ユーロ週間見通し:下げ渋りか、企業景況感などの指標が手掛かり材料に

通貨
2019年4月13日 14時48分

■強含み、英国のEU離脱期限延期などを好感したユーロ買い

先週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)は現行水準の金利を少なくとも2019年末まで維持するとの方針を公表したことから、ユーロ売りが優勢となった。しかしながら、欧州連合(EU)からの英国の離脱期限は10月末に延期されたことや、企業買収案件に絡んだユーロ買いが観測されたことでユーロは一時1.13ドル台まで買われた。取引レンジ:1.1214ドル-1.1324ドル。

■もみ合いか、欧米中銀の慎重姿勢を意識した取引に

今週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は少なくとも年末まで政策金利を据え置く方針を示しており、利上げに慎重な姿勢を保つとみられる。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測は後退したが、米小売売上高や米フィラデルフィア製造業景気指数などが市場予想を下回った場合、ユーロ売り・ドル買いは抑制される見通し。

予想レンジ:1.1180ドル-1.1380ドル

■堅調推移、企業買収に絡んだユーロ買いの思惑も

先週のユーロ・円は堅調推移。欧州中央銀行(ECB)は主要政策金利の年内据え置きの方針を表明し、ユーロ売りが一時優勢となった。しかしながら、企業買収絡みのユーロ買いの思惑や中国の3月輸出の大幅な伸びを受けてユーロ買い・円売りが活発となり、ユーロ・円は一時126円台後半まで買われた。取引レンジ:124円78銭-126円77銭。

■下げ渋りか、企業景況感などの指標が手掛かり材料に

今週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏の企業景況感などの経済指標が手掛かり材料になる。市場予想を下回った場合、ユーロ売りが優勢となりそうだ。ただし、中国の景気減速に対する過度な懸念は緩和されており、リスク回避的なユーロ売り・円買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・17日:2月貿易収支(1月:+15億ユーロ)

・18日:4月マークイット製造業PMI(予想:47.8)

・18日:4月マークイットサービス業PMI(予想:53.1)

予想レンジ:125円00銭-127円50銭

《FA》

提供:フィスコ

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