話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルヒ、TDK、キリン堂HD

注目
2019年4月11日 15時20分

■アルヒ <7198>  2,045円  +9 円 (+0.4%)  本日終値

アルヒ<7198>が続伸。10日の取引終了後、100%子会社RPAソリューションズを設立し、RPAなどのテクノロジーを活用した住宅ローンの事務受託事業を開始すると発表しており、これが好感された。RPAソリューションズは、同日に大手銀行と業務委託契約を締結し、5月から同行のフラット35に関する事前審査や本審査、契約から融資実行までのサポート事務を受託するとしている。

■タマホーム <1419>  1,032円  -75 円 (-6.8%)  本日終値  東証1部 下落率4位

タマホーム<1419>が大幅安で3日続落。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年6月~19年2月)連結決算が、売上高1207億8100万円(前年同期比10.5%増)、営業利益26億8600万円(同9.7倍)、最終利益14億3800万円(同10億5500万円の赤字)となったが、12~2月期では営業損益は3億円強の赤字となっており、これが嫌気された。注文住宅及び分譲宅地事業における引き渡し棟数が増加したことや、販売用不動産の一部売却が寄与し、累計決算は大幅な増収増益となったが、販売商品構成で戦略的に利益率を抑えた地域限定商品が大きくなったことや販管費の増加が利益を圧迫。また、つなぎ融資の取り扱い件数の減少で金融事業が減益となったことなども影響した。19年5月期業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1870億円(前期比11.4%増)、営業利益75億円(同61.2%増)、最終利益37億円(同80.7%増)を見込んでいる。

■TDK <6762>  9,290円  -280 円 (-2.9%)  本日終値

TDK<6762>、ローム<6963>、村田製作所<6981>など電子部品株に軟調な銘柄が目立つ。政府系シンクタンクの中国情報通信研究院(CAICT)が10日に開示した3月の中国スマートフォン出荷台数が前年同月比4%減と低調だったことを受け、有力サプライヤーである日本の電子部品メーカーに連想売りが波及した。きょうは外国為替市場で1ドル=111円台を割り込むなど円高に振れており、これも輸出採算悪化の思惑から目先の利益確定売りを助長する形となった。

■スタジオアリス <2305>  2,151円  -46 円 (-2.1%)  本日終値

スタジオアリス<2305>は続落。10日の取引終了後に発表した20年2月期連結業績予想で、売上高406億円(前期比2.4%増)、営業利益40億2000万円(同2.1%減)、純利益20億5000万円(同0.6%増)と営業減益を見込んでいることが嫌気された。Eコマース事業やスクールフォト事業の収益拡大を図るものの、費用増などによる減益を避けられない見通しだ。なお、同時に発表した19年2月期決算は、売上高396億4300万円、営業利益41億600万円、純利益20億3600万円だった。18年2月期は決算期変更により14カ月決算のため、前の期との比較はないという。

■三菱UFJ <8306>  552.8円  -7.8 円 (-1.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が揃って4日続落と下値模索の動きを強めている。前日に米国では長期債が買われ、米10年債利回りが終値ベースで2.46%台まで下落した。依然として景気の底堅さが確認されている米国でも、1~3月期の米主要500社の業績は11四半期ぶりに減益見通しとなることが伝わっており、長期金利が上昇しにくい環境にある。また、日本国内も消費税引き上げを控えて低金利環境が継続するとの思惑が強く、銀行セクターにとっては逆風の強い環境が続く。

■パイプドHD <3919>  1,377円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

パイプドHD <3919> がストップ高。10日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比47.9%減の3.9億円に落ち込んだものの、続く20年2月期は前期比3.1倍の11.9億円に急拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は先行投資の収穫期として、主力の情報資産プラットフォーム「スパイラル」などの収益拡大を見込む。前期に実施した人材の積極採用を抑制するほか、新たな投資活動を控え、計画達成を目指す。併せて、今期の年間配当は前期比9円増の21円に大幅増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■キリン堂HD <3194>  1,888円  +342 円 (+22.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

キリン堂ホールディングス <3194> が急騰。10日大引け後に発表した19年2月期の連結経常利益は前の期比12.6%増の29.3億円で着地。続く20年2月期も前期比31.3%増の38.5億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も引き続き既存店改装による活性化やヘルス&ビューティ部門の強化、調剤事業の拡大などに注力する。また、関西を中心に出店またはM&Aによる店舗拡大を進める。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の38円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ティムコ <7501>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

ティムコ<7501>がストップ高。10日の取引終了後、スノーピーク<7816>と資本・業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。11日付でスノーピークがティムコ株34万株(発行済み株数の13.73%)を取得し、筆頭株主になる予定という。両社の持つ「フィッシング」と「キャンピング」という専門分野で、それぞれの製品開発力、販売力、ブランド力を融合することにより、今後のアウトドアシーンに影響力を持ち、相乗効果を生み出すのが狙いで、両社各店舗における相互商品販売や新たな製品開発などで協業するとしている。

■ソーバル <2186>  1,022円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

ソーバル<2186>が急騰。10日の取引終了後、自社株取得枠の設定と増配を発表したことを好感する買いが流入した。30万株(発行済み株式数の3.67%)、4億5000万円を上限としており、取得期間は4月11日~10月10日まで。同時に20年2月期の連結業績予想を発表。売上高は81億9600万円(前期比0.1%増)、営業利益は6億3000万円(同1.4%増)、最終利益は4億6000万円(同10.1%増)を見込む。配当は前期比3円増の30円を予定している。19年2月期の配当も従来予想の26円から27円に増額している。

●ストップ高銘柄

霞ヶ関キャピタル <3498>  4,705円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

キャンバス <4575>  1,024円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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