド <3655> 、RPAホールディングス <6572> [東証M]、PKSHA Technology <3993> [東証M]、ホットリンク <3680> [東証M]など人工知能(AI)関連分野に経営資源を注ぐ銘柄への投資資金流入が目立つ。データサイエンティストなどハイエンドなデジタル人材不足が深刻視されるなか、政府が策定する「AI戦略」では、AIを使いこなす人材を年間25万人育成する新目標を掲げていることが伝わっている。ディープラーニングのメカニズムやAI活用のデータ分析ノウハウなどの知識を持たせるIT教育に国を挙げて動き出すことで、株式市場でもAI関連株への物色人気がにわかに高まっている。

■アンジェス <4563>  1,223円 (+106円、+9.5%)

アンジェス <4563> [東証M]が急伸。26日の取引終了後、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療用製品について、26日付で厚生労働省から条件及び期限付製造販売承認を取得したと発表した。同製品は国内初の遺伝子治療用製品となる。同社は田辺三菱製薬 <4508> とHGF遺伝子治療用製品の販売に関して、日本国内における末梢性血管疾患を対象とした独占的販売権許諾契約を締結していることから、同製品の販売は田辺三菱が担当。アンジェスは販売開始後、売上高に応じた一定の対価を田辺三菱から受領することになる。アンジェスはまた、29日に提出予定の有価証券報告書から「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消すると発表しており、これも好材料視されている。HGF遺伝子治療用製品について、厚生労働省から条件及び期限付製造販売承認を取得したことを受けて事業基盤を構築することができたことに加えて、18年12月期末時点で現金及び預金を57億8400万円保有し、財務状況も短期的には問題がないと判断したためという。

■カーチスHD <7602>  233円 (+20円、+9.4%)

カーチスホールディングス <7602> [東証2]が続急伸。同社は26日取引終了後に、中国の山東新華錦と合弁会社設立を進めることで基本合意したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。同社は今回の基本合意締結を足掛かりに、中国における中古車事業でこれまでに培ってきた日本での自動車流通のノウハウや査定技術に加え、人工知能(AI)システムの導入、中央アジア、欧州方面への物流・輸出などの業務について具体的内容を協議し、中国国内で成長する中古車市場とともに事業展開を目指す方針。なお、合弁会社の設立日や出資比率などの詳細は未定で、正式決定した際には速やかに公表するとしている。

■ソディック <6143>  884円 (+73円、+9.0%)

東証1部の上昇率4位。ソディック <6143> が続急伸。放電加工機と射出成型機の大手メーカーで商品競争力が高く、世界シェアは推定約3割に達するとみられている。中国向け工作機械需要の低迷も足もとはキャンセルが一巡しているほか、1-3月期に底入れする見通しにある。また、金属3Dプリンターの独自技術に期待が大きく、同社株への再評価機運が高まっている。会社側では19年12月期営業利益は前期比30%減の69億円を見込むが、これは株価に織り込み済み。20年12月期は大幅増益で切り返す可能性が高い。

■博展 <2173>  781円 (+59.5円、+8.3%)

博展 <2173> [JQG]が6日ぶりに急反発。26日の取引終了後、グループ会社のスプラシアが、自動動画生成エンジンを活用したビジネス動画制作サービス「CM STUDIO」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同サービスは、これまでの動画生成サービスとは異なり、プロが制作した動画テンプレートやプロ向け画像・音源素材を購入できるマーケットプレイスを併設しているのが特徴。サービス開始時のソリューションパートナーとして、プロ向けストックフォトの「アマナイメージズ」、音源素材の「Audiostock」、さらに複数の動画制作会社が参画しており、特別な知識がなくても、誰でも担当になったその日から簡単にハイクオリティなCM動画を制作できるとしている。

■SI <3826>  831円 (+63円、+8.2%)

東証1部の上昇率5位。システムインテグレータ <3826> が急反発。電子商取引システムやデータベース開発に実績が高いソフトハウスで、19年2月期営業利益は前期比微増の5億円見通しにあるが、上振れて着地した可能性が高いとの見方もある。また、20年2月期は2ケタの利益成長が有力視される。ディープラーニング技術を活用した自動品質検査システムである「アイシア アノマリー ディテクション」は新たなAIサービスとして引き合いが旺盛。また、AIを活用した会社情報検索サービスも実用化しており、今後の需要取り込みが期待されている。

■キャンバス <4575>  689円 (+49円、+7.7%)

