好業績続く“中小型株”、19年3月期【業績上振れ】候補〔第1弾〕 <成長株特集>
本特集では、今月下旬から本格化する19年3月期の本決算発表を前に、4-12月期(第3四半期累計)の業績が好調で通期計画に対する進捗率が高く、上方修正する可能性の高い銘柄を追った(4月4日現在)。
今回は足もとで増益基調が続き、20年3月期も業績拡大が期待できる中小型株に注目した。下表では、(1)時価総額が400億円以上2000億円未満、(2)4-12月期(第3四半期累計)経常利益の通期計画に対する進捗率が85%以上、かつ同進捗率の5年平均を5ポイント超上回る、(3)四半期ベースの経常増益が3四半期以上継続、といった条件を満たした31社を選び出し、進捗率が大きい順に記した。「★」は昨年も本決算発表前に上方修正した銘柄。
なかでも、昨年も本決算発表前に上方修正したサンフロンティア不動産 <8934> 、JVCケンウッド <6632> 、鉄建建設 <1815> は今年も有望だ。鉄建は直近5年間で4回、4月下旬に上方修正しており、有力候補としてマークしておきたい。また、4-12月期経常利益が通期計画をすでに上回っている、日清オイリオグループ <2602> 、栄研化学 <4549> 、J-オイルミルズ <2613> も業績上振れが確実視される。
四半期ベースの増益を8四半期(2年)以上も続けている、エレコム <6750> 、エン・ジャパン <4849> 、丸全昭和運輸 <9068> は20年3月期も安定的な利益成長が期待される。そのほか、三井倉庫ホールディングス <9302> 、大阪ソーダ <4046> 、WDBホールディングス <2475> 、トナミホールディングス <9070> などは直近3ヵ月の10-12月期に全四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄として注目したい。
※4月7日(日)19時30分に、時価総額400億円未満の銘柄を対象とする【第2弾】を配信します。併せてご覧ください。
四半期
対通期 ┌─ 経常利益 ─┐ 増益 予想
コード 銘柄名 進捗率 4-12月 通期計画 連続期数 PER
<2602> 日清オイリオ 107 12187 11400 4 13.9
<4549> 栄研化 103 4340 4230 3 30.0
<2613> Jオイル 100 5821 5800 4 15.6
<8934> サンフロ不 99.5 11746 11800 6 6.9 ★
<6632> JVCケンウ 96.5 5791 6000 3 16.1 ★
<9302> 三井倉HD 95.7 9574 10000 3 9.2
<9936> 王将フード 95.3 5811 6095 4 33.7
<2004> 昭和産 93.5 8511 9100 4 15.3
<9708> 帝ホテル 92.8 4642 5000 3 34.2
<6750> エレコム 92.7 9268 10000 8 22.2
<6556> ウェルビー 92.2 1190 1291 3 57.1
<4298> プロト 91.0 4228 4644 7 13.5
<1815> 鉄建建設 90.5 6516 7200 3 9.8 ★
<4044> セ硝子 89.7 8974 10000 3 15.7
<4046> 大阪ソーダ 89.7 8255 9200 4 10.8
<7734> 理計器 89.1 4811 5400 3 13.1
<6890> フェローテク 89.0 7561 8500 3 8.7
<5331> ノリタケ 88.4 7691 8700 3 8.7
<6539> MSジャパン 88.2 1342 1522 5 41.6
<3151> バイタルKS 88.1 5552 6300 5 13.5
<2475> WDB 87.2 4018 4608 3 21.4
<5273> 三谷セキ 86.5 6837 7900 6 12.0
<4849> エンジャパン 86.4 9266 10720 11 20.6
<6381> アネスト岩田 86.0 3784 4400 4 14.9
<9070> トナミHD 85.9 6274 7300 7 12.2
<9744> メイテック 85.8 10296 12000 3 17.6
<7105> ロジスネクス 85.6 9416 11000 4 16.6
<8841> テーオーシー 85.6 4963 5800 4 19.7
<9068> 丸全運 85.5 6156 7200 10 12.4
<9928> ミロク情報 85.5 4274 5000 3 26.8
<8919> カチタス 85.4 7057 8266 4 25.2
※経常利益の単位は百万円。増益連続期数は同じ会計基準における四半期ベースの連続回数。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。
株探ニュース