財政出動による景気浮揚に期待 <東条麻衣子の株式注意情報>

市況
2019年4月2日 20時00分

4月1日の日経平均株価は新元号発表によるご祝儀もあってか大幅高となったが、今後の相場について展望するならば米中通商交渉に一喜一憂するボラティリティの高い相場展開となるのではないか。

世界から原料を集め各国への製品供給を担ってきた「世界の工場」は、19世紀のイギリスから20世紀に入り米国と日本、そして21世紀には中国へと移り変わってきた。

国際分業が進む中で、安価な労働力と高い技術水準を持った国に生産が移転していくことは自然な流れであり、今後は中国から他国へと世界の生産センターが移っていくこともまた自然な流れと言えるだろう。

経済を巡る米中の覇権争いは世界経済が新たなサプライチェーン確立へ向かう動きを加速し、現在がその過渡期にあることを鮮明にした。それが世界経済にもたらす混乱は必然ではあるものの、過去の事例同様に時間によって解決される問題でもあろう。

この再編の過渡期において足元のボラティリティが高まる中、筆者は日本経済の牽引役として財政出動による景気浮揚に期待している。

国土強靭化関係の予算が示すように、橋梁とトンネルなどの設備更新は日本にとって必須である。国策としての 国土強靭化に合致する企業、また2020年の東京オリンピックに向けて商用化が本格化する次世代通信規格「5G」関連などの国内インフラ関連、これらは今後も業績拡大が見込まれることから注目している。 (2019年4月1日 記)

◆東条麻衣子

株式注意情報.jpを主宰。投資家に対し、株式投資に関する注意すべき情報や懸念材料を発信 します。

株式注意情報.jp http://kabu-caution.jp/

Twitter https://twitter.com/kabushikichui

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.