10日の中国本土市場概況:上海総合3.1%高で3日ぶり急反発、金融セクター上げ主導

市況
2019年5月10日 17時01分

10日の中国本土市場は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比88.26ポイント(3.10%)高の2939.21ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、92.54ポイント(3.10%)高の3078.25ポイントで取引を終えている。

目先の悪材料を消化する流れ。懸念されているた米国の関税引き上げは、予定通り10日の現地時間午前0時1分(日本時間で午後1時1分)に実施された。中国商務部はその直後に、「相応の措置を取らざるを得ない」との声明を改めて出している。本土の主要株価指数は後場寄り後マイナス圏に沈んだものの、程なくプラスに転じた。トランプ氏は昨夜、「(習・主席から)素晴らしい書簡を受け取った」と述べ、電話会談の可能性を示唆している。

10日に終了した閣僚級の米中通商協議に関しては、進展がなかったと伝えられる一方、11日も継続される見通し。米メディアのインタビューに応えた中国の劉鶴副首相は、「事態打開はトランプ米大統領と習近平国家主席次第だ」と語った。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官に対し、これを伝えたという。

金融株が上げを主導する。中信建投証券(601066/SH)が6.9%高、中国平安保険(601318/SH)が6.2%高、招商銀行(600036/SH)が3.4%高で引けた。

ハイテク株も急伸。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が9.6%高、半導体回路(IC)設計の上海書爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が7.8%高、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が7.0%高と値を上げた。このほか消費関連株、不動産株、自動車株、運輸株など全業種が上昇した。

外貨建てB株も値上がり。上海B株指数が5.18ポイント(1.76%)高の299.57ポイント、深センB株指数が15.77ポイント(1.65%)高の972.81ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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