今週の【早わかり株式市況】小幅に4週続伸、連休前の調整売りこなし底堅さ発揮
■今週の相場ポイント
1.日経平均は小幅に4週続伸、底堅さを発揮
2.10連休を控えた持ち高調整売りで上値重い
3.空売り筋の買い戻しが下支え
4.中国株安も影響は限定的
5.週前半は“閑散に売りなし”の様相
■週間 市場概況
今週の株式市場は、10連休を控えた持ち高調整売りで上値が重かったものの、日経平均株価は前週末比58円(0.26%)高の2万2258円と小幅に4週続伸し、底堅さを発揮した。
週明け22日(月)は前週末の米国株市場が休場だったこともあって、手掛かり材料難から方向感に乏しい展開に終始したもののプラス圏を確保した。東証1部の売買代金は1兆6000億円台と1年4ヵ月ぶりの低水準で閑散相場の様相だった。23日(火)は前日の米株安もあって前場は軟調な展開だったものの、後場に空売り筋の買い戻しが入り日経平均は3日続伸した。24日(水)は4月に入り日経平均が1000円以上水準を切り上げたことで買い疲れ感が意識されたほか、週末からの10連休を控えて持ち高調整売りもあって4日ぶりに反落した。25日(木)は前日の米株安で朝方は軟調もその後は下値を切り上げる展開となり日経平均は反発し、年初来高値を更新した。26日(金)は連休を控えた持ち高調整売りに押され日経平均の下げ幅が一時230円を超える場面があったものの、後場後半に買い戻しが入り下げ幅を縮小し、下値の堅さを確認した格好となった。
■再来週のポイント
4月に入り海外投資家が1兆3000億円近く買い越しているうえ、連休前も持ち高調整売りをこなし底堅かっただけに、連休明けの再来週は上値追いが期待できそうだ。ただ、本格化している決算発表を見極めるまでは上値は限定的となる可能性がある。
重要イベントとしては、来週は国内では4月30日に天皇陛下が退位、翌5月1日に皇太子殿下が新天皇に即位し、新元号「令和」に改元される。海外では4月30日発表の中国4月製造業PMIや同日-5月1日に開催されるFOMC、3日発表の米国4月雇用統計が注目される。連休明けの再来週は国内では10日に決算発表のピークを迎える。海外では8日発表の中国4月貿易収支や9日発表の米国3月貿易収支に注視が必要だろう。
■日々の動き(4月22日~4月26日)
【↑】 4月22日(月)―― 小幅続伸、手掛かり材料難のなかプラス圏で着地
日経平均 22217.90( +17.34) 売買高 8億6950万株 売買代金 1兆6263億円
【↑】 4月23日(火)―― 3日続伸、米株安受け前場軟調も後場切り返す
日経平均 22259.74( +41.84) 売買高 9億9523万株 売買代金 1兆9461億円
【↓】 4月24日(水)―― 4日ぶり反落、米株好調も目先買い疲れ感
日経平均 22200.00( -59.74) 売買高12億1358万株 売買代金 2兆3229億円
【↑】 4月25日(木)―― 反発、米株安も寄り後は漸次下値切り上げる
日経平均 22307.58( +107.58) 売買高12億2102万株 売買代金 2兆2781億円
【↓】 4月26日(金)―― 反落、連休前の調整売りも後場下げ幅縮小
日経平均 22258.73( -48.85) 売買高13億1805万株 売買代金 2兆5756億円
■セクター・トレンド
(1)15業種が上昇に対し、18業種が下落
(2)HOYA <7741> など精密機器が業種別上昇率トップ
(3)郵船 <9101> 、川崎汽 <9107> など海運株は大幅続伸
(4)武田 <4502> など医薬品、JR東日本 <9020> など陸運といったディフェンシブ株の一角が買い戻された
(5)リクルート <6098> などサービス業、大和ハウス <1925> など建設業といった内需株も堅調
(6)日産自 <7201> など自動車、ソニー <6758> など電機といった輸出株の一角は売られた
(7)野村 <8604> など証券、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株は軟調
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
1(1) 5G ──── まだある「5G関連」急騰穴株スペシャル
2(2) 人工知能(AI)
3(3) バイオテクノロジー関連
4(4) 半導体製造装置
5(8) JPX日経400
※カッコは前週の順位
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