【杉村富生の短期相場観測】 ─ 趣味の投資と利殖の投資を分けよ!

市況
2019年3月31日 9時15分

「趣味の投資と利殖の投資を分けよ!」

●なぜ、ボラティリティがこんなに高いのか?

この季節特有の荒っぽい展開である。まあ、春と秋は天気が変わりやすい。女心と秋の空という。嵐が襲来するし、花粉も飛ぶ。そう、株式市場は乱高下を繰り返している。日経平均株価は3月25日が650円安、26日が451円高だった。28日は344円安だ。まさに人生と同様、晴れたり、曇ったり(時に、豪雨)ではないか。

特に、日経平均(NYダウもそうだが…)のボラティリティ(株価変動率)が高いのは以下の要因による。すなわち、機関化現象の進展、外国人主導のマーケットなのに加え、先物の影響を受けやすい。操作ができる。さらに、新しい売買手法・商品の登場、運用スタイルの変化(多くが短期・順張りにシフト)などがあろう。

だからこそ、激しい値動きにふるい落とされないように、トレンド(流れ)を的確に読み、銘柄を絞り込む(買い下がり、売り上がりが可能)。そして、リスク・マネジメントを徹底すること、これが重要になる。投資資金は短期・順張りと長期・逆張りに分けるのが望ましい。いわゆる、売買を楽しむ趣味の投資と資産形成を目指す利殖の投資である。

●短期・順張りはひたすら値動きを追う!

具体的にはどうか。短期・順張りはひたすら値動きを追う。強い銘柄を攻める。25日はほぼ全面安商状の中、ストップ高が13銘柄、新高値銘柄が22銘柄あった。すなわち、CRI・ミドルウェア <3698> [東証M]、シリコンスタジオ <3907> [東証M]などがそうだ。ともに、グーグルファミリーに参加する。

古来、暴落日の“赤札”銘柄を狙え、という。逆行高銘柄にはそれなりの理由がある。グーグルの新ゲームプラットフォーム(クラウド型)は動画配信がポイントになる。

恐らく、この分野で先行していたソニー <6758> は改めて戦略の見直し(再注力)を進めるだろう。画像処理、動画配信のAppBank <6177> [東証M]、シンガポール子会社がグーグルと提携しているアライドアーキテクツ <6081> [東証M]なども面白い展開となろう。

動画配信サービスにはアップル、ネットフリックス、アマゾン・ドット・コムなど他の有力IT企業も注力、ないしは機能充実の意欲をみせている。この分野では2019年に“出世株”が続出する可能性がある。

この場合、足元の業績の悪さを気にする必要はない。大切なのは将来の夢とロマンだ。人間、夢(豊かな感受性、旺盛な好奇心)をなくしたらおしまいじゃないか。

2019年3月28日 記

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.