【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、朝高も主力輸出株に利益確定売り (4月8日)

市況
2019年4月8日 16時32分

日経平均株価

始値  21900.55

高値  21900.55(09:00)

安値  21740.53(12:33)

大引け 21761.65(前日比 -45.85 、-0.21% )

売買高  10億5743万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆8847億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶり反落、寄り付き先物主導で高く始まるも実需買い続かず

2.雇用統計発表を受けた米株高の流れ引き継げず、主力輸出株に利益確定売り

3.新たな手掛かり材料見当たらず上値に重さも、押し目買いで下値抵抗力発揮

4.原油市況高を背景に鉱業・石油セクター買われ、金融株や海運・非鉄が軟調

5.値下がり銘柄数は1400弱、売買代金は1兆9000億円を下回る薄商い

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは40ドル高と3日続伸した。3月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が予想を上回り堅調だったことを受け買いが優勢となった。

週明けの東京市場では朝方に高く始まるも、前週の反動もあって主力輸出株への利益確定の売り圧力が上値を押さえる形となった。日経平均株価は寄り付きに2万1900円をつけたが、結果的にそこが本日の高値となった。

8日の東京市場は、朝方は先物主導で高く始まり、3月4日につけたザラ場高値2万1860円を始値で上回ったが、その後は買いが続かず値を消す展開を余儀なくされた。前週末の米国株市場では3月の雇用統計発表を好感する形で主要指数が揃って上昇したが、この流れを引き継ぐことができなかった。ただ、目先買い手掛かり材料が不足するなか日経平均は前場半ばにはマイナス圏に沈んだものの、下値を売り込む動きもみられず、薄商いのなか小幅マイナス圏でもみ合う展開に終始した。業種別では原油市況高を背景に、鉱業、石油セクターなどが強かったほか、不動産セクターも堅調な動きをみせるものが多かった。一方で保険、銀行など金融株や、海運、非鉄など景気敏感株が軟調に推移した。東証1部の売買代金は1兆9000億円弱にとどまった。

個別では、任天堂<7974>が断トツの売買代金をこなすも株価は軟調、トヨタ自動車<7203>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>も売りに押された。武田薬品工業<4502>、日立製作所<6501>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。エムアップ<3661>が値下がり率トップに売り込まれ、サムティ<3244>も大きく下げた。ツガミ<6101>、ナブテスコ<6268>なども安い。

半面、楽天<4755>が商いを膨らませ上昇したほか、ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>などの値がさ株も買い優勢。村田製作所<6981>も頑強だった。曙ブレーキ工業<7238>が大商いで活況高の様相を呈し、オンワードホールディングス<8016>も物色人気となった。リンクアンドモチベーション<2170>、マルマエ<6264>が買われ、ソースネクスト<4344>も出来高を伴い上値を追った。TAC<4319>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、資生堂 <4911> 、花王 <4452> 、オリンパス <7733> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、SBG <9984> 、信越化 <4063> 、ホンダ <7267> 。押し下げ効果は約29円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)不動産業、(4)電気・ガス業、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)銀行業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△リミックス <3825> [東証2]

ビットコイン価格が昨年11月以来の60万円台復帰目前。

△シリコンスタ <3907> [東証M]

12-2月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。

△エクスM <4394> [東証M]

5月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。

△東海ソフト <4430> [東証2]

6-2月期(3Q累計)経常は2.8億円で、通期計画に対する進捗率は80%。

△サンバイオ <4592> [東証M]

SB623が厚労省の「先駆け審査指定制度」対象品目に指定。

△サイジニア <6031> [東証M]

「Yext Knowledge Engine」サービスサイトをリリース。

△ブレーキ <7238>

「再建計画案を固めた」と報道。

△エコーTD <7427>

今期経常は2.8倍増益へ。

△スギHD <7649>

今期経常は6%増で5期連続最高益、10円増配へ。

△オンワード <8016>

今期経常は10%増益へ、自社株取得も発表。

▼BBタワー <3776> [JQ]

マッコーリーを割当先とする第三者割当増資と新株予約権を発行。

▼ビープラッツ <4381> [東証M]

前期経常を一転92%減益に下方修正

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ランド <8918> 、(3)ブレーキ <7238> 、(4)エコーTD <7427> 、(5)タツモ <6266> 、(6)TAC <4319> 、(7)GMOクラウ <3788> 、(8)サニーサイド <2180> 、(9)ソースネクス <4344> 、(10)アリアケ <2815>

値下がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)ERIHD <6083> 、(3)サムティ <3244> 、(4)佐藤商 <8065> 、(5)イマジカG <6879> 、(6)ツガミ <6101> 、(7)日車両 <7102> 、(8)未来工業 <7931> 、(9)TATERU <1435> 、(10)壱番屋 <7630>

【大引け】

日経平均は前日比45.85円(0.21%)安の2万1761.65円。TOPIXは前日比5.61(0.35%)安の1620.14。出来高は概算で10億5743万株。東証1部の値上がり銘柄数は666、値下がり銘柄数は1397となった。日経ジャスダック平均は3462.81円(1.79円高)。

[2019年4月8日]

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