10日の米国市場ダイジェスト:上昇、米中協議継続への期待が強まる

市況
2019年5月13日 7時44分

■NY株式:上昇、米中協議継続への期待が強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.01ドル高の25942.37、ナスダックは6.35ポイント高の7916.94で取引を終了した。トランプ政権が対中関税の引き上げを発動したほか、トランプ大統領が貿易摩擦問題の解決を急がない姿勢を表明し、売りが先行。しかし、ムニューシン米財務長官が米中高官協議の進展を示唆したことから、下げ幅を縮小して上昇に転じた。セクター別では、公益事業や食品・生活必需品小売が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

旅行予約サイトのブッキング・ホールディングス(BKNG)は、決算内容が好感され、上昇。メディアのニューズ・コーポレーション(NWS)は、決算内容が予想を上振れ、堅調推移。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)は、量子コンピュータ開発のオープンソース化を発表し、買われた。一方で、セキュリティソフトのシマンテック(SYMC)は、決算内容が嫌気されたほか、CEOの退任を発表し大幅下落となった。

本日、ニューヨーク証券取引所に上場した配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)は、公開価格を下回る低調な出だしとなった。時価総額は昨年8月の資金調達時の評価も下回っている。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル109.38円、米2000億ドル規模の関税でリスク回避の円買い

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円48銭まで下落後、110円04銭まで上昇し109円98銭で引けた。米国が2000億ドル規模の関税引き上げを発動し、世界経済悪化懸念にリスク回避の円買いや米金利先安感にともなうドル売りに拍車がかかった。米中協議後、両国の閣僚、トランプ大統領が協議が「建設的だった」とし、合意がなかったものの決裂を回避、交渉が継続することが明らかになったため安心感からリスク選好の動きが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1227ドルから1.1254ドルまで上昇し1.1234ドルで引けた。ユーロ・円は、123円10銭から123円60銭まで上昇。

ポンド・ドルは、1.3048ドルまで上昇後、1.3000ドルまで下落した。

ドル・スイスは、1.0136フランから1.0101フランまで下落した。

■NY原油:小幅続落、米国の対中製品への関税発動を嫌気

10日のNY原油先物6月限は小幅続落(NYMEX原油6月限終値:61.66 ↓0.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比-0.04ドルの61.66ドルで通常取引を終えた。米国の対中製品への関税発動で成長が損なわれ需要鈍化懸念が強まった。貿易摩擦が短期間で解消される見込みは薄く売りが優勢となっている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.58ドル -0.13ドル(-0.44%)

モルガン・スタンレー(MS) 46.34ドル -0.11ドル(-0.24%)

ゴールドマン・サックス(GS)202.05ドル +0.42ドル(+0.21%)

インテル(INTC) 46.20ドル -0.42ドル(-0.90%)

アップル(AAPL) 197.18ドル -2.77ドル(-1.39%)

アルファベット(GOOG) 1164.27ドル +1.89ドル(+0.16%)

フェイスブック(FB) 188.34ドル -0.31ドル(-0.16%)

キャタピラー(CAT) 131.34ドル +0.14ドル(+0.11%)

アルコア(AA) 25.04ドル +0.23ドル(+0.93%)

ウォルマート(WMT) 101.91ドル +2.37ドル(+2.38%)

スプリント(S) 6.19ドル +0.21ドル(+3.51%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.