キャンバス <4575> [東証M]、ラクオリア創薬 <4579> [JQG]、ヘリオス <4593> [東証M]、トランスジェニック <2342> [東証M]、免疫生物研究所 <4570> [JQG]などバイオ関連株が軒並み高。27日は3月決算企業の配当権利落ちもあって、全体相場は主力株中心に軟調だが、相対的に中小型テーマ株への物色資金シフトがみられる。そのなかバイオ関連は消去法的に投資資金を呼び込む形となった。27日アンジェス <4563> [東証M]が遺伝子治療薬として国内初となる重症虚血肢治療薬「コラテジェン」の限定承認を受けたことで株価を急伸させており、この流れが横に波及している。個別ベースでみても3月下旬から春の学会がスタートしていることで株価の刺激材料に事欠かない。

■ガンホー <3765>  425円 (+22円、+5.5%)

ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が活況高。株価は2月4日にマドを開けて上放れて以降、5日移動平均線を絡めながら下値切り上げ波動を鮮明としている。27日は、昨年来高値も更新した。市場では「パズドラは記録的なヒットとなったが、投資家の間ではその次が見込みにくいというコンセンサスがあった。しかし、『Ragnarok M』がアジア地域でヒットしたことで新たな評価が加わった」(国内ネット証券マーケットアナリスト)としている。27日は、「個人投資家の短期筋の物色対象として、ゲーム関連では売買代金トップ常連の任天堂 <7974> に次ぐ人気となっている」(同)という。

■RPA <6572>  3,470円 (+175円、+5.3%)

RPAホールディングス <6572> [東証M]が急反発。27日から東証1部指定となった同社は、ホワイトカラーのデスクワークをソフトウェア型のロボットが代行するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の大手企業。慢性的な人手不足に悩み、働き方改革を進める日本企業にとって、RPA導入の効果は大きい。同社の自社ブランド「BizRobo!」への引き合いは強く、19年2月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の9億200万円の見通しだ。RPAの導入企業はまだ少なく開拓余地は大きい。このため20年2月期以降も業績は急拡大しそうだ。

■サイバー <4751>  4,660円 (+150円、+3.3%)

サイバーエージェント <4751> が大幅続伸、売買高も増勢で75日移動平均線を大きく上に抜けてきた。ネット広告収入の伸び悩みなどを背景に1月30日に19年9月期通期業績予想を下方修正、営業利益は期初見通しの300億円から200億円に引き下げた。しかし、株価は2月7日の3075円で底値を確認、3月以降は機関投資家とみられる継続的な買いに株価水準を大きく切り上げている。赤字が続く「AbemaTV(アベマTV)」だが、ここにきて収益化への期待が高まっており、これを織り込む動きとなっている。また、株式需給面では足もとは空売り残高が積みあがっており、ミニ踏み上げ相場の色彩をみせている。

■チェンジ <3962>  3,880円 (+110円、+2.9%)

チェンジ <3962> が続伸。26日の取引終了後、金融機関向けコラボレーションプラットフォーム「Symphony」をグローバルに展開する米シンフォニー・コミュニケーション・サービス社(カリフォルニア州)と、開発パートナー契約を締結したと発表したことが好感された。「Symphony」は、特に高いセキュリティーとコンプライアンスが要求され、厳しい規制が適用される金融機関の顧客が求めるセキュリティー要件を備えた、法人向けのチャット・ツール。今回の開発パートナー契約締結によりチェンジでは、「Symphony」のプラットフォーム上に、チャットボットなどを開発・提供し、顧客が更に生産性を高められるよう支援するとしている。

■モノタロウ <3064>  2,517円 (+63円、+2.6%)

MonotaRO <3064> が続伸。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表の自社株買いでは、上限を8500株(発行済み株数の0.00%)、または3000万円としており、取得期間は4月1日から4月11日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的としているという。

■マネフォ <3994>  4,505円 (+105円、+2.4%)

マネーフォワード <3994> [東証M]が続伸。27日午前中、ソニーフィナンシャルホールディングス <8729> 傘下のソニー銀行が情報連携サービスの提供開始を発表。その第1弾としてマネーフォワードならびにNTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)と連携するとしていることが好感されたようだ。同社では26日にも大和ネクスト銀行(東京都千代田区)提供の個人向け参照系APIとの公式連携を開始すると発表している。相次ぐ銀行との連携発表で、同社の認知度向上が期待されているようだ。

■ソースネクス <4344>  461円 (+7円、+1.5%)

ソースネクスト <4344> が続伸、株価は昨年来安値圏で下値を探る展開にあったが、目先底入れの兆しを見せ始めている。同社は26日取引終了後、スマートフォンケースや、モバイルバッテリーなどを中心としたモバイル関連製品をグローバルに展開する韓国・シュピゲン社と事業提携することを発表した。通訳機「ポケトーク」をシュピゲン社のOEM製品として韓国で提供することで、業容拡大期待が高まった。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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