明日の株式相場見通し=米中貿易協議の動向注視で神経質な推移

市況
2019年5月9日 17時24分

あす(10日)の東京株式市場は、米中貿易交渉の先行きに混迷が深まるなか、現地9日からスタートする米中閣僚級貿易協議の動向を注視しながらの神経質な推移となりそうだ。既に10連休明け以降、きょうまでの3日間で日経平均の下落幅は合計856円に達しており、通常であれば押し目買い機運への期待感も浮上する場面だが、米中交渉の不透明感が投資家心理を暗くしている。

市場関係者からは「きょう市場参加者の多くが関心を寄せていたのが、日経平均とその75日移動平均線との攻防だった。きのう200日移動平均線を下回ったばかりで、上昇傾向にある75日線(2万1358円22銭=9日)が待ち構えていた。きょうは、取引時間中に一時下回る場面があったものの、終値では踏みとどまった。3月の日経平均下落場面で、何度か75日線を小幅に割り込むケースがあったものの、いずれもキズは浅く75日線がサポートラインの印象となっていた。これを大きく下回ると次のフシ目は、2月8日の安値の2万315円31銭となる」との見方が出ていた。

9日の東京株式市場は、リスク回避の売りが止まらず日経平均は一段と下値を探る展開を強いられた。後場は下げ渋ったものの心理的フシ目の2万1500円を下回り、約1カ月半ぶりの安値圏に沈んだ。日経平均株価終値は、前日比200円46銭安の2万1402円13銭と4日続落した。

日程面では、3月の毎月勤労統計、3月と18年度の家計調査、日銀金融政策決定会合の主な意見(4月24~25日開催分)、オプションSQ算出に注目。海外では、米国が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する追加関税を10%から25%へ引き上げる方針、米4月の消費者物価指数、米4月の財政収支が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